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公開番号2024104397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008581
出願日2023-01-24
発明の名称走行車システム
出願人村田機械株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B61K 9/12 20060101AFI20240729BHJP(鉄道)
要約【課題】走行車の走行部を軌道から取り出すことなく、簡易な構成で走行部の車輪外周面の検査を行うことができる、走行車システムを提供する。
【解決手段】走行車システム1は、走行車6と、走行車6の走行部50を収容し、走行車6の走行経路に沿って延在する本体部40Aと本体部40Aの延在方向に沿って設けられ、走行部50に電力を供給する供給部45bとを有する軌道4と、本体部40Aに対向して配置され、走行部50を検査する検査部71A,71Bと、を備える。走行車6は、軌道4の本体部40Aにおける内面に接触する車輪55を有し、本体部40Aには、検査対象となる車輪55の幅方向Wにおける少なくとも一部を本体部40Aに接触させつつ、残りの一部を軌道4の外部に露出させる点検口47A,47Bが形成されており、検査部71A,71Bは、点検口47A,47Bから露出状態にある車輪55の外周面を検査する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
物品を搬送する一又は複数の走行車と、
前記走行車の走行部を収容すると共に前記走行車の走行経路に沿って延在する本体部と、前記本体部の延在方向に沿って設けられており、前記走行部に電力を供給する供給部と、を有する軌道と、
前記本体部の外部から前記走行部の一部を検査する一又は複数の検査部と、を備える、走行車システムであって、
前記走行車は、前記軌道の前記本体部の内面に接触する一又は複数の車輪を有し、
前記本体部には、検査対象となる一の前記車輪の幅方向における外周面の少なくとも一部が前記本体部に接触した状態で、残りの一部を前記本体部の外部に露出させる一又は複数の点検口が形成されており、
前記検査部は、前記点検口から露出状態にある前記車輪の外周面を検査する、走行車システム。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記検査部による検査結果を処理する処理部を更に備え、
前記点検口は、前記軌道の延在方向に沿ってN個形成され、
前記点検口のそれぞれは、仮想的に前記車輪の外周面を幅方向に前記N個以下に分割した一つの分割エリアが少なくとも露出されるように、かつ露出対象となる前記分割エリアが互いに異なるように形成されており、
前記処理部は、前記検査部が検査した前記N個の点検口に対応する検査データを組み合わせて、対象となる前記車輪の外周面全幅の検査結果を生成する、請求項1記載の走行車システム。
【請求項3】
前記検査部は、撮像装置であり、
前記撮像装置は、前記点検口から露出状態にある前記車輪の外周面を撮像する、請求項2記載の走行車システム。
【請求項4】
前記処理部は、前記撮像装置が撮像した前記N個の点検口に対応する撮像データを合成して、対象となる前記車輪を一枚の画像として生成する、請求項3記載の走行車システム。
【請求項5】
前記複数の点検口は、前記軌道の延在方向に沿って前記車輪の円周の長さに自然数を乗じた距離をあけて配置されている、請求項1又は2記載の走行車システム。
【請求項6】
前記走行車は、天井に直接的又は間接的に吊り下げられた前記軌道を走行する天井走行車であり、
前記軌道は、前記点検口が設けられている作業用軌道が配置される点検エリアと、前記軌道に前記点検口が設けられていない走行用軌道が配置される通常エリアと、を形成する、請求項1又は2記載の走行車システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、走行車システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
軌道を走行して物品を搬送する天井走行車が知られている。天井走行車は、定期的に清掃又は点検等のメンテナンスを行う必要がある。しかしながら、天井走行車の走行部は、周囲が囲まれた軌道の内部空間を走行していることから、作業者は、対象となる例えば車輪に対して、目視をしたり、何らかの検査をしたりすることができない。そこで、作業者は、軌道における所定の抜取箇所にまで走行車を移動させ、当該抜取箇所に配備された例えば昇降装置によって走行車を床側に降下させ、メンテナンスを実施していた。ところが、作業者にとって、走行車を床側に降下させる作業は手間であり、負担も大きかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開WO2020/202856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような問題を解決する発明が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1記載の走行車システムによれば、軌道の側面及び上面等が外部に開放された作業用軌道を設けている。これにより、車輪等のメンテナンスが可能となる。また、このような走行車システムでは、上記の開放によって給電部等が取り除かれるため、走行車が軌道を走行できなくなるところ、自走できなくなった作業車を移動させる移動装置を備えている。ところが、より簡易な構成で、車輪のメンテナンスを行いたいとの要望がある。
【0005】
そこで、本発明の一側面の目的は、走行車の走行部を軌道から取り出すことなく、簡易な構成で走行部の車輪の外周面の検査を行うことができる、走行車システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る走行車システムは、物品を搬送する一又は複数の走行車と、走行車の走行部を収容すると共に走行車の走行経路に沿って延在する本体部と、本体部の延在方向に沿って設けられており、走行部に電力を供給する供給部と、を有する軌道と、本体部の外部から走行部の一部を検査する一又は複数の検査部と、を備える、走行車システムであって、走行車は、軌道の本体部の内面に接触する一又は複数の車輪を有し、本体部には、検査対象となる一の車輪の幅方向における外周面の少なくとも一部が本体部に接触した状態で、残りの一部を本体部の外部に露出させる一又は複数の点検口が形成されており、検査部は、点検口から露出状態にある車輪の外周面を検査する。
【0007】
この構成の走行車システムでは、点検口が設けられた軌道であっても、走行部に電力を供給する供給部を有するので、走行車の自走が可能である。また、点検口は、検査対象となる一の車輪の幅方向における少なくとも一部が本体部に接触した状態で、残りの一部を軌道の外部に露出させる一又は複数の点検口が形成されているので、車輪の一部を点検口から露出させたとしても、車輪が点検口に落ち込まず軌道内面の走行を維持することができる。そして、点検口から露出状態にある車輪の外周面を検査することができるので、走行車の走行部を軌道から取り出すことなく、簡易な構成で走行部の車輪の外周面の検査を行うことができる。
【0008】
本発明の一側面に係る走行車システムは、検査部による検査結果を処理する処理部を更に備え、点検口は、軌道の延在方向に沿ってN個形成され、点検口のそれぞれは、仮想的に車輪の外周面を幅方向に前個以下に分割した一つの分割エリアが少なくとも露出されるように、かつ露出対象となる分割エリアが互いに異なるように形成されており、処理部は、検査部が検査したN個の点検口に対応する検査データを組み合わせて、対象となる車輪の外周面全幅の検査結果を生成してもよい。この構成では、検査対象となる車輪の外周面全幅分の検査データを取得することができる。これにより、検査対象となる車輪の外周面全幅分の検査を容易に実施できる。
【0009】
本発明の一側面に係る走行車システムでは、検査部は、撮像装置であり、撮像装置は、点検口から露出状態にある車輪の外周面を撮像してもよい。この構成では、検査対象となる車輪の外周面全幅分の画像を取得することができる。これにより、検査対象となる車輪の外周面の検査結果を、作業者等がより容易に確認することができる。
【0010】
本発明の一側面に係る走行車システムでは、処理部は、撮像装置が撮像したN個の点検口に対応する撮像データを合成して、対象となる車輪を一枚の画像として生成してもよい。この構成では、検査対象となる車輪外周面の全幅の検査結果を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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