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公開番号
2024175490
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093319
出願日
2023-06-06
発明の名称
ガラス物品の製造方法及びガラス物品
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C03C
19/00 20060101AFI20241211BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】面取りにより所望の形状を得つつ、チッピングを小さくする。
【解決手段】ガラス物品10Tの製造方法は、ガラス母材を切断して、第1主面10A、第2主面10B、及び第1主面10Aと第2主面10Bとを接続する端面10Cを有し、端面10Cの算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満のガラス材10Sを得ることと、算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満の状態の端面10Cを、メディアン径D50が8μm以上24μm以下の砥粒を有する砥石Wで研削して、面取り部10D2を形成すること、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス母材を切断して、第1主面、第2主面、及び第1主面と第2主面とを接続する端面を有し、前記端面の算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満のガラス材を得ることと、
算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満の状態の前記端面を、メディアン径D50が8μm以上24μm以下の砥粒を有する砥石で研削して、面取り部を形成すること、
を含む、
ガラス物品の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ガラス物品は、側面部、及び、前記第1主面又は前記第2主面と前記側面部とを接続する前記面取り部を有し、
前記面取り部及び前記側面部は、算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満の状態の前記端面を、メディアン径D50が8μm以上24μm以下の砥粒を有する砥石で研削することで、形成される、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項3】
前記砥石での研削により、前記端面を、前記端面に垂直な方向に0.05mm以上0.3mm除去して、前記側面部を形成する、請求項2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項4】
前記面取り部及び前記側面部に対応する研削面を有する総型砥石を前記砥石として用いて、前記端面を研削して、前記面取り部及び前記側面部を同時に形成する、請求項2又は請求項3に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項5】
前記面取り部の角度が、45°以上60°以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項6】
前記ガラス母材の主面に設定される仮想線に沿って、レーザ光を照射して、前記ガラス母材に前記仮想線に沿った改質部を形成し、前記仮想線に沿った前記改質部を起点として前記ガラス母材を破断して、前記端面の算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満の前記ガラス材を得る、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項7】
前記レーザ光は、パルス発振したレーザ光である、請求項6に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項8】
前記レーザ光は、波長域が250nm以上3000nm以下である、請求項6に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項9】
第1主面、第2主面、及び第1主面と第2主面とを接続する端面を有するガラス物品であって、
前記端面が、側面部、及び前記側面部と前記第1主面とを接続する面取り部を有し、
前記面取り部の算術平均高さSaが0.1μm以上0.8μm以下であり、
前記面取り部の、前記第1主面側から見た場合の周方向における100mmの長さの区間に存在するチッピングの大きさの最大値が、35μm以下である、
ガラス物品。
【請求項10】
前記面取り部には、前記第1主面側から見た場合の周方向に延在する研削スジが形成されている、請求項9に記載のガラス物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス物品の製造方法及びガラス物品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ガラスの端面を面取りすることで、所望の形状のガラス物品を製造する方法が知られている。このようにガラス物品を製造する際には、ガラスをカッタースクライブなどで切断し、切断面に2段階の面取り加工を施すことが一般的である。例えば特許文献1には、ガラスの端面に面取り加工をした後、更に研磨を行う旨が記載されている。
【0003】
国際公開第2022/149512号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記方法では、面取り部のチッピングが十分に小さくできないおそれがある。従って、面取りにより所望の形状を得つつ、チッピングを小さくすることが求められている。
【0005】
本発明は、面取りにより所望の形状を得つつ、チッピングを小さくすることが可能なガラス物品の製造方法及びガラス物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るガラス物品の製造方法は、ガラス母材を切断して、第1主面、第2主面、及び第1主面と第2主面とを接続する端面を有し、前記端面の算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満のガラス材を得ることと、算術平均高さSaが0.1μm以上1.0μm未満の状態の前記端面を、メディアン径D50が8μm以上24μm以下の砥粒を有する砥石で研削して、面取り部を形成すること、を含む。
【0007】
本開示に係るガラス物品は、第1主面、第2主面、及び第1主面と第2主面とを接続する端面を有するガラス物品であって、前記端面が、側面部、及び前記側面部と前記第1主面とを接続する面取り部を有し、前記面取り部の算術平均高さSaが0.1μm以上0.8μm以下であり、前記面取り部の、前記第1主面側から見た場合の周方向における100mmの長さの区間に存在するチッピングの大きさの最大値が、35μm以下である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、面取りにより所望の形状を得つつ、チッピングを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、ガラス母材の模式的な断面図である。
図2は、ガラス母材の模式的な上面図である。
図3は、ガラス材の模式的な上面図である。
図4は、ガラス物品の製造方法を説明する模式図である。
図5は、ガラス物品の模式的な平面図である。
図6は、ガラス物品の模式的な上面図である。
図7は、ガラス物品の製造フローを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、数値については四捨五入の範囲が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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