TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024101614
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2023005612
出願日2023-01-18
発明の名称穀粒用昇降機及び穀粒乾燥機
出願人金子農機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F26B 17/14 20060101AFI20240723BHJP(乾燥)
要約【課題】搬送効率を低下させることなく、被乾燥穀粒中に含まれる他の植物の種子を、夾雑物や塵埃とは別に機外に排出することができる穀粒用昇降機、及びこれを備えた穀粒乾燥機を提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る穀粒昇降機は、垂直方向に設けられた無端ベルト、前記無端ベルトを回転させる回転機構、前記無端ベルトに所定間隔で取り付けられ、該無端ベルトに沿った軌道で移動する複数のバケット、並びに前記無端ベルト、前記回転機構、及び前記複数のバケットを収納すると共に、前記軌道中の、各バケットが一定の角度で上昇する領域に対向する上昇対向部に、垂直方向に伸長する形状を有し、搬送する穀粒の径よりも幅の狭い複数の長孔を有するケースを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
垂直方向に設けられた無端ベルト、
前記無端ベルトを回転させる回転機構、
前記無端ベルトに所定間隔で取り付けられ、該無端ベルトに沿った軌道で移動する複数のバケット、並びに
前記無端ベルト、前記回転機構、及び前記複数のバケットを収納すると共に、前記軌道中の、各バケットが一定の角度で上昇する領域に対向する上昇対向部に、垂直方向に伸長する形状を有し、搬送する穀粒の径よりも幅の狭い複数の長孔を有するケース
を備える穀粒用昇降機。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記ケースが、前記上昇対向部に位置する壁面に開口を有する本体部と、該開口を覆って配置され、前記複数の長孔が形成された多孔板とを有する、請求項1に記載の穀粒用昇降機。
【請求項3】
前記ケースの外側に、前記複数の長孔から所定間隔をおいて離間しつつ、水平視で該各長孔を覆うと共に、少なくとも下方に開口を有するカバー部をさらに備える、請求項1に記載の穀粒用昇降機。
【請求項4】
前記カバー部が、その上方にも開口を有する、請求項3に記載の穀粒用昇降機。
【請求項5】
前記ケースの外側に、前記複数の長孔よりも下方に設置され、設置箇所から下方に向けて傾斜する傾斜板をさらに備える、請求項1に記載の穀粒用昇降機。
【請求項6】
前記複数の長孔を開閉するシャッターをさらに備える、請求項1に記載の穀粒用昇降機。
【請求項7】
被乾燥穀粒を流下させながら乾燥する本体部、及び
前記本体部の下部から前記被乾燥穀粒を揚穀して前記本体部の上部に投入する、請求項1から6のいずれか1項に記載の穀粒用昇降機
を備え、
前記本体部と前記穀粒用昇降機との間で前記被乾燥穀粒を循環させて乾燥する穀粒乾燥機。
【請求項8】
前記本体部又は前記穀粒昇降機が、内部に浮遊する夾雑物ないし塵埃を吸引して排出する排塵機に接続されている、請求項7に記載の穀粒乾燥機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒用昇降機及び穀粒乾燥機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、化学肥料や農薬を使用しない有機農業が注目されている。有機農業で栽培された穀物は、通常の方法で栽培されたものに比べて、他の植物の種子の混入量が多くなる。このため、他の植物の種子が除去しきれずに残存し、これが穀物の保管中に発芽して穀物の品質を損ねる問題があった。
【0003】
また、脱穀後の穀粒を乾燥機で乾燥する際に、乾燥時間の短縮や、省エネルギーを目的として、穀粒に混在する夾雑物や塵埃を、除塵機等を用いて機外に排出しながら運転されることがあり(特許文献1)、この場合は、夾雑物や塵埃と共に他の植物の種子が機外に排出されるため、穀物保管中の発芽の問題は生じない。しかし、機外に排出された夾雑物や塵埃は、圃場に散布される場合があり、これに他の植物の種子が混入していると、圃場に他の植物が繁茂して、除草の手間がかかる問題がある。
【0004】
穀粒に付着ないし混入した異物を、搬送中に除去する技術としては、以下のものが知られている。
【0005】
特許文献2には、一方に向け回転する多数のバケットを収納し、底部に開口部を有し、前記開口部に、バケットの回転方向に沿って平行に多数設けた複数の縦杆と、該縦杆と直交するように設けた複数の横杆とを格子状に重設して構成した塵選別体を備えた塵受箱を、抜き差し自在に嵌装した昇降機が開示されている。
【0006】
特許文献3には、穀粒乾燥機の昇降機の揚穀塔の下部を、乾燥機本体の内腔に装設した吸引排風路に、導風管を介して接続連通し、揚穀塔の下部に設けられた穀粒張込用ホッパーとの接続口に、装脱自在に挿込まれる開閉シャッターを設け、その開閉シャッターに無数の外気取入孔を形設したことを特徴とする、穀粒乾燥装置における昇降機の除塵装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6964153号
実願平03-112950号(実開平05-054415号)のCD-ROM
実公平02-018472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2に開示された技術によれば、穀粒に付着した泥の他に、これに混入した他の植物の種子も除去することができる。しかし、昇降機の底部開口部は容積に制限があり、そこに嵌装される塵受箱の容積も比較的小さなものとせざるを得ない。このため、有機農業で栽培された穀物のように、他の植物の種子の混入量が多い穀物を取り扱う場合には、運転の途中で塵受箱が満杯となり、以降の異物除去を行うことができなくなってしまう。異物除去を再開するためには、昇降機の運転を一旦停止し、塵受箱中の異物を排出する必要があるため、昇降機の搬送効率が低くなることが問題であった。
【0009】
他方、特許文献3に開示された技術によれば、特許文献1に開示された技術と同様に、他の植物の種子が、夾雑物や塵埃と混合した状態で機外に排出されるため、排出された異物をそのまま圃場に散布した場合の除草の手間の問題は、解決できない。
【0010】
そこで本発明は、前述の問題点を解決し、昇降機の搬送効率を低下させることなく、被乾燥穀粒中に含まれる他の植物の種子を、夾雑物や塵埃とは別に機外に排出することができる穀粒用昇降機、及びこれを備えた穀粒乾燥機の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

金子農機株式会社
穀粒用昇降機及び穀粒乾燥機
4か月前
個人
乾燥装置
8か月前
個人
乾燥装置
2か月前
個人
乾燥装置
8か月前
個人
麺類乾燥室
10か月前
個人
脱脂乾燥システム
3か月前
株式会社ki-ya
木材乾燥機
7か月前
株式会社クレブ
乾燥装置
4か月前
井関農機株式会社
穀物乾燥機
8か月前
DIC株式会社
乾燥装置
2か月前
DIC株式会社
乾燥装置
2か月前
株式会社EST電設工業
乾燥装置
8か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
7か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
5か月前
東レエンジニアリング株式会社
溶剤回収システム
5か月前
株式会社大川原製作所
乾燥機
4か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
乾燥装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
加熱装置
1か月前
フルタ電機株式会社
乾燥装置
10か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス繊維巻回体の製造方法
5か月前
株式会社東芝
乾燥装置及び乾燥方法
3か月前
株式会社サタケ
循環式穀物乾燥機
9か月前
株式会社竹中工務店
バイオマスボイラーシステム
10か月前
個人
乾燥方法
10か月前
株式会社カワタ
ガス浄化装置および粉粒体処理装置
1か月前
栗田工業株式会社
含液物の乾燥方法及び装置
10か月前
中央化工機株式会社
振動処理装置及び含液粉体の処理方法
3か月前
株式会社大気社
乾燥装置および乾燥方法
9か月前
株式会社ネオナイト
バイオマス乾燥装置
5か月前
株式会社カワタ
粉粒体排出機構および粉粒体処理装置
2か月前
グンゼ株式会社
水切り装置
7か月前
日本碍子株式会社
乾燥装置
4か月前
日本碍子株式会社
乾燥装置
4か月前
続きを見る