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公開番号2024100733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2024003011
出願日2024-01-12
発明の名称蚕の飼育方法、食品の製造方法
出願人株式会社常光,国立大学法人信州大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23K 20/142 20160101AFI20240719BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】食品又は食品添加物への適用性に優れた蚕の飼育方法を提供する。
また、本発明は、上記蚕の飼育方法により得られた蚕を使用した食品の製造方法を提供する。
【解決手段】2種以上のアミノ酸を含む飼料をエリ蚕に給餌して飼育する、蚕の飼育方法であって、2種以上のアミノ酸のうち最も含有量の多いアミノ酸の含有量が、飼料全質量に対して、4.00質量%以上である、蚕の飼育方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
2種以上のアミノ酸を含む飼料をエリ蚕に給餌して飼育する、蚕の飼育方法であって、
前記2種以上のアミノ酸のうち最も含有量の多いアミノ酸の含有量が、前記飼料全質量に対して、4.00質量%以上である、蚕の飼育方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記2種以上のアミノ酸のうち最も含有量の多いアミノ酸の含有量が、前記飼料全質量に対して、5.00質量%以上である、請求項1に記載に蚕の飼育方法。
【請求項3】
前記2種以上のアミノ酸のうち最も含有量の多いアミノ酸がグルタミン酸である、請求項1に記載の蚕の飼育方法。
【請求項4】
香料、脂肪酸、甘味料、塩味料、酸味料、苦味料、辛味料、及び旨味料からなる群から選択される化合物を含む飼料をエリ蚕に給餌して飼育する、蚕の飼育方法。
【請求項5】
前記エリ蚕が、3~5齢のエリ蚕である、請求項1又は4に記載の蚕の飼育方法。
【請求項6】
請求項1又は4に記載の蚕の飼育方法によって飼育されたエリ蚕を乾燥して、エリ蚕の乾燥物を形成する工程1と、
前記工程1により得られた前記乾燥物を使用して食品を製造する工程2と、を有する、食品の製造方法。
【請求項7】
前記工程2が、前記工程1により得られた前記乾燥物を粉末化して得られる粉末を使用して食品を製造する工程である、請求項6に記載の食品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蚕の飼育方法及び食品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
絹製品は蚕の繭から産生されており、従来より、収繭量を高めるため、蚕の常食である生葉の品種改良及び蚕の品種やその飼育方法の改良等が検討されてきた。
例えば、特許文献1では、収繭量を高める上で好適な蚕の飼育方法として、「少なくとも5齢の蚕を桑葉で成育させ、5齢後期の蚕に、昆虫脱皮ホルモン活性物質を投与することを特徴とする蚕の飼育方法。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-129546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、昨今、世界的な人口増加に伴って食糧不足が予測されており、畜産や水産等に代わる代替タンパクが検討されつつある。
本発明者らは、野蚕の一つであるヤママユガ科に属する鱗翅目昆虫に含まれるエリ蚕に着目してその食品又は食品添加物としての用途について検討したところ、ヒマ及びキャッサバ等のエリ蚕が常食とする生葉を給餌して飼育されたエリ蚕を実際に食する上では、風味及び香りに関して更なる改善が必要であることを明らかとした。また、上記風味及び香り等以外にも、特定の栄養素を補給するような用途への展開を考慮すれば、エリ蚕中における所定の成分(例えば、所定のアミノ酸)の含有量を多くできれば、より食品又は食品添加物への適用性が広がる。
【0005】
そこで、本発明は、食品又は食品添加物への適用性に優れた蚕の飼育方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、上記蚕の飼育方法により得られた蚕を使用した食品の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
【0007】
〔1〕 2種以上のアミノ酸を含む飼料をエリ蚕に給餌して飼育する、蚕の飼育方法であって、2種以上のアミノ酸のうち最も含有量の多いアミノ酸の含有量が、飼料全質量に対して、4.00質量%以上である、蚕の飼育方法。
〔2〕 2種以上のアミノ酸のうち最も含有量の多いアミノ酸の含有量が、飼料全質量に対して、5.00質量%以上である、〔1〕に記載に蚕の飼育方法。
〔3〕 2種以上のアミノ酸のうち最も含有量の多いアミノ酸がグルタミン酸である、〔1〕又は〔2〕に記載に蚕の飼育方法。
〔4〕 香料、脂肪酸、甘味料、塩味料、酸味料、苦味料、辛味料、及び旨味料からなる群から選択される化合物を含む飼料をエリ蚕に給餌して飼育する、蚕の飼育方法。
〔5〕 上記エリ蚕が、3~5齢のエリ蚕である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の蚕の飼育方法。
〔6〕 〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の蚕の飼育方法によって飼育されたエリ蚕を乾燥して、エリ蚕の乾燥物を形成する工程1と、
上記工程1により得られた上記乾燥物を使用して食品を製造する工程2と、を有する、食品の製造方法。
〔7〕 上記工程2が、上記工程1により得られた上記乾燥物を粉末化して得られる粉末を使用して食品を製造する工程である、〔6〕に記載の食品の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、食品又は食品添加物への適用性に優れた蚕の飼育方法を提供できる。
また、本発明によれば、上記蚕の飼育方法により得られた蚕を使用した食品の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、以下では、本発明を各実施態様毎に説明する。
【0010】
[第1実施態様:蚕の飼育方法]
本発明の蚕の飼育方法の第1実施態様は、香料、アミノ酸、脂肪酸、甘味料、塩味料、酸味料、苦味料、辛味料、及び旨味料からなる群から選択される化合物(以下「特定化合物」ともいう。)を含む飼料(以下「特定飼料1」ともいう。)をエリ蚕に給餌して飼育する方法である。
本発明の蚕の飼育方法の第1実施態様により得られるエリ蚕は、風味及び香味が改良されており、食品又は食品添加物への適用性に優れる。
(【0011】以降は省略されています)

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