TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024161962
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077059
出願日
2023-05-09
発明の名称
粒子、粒子の製造方法
出願人
学校法人北海道科学大学
,
株式会社常光
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C02F
3/00 20230101AFI20241114BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】長時間保管した後でも良好な自律浮沈機能を有し、且つ、水性媒体中でも形状が維持されやすい、粒子を提供する。また、上記粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】コア部と、上記コア部を被覆するシェル部とを含む粒子であり、
上記コア部が、生体活動により気体を生成する微生物と、上記微生物に資化される資化物質と、マトリックス成分と、飽和脂肪酸塩、油脂、及び、疎水性担体からなる群から選ばれる成分とを含み、
上記コア部が、実質的に水を含まない、粒子。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コア部と、前記コア部を被覆するシェル部とを含む粒子であり、
前記コア部が、生体活動により気体を生成する微生物と、前記微生物に資化される資化物質と、マトリックス成分と、飽和脂肪酸塩、油脂、及び、疎水性担体からなる群から選ばれる成分とを含み、
前記コア部が、実質的に水を含まない、粒子。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
生体活動により気体を生成する微生物と、前記微生物に資化される資化物質と、マトリックス成分と、飽和脂肪酸塩、油脂、及び、疎水性担体からなる群から選ばれる成分とを含む組成物を圧縮成形して、実質的に水を含まない成形体を得る工程1と、
前記成形体の表面に被覆層を形成して、コア部と、前記コア部を被覆するシェル部とを含む粒子を形成する工程2と、を含む粒子の製造方法。
【請求項3】
生体活動により気体を生成する微生物と、前記微生物に資化される資化物質と、マトリックス成分とを含む組成物を圧縮成形して成形体前駆体を形成する工程3と、
前記成形体前駆体の表面に飽和脂肪酸塩、油脂、及び疎水性担体からなる群から選ばれる成分を付着し、実質的に水を含まない成形体を形成する工程4と、
前記成形体の表面に被覆層を形成して、コア部と、前記コア部を被覆するシェル部とを含む粒子を形成する工程2と、を含む粒子の製造方法。
【請求項4】
前記被覆層が、ゲル前駆体成分とゲル化剤とを使用して形成され、
前記工程2が、
前記ゲル前駆体成分と溶媒とを含む第1液を管状物に充填する工程Aと、
前記成形体を前記管状物の内部に挿入して前記第1液に浸漬する工程Bと、
前記管状物から前記成形体をゲル化剤と溶媒とを含む第2液中に排出して、前記粒子を形成する工程Cとを含む、請求項2又は3に記載の粒子の製造方法。
【請求項5】
前記工程Bが、前記成形体を前記管状物の挿入口から挿入し、前記成形体を管状物の内部に吸い上げて、前記第1液に浸漬する工程である、請求項4に記載の粒子の製造方法。
【請求項6】
前記管状物が、前記挿入口となる直管部と、前記直管部と連通し、前記挿入口とは反対側に向かって縮径する縮径部とを有する、請求項5に記載の粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性媒体中で自律浮沈する粒子及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境浄化(例えば、水質浄化)を目的として、環境汚染物質を吸着除去可能な汚染物質除去剤が使用されており、この汚染物質除去剤として水性媒体中で自律浮沈する粒子(以下「自律浮沈粒子」ともいう。)を適用する検討がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1では、自律浮沈粒子として、生体活動により気体を生成する微生物と、微生物の資化物質とを含む自律浮沈型のゲルビーズを開示している。
特許文献1のゲルビーズは、水等の水性媒体中に投与されると、一旦、液底まで沈降するものの、暫くすると、ゲルビーズ内の微生物の生体活動の過程により生成する気体及び/又は水性媒体不溶性液体が浮きとして作用することで、水性媒体-空気界面(以下「液面」ともいう。)に浮上する。一方、液面付近は、液底と比べると液圧が小さいため、ゲルビーズが液面に浮上するにつれて、ゲルビーズ内の気体及び/又は水性媒体不溶性液体はゲルビーズ外に放出される。この結果、浮きを失ったゲルビーズは自重により、再度沈降する。ゲルビーズは、水性媒体内で上述した浮沈を繰り返し、微生物の資化により資化物質が消尽されて水性媒体よりも比重が小さくなった後、液面に浮上し、その後回収される。
特許文献1では、吸着剤を導入したゲルビーズ及びこのゲルビーズを使用した汚染物質の浄化方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-137442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献1に記載されたゲルビーズについて検討したところ、長時間保管した後に使用した際に、自律浮沈機能が低下する場合があることを知見した。また、上記ゲルビーズは、水性媒体中に投入されると、ゲルビーズ内への水性媒体の浸透により形状が保持しにくく、この結果として、ゲルビーズ内の微生物及びその資化物質が水性媒体へ流出し、性能低下が生じる場合があることを明らかとした。
【0006】
そこで、本発明は、長時間保管した後でも良好な自律浮沈機能を有し、且つ、水性媒体中でも形状が維持されやすい、粒子を提供することを課題とする。
また、本発明は、上記粒子の製造方法を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
〔1〕 コア部と、上記コア部を被覆するシェル部とを含む粒子であり、
上記コア部が、生体活動により気体を生成する微生物と、上記微生物に資化される資化物質と、マトリックス成分と、飽和脂肪酸塩、油脂、及び、疎水性担体からなる群から選ばれる成分とを含み、
上記コア部が、実質的に水を含まない、粒子。
〔2〕 生体活動により気体を生成する微生物と、上記微生物に資化される資化物質と、マトリックス成分と、飽和脂肪酸塩、油脂、及び、疎水性担体からなる群から選ばれる成分とを含む組成物を圧縮成形して、実質的に水を含まない成形体を得る工程1と、
上記成形体の表面に被覆層を形成して、コア部と、上記コア部を被覆するシェル部とを含む粒子を形成する工程2と、を含む粒子の製造方法。
〔3〕 生体活動により気体を生成する微生物と、上記微生物に資化される資化物質と、マトリックス成分とを含む組成物を圧縮成形して成形体前駆体を形成する工程3と、
上記成形体前駆体の表面に飽和脂肪酸塩、油脂、及び疎水性担体からなる群から選ばれる成分を付着し、実質的に水を含まない成形体を形成する工程4と、
上記成形体の表面に被覆層を形成して、コア部と、上記コア部を被覆するシェル部とを含む粒子を形成する工程2と、を含む粒子の製造方法。
〔4〕 上記被覆層が、ゲル前駆体成分とゲル化剤とを使用して形成され、
上記工程2が、
上記ゲル前駆体成分と溶媒とを含む第1液を管状物に充填する工程Aと、
上記成形体を上記管状物の内部に挿入して上記第1液に浸漬する工程Bと、
上記管状物から上記成形体をゲル化剤と溶媒とを含む第2液中に排出して、上記粒子を形成する工程Cとを含む、〔2〕又は〔3〕に記載の粒子の製造方法。
〔5〕 上記工程Bが、上記成形体を上記管状物の挿入口から挿入し、上記成形体を管状物の内部に吸い上げて、上記第1液に浸漬する工程である、〔4〕に記載の粒子の製造方法。
〔6〕 上記管状物が、上記挿入口となる直管部と、上記直管部と連通し、上記挿入口とは反対側に向かって縮径する縮径部とを有する、〔5〕に記載の粒子の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、長時間保管した後でも良好な自律浮沈機能を有し、且つ、水性媒体中でも形状が維持されやすい、粒子を提供できる。
また、本発明によれば、上記粒子の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
管状物の実施形態の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
マコー株式会社
液肥製造装置
16日前
株式会社石垣
汚泥コンポスト化システム
24日前
株式会社石垣
汚泥コンポスト化システム
24日前
個人
淡水化装置
16日前
シャープ株式会社
浄水装置および浄水具
25日前
前澤工業株式会社
排水処理システム
1か月前
フナテック株式会社
紫外線殺菌装置
25日前
オルガノ株式会社
水処理装置及び水処理方法
1か月前
トヨタ紡織株式会社
イオン交換器の取付構造
1か月前
オルガノ株式会社
水処理設備及び水処理方法
9日前
JX金属株式会社
坑廃水の処理方法
4日前
株式会社神鋼環境ソリューション
処理システム
1か月前
三菱重工業株式会社
取水設備及び異物除去方法
1か月前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置
26日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置
26日前
日鉄環境株式会社
廃水の処理方法
25日前
オルガノ株式会社
水処理方法および水処理装置
16日前
ウシオ電機株式会社
流体処理装置、点灯回路
24日前
東京エレクトロン株式会社
処理システム及び処理方法
1か月前
東京エレクトロン株式会社
処理システム及び処理方法
1か月前
住友重機械エンバイロメント株式会社
排水処理装置及び排水処理方法
3日前
学校法人北海道科学大学
粒子、粒子の製造方法
3日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
嫌気処理システム及び嫌気処理方法
2日前
株式会社ササクラ
海水淡水化システム及び海水淡水化方法
1か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
加熱処理設備の運転方法及び制御装置
10日前
オルガノ株式会社
汚泥処理システム、制御装置、汚泥処理方法およびプログラム
17日前
水ing株式会社
リン化合物の生産方法及びリン化合物の生産システム
16日前
大成建設株式会社
液状浄化材の供給方法、及び、浄化システム
16日前
三菱ケミカル株式会社
ヘッダー付散気装置、膜分離活性汚泥装置、及び水処理方法
3日前
日鉄環境株式会社
廃水の処理方法、及び活性汚泥用栄養剤
25日前
株式会社イーサー
汚濁改善用散布剤、汚濁改善方法及び汚濁予防方法
1か月前
ユニチカ株式会社
フィルター
16日前
株式会社クボタ
浄水システム
16日前
日鉄環境株式会社
生物学的廃水処理性能の予測方法、及び廃水の処理方法
25日前
東日本旅客鉄道株式会社
キャビテーション処理ユニットおよびそれに使用する加圧支援装置
16日前
フジクリーン工業株式会社
排水処理装置、薬筒、及び、排水処理装置から薬筒を取り出す方法
10日前
続きを見る
他の特許を見る