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公開番号2024099347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023003224
出願日2023-01-12
発明の名称ポリエステルフィルム
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20240718BHJP(積層体)
要約【課題】 ポリエステル基材と剥離層とを含み、剥離層上に部材を配置してその部材を剥離した際に、部材へ剥離層由来の成分の移行量が少ない、ポリエステルフィルムを提供。
【解決手段】 ポリエステル基材と、実質的に粒子を含まない剥離層とを含むポリエステルフィルムであって、ポリエステル基材が、チタン元素及びアルミニウム元素の少なくとも一方を含み、剥離層が白金元素を含まず、第1化合物と第2化合物との硬化物を含み、第1化合物が硬化性化合物であり、第2化合物が硬化性化合物と反応可能な有機架橋剤である、ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル基材と、実質的に粒子を含まない剥離層とを含むポリエステルフィルムであって、
前記ポリエステル基材が、チタン元素及びアルミニウム元素の少なくとも一方を含み、
前記剥離層が白金元素を含まず、第1化合物と第2化合物との硬化物を含み、
前記第1化合物が硬化性化合物であり、前記第2化合物が前記硬化性化合物と反応可能な有機架橋剤である、ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記硬化性化合物が、硬化性シリコーン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記ポリエステル基材が実質的に無機粒子を含まない、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項4】
ヘイズが2.0%以下であり、厚みが1~35μmである、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項5】
前記ポリエステルフィルムの前記剥離層側とは反対側の面が、突起を有する、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項6】
透過型偏光顕微鏡で観測される直径20μm超の異物及び空隙の総数が1個/mm

未満である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項7】
透過型偏光顕微鏡で観測される直径9~20μmの異物及び空隙の総数が1.7個/mm

以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項8】
前記剥離層の厚みが3~150nmである、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項9】
アンチモン元素の含有量が、前記ポリエステルフィルムの全質量に対して、2.0質量ppm以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項10】
アンチモン元素の含有量が、前記ポリエステルフィルムの全質量に対して、1.0質量ppm以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル基材は、種々の用途に使用されている。例えば、タッチパネル用のフィルム、光学部材用のフィルム、成形用の基材、加飾フィルムの基材、及び、感光性層の基材等の用途に用いられている。
【0003】
用途の一つとして、剥離フィルムが挙げられる。具体的には、ポリエステル基材上に剥離層を設けて、その剥離層上に各種部材を製造した後、その部材を剥離するという用途である。
例えば、特許文献1では、ポリエステル基材と、ポリエステル基材の一方の表面上に配置された剥離層とを有する、セラミックグリーンシート製造用離型フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/019113号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、特許文献1に記載されるフィルムを用いて、剥離層上で各種部材を製造し、その部材の剥離を行ったところ、剥離時に剥離層由来の成分が剥離された部材に移行する量が多く、その低減が必要であった。剥離された部材に、剥離層由来の成分が移行してしまうと、部材の特性が損なわれるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、ポリエステル基材と剥離層とを含み、剥離層上に部材を配置してその部材を剥離した際に、部材へ剥離層由来の成分の移行量が少ない、ポリエステルフィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
【0008】
(1) ポリエステル基材と、実質的に粒子を含まない剥離層とを含むポリエステルフィルムであって、
ポリエステル基材が、チタン元素及びアルミニウム元素の少なくとも一方を含み、
剥離層が白金元素を含まず、第1化合物と第2化合物との硬化物を含み、
第1化合物が硬化性化合物であり、第2化合物が硬化性化合物と反応可能な有機架橋剤である、ポリエステルフィルム。
(2) 硬化性化合物が、硬化性シリコーン化合物を含む、(1)に記載のポリエステルフィルム。
(3) ポリエステル基材が実質的に無機粒子を含まない、(1)又は(2)に記載のポリエステルフィルム。
(4) ヘイズが2.0%以下であり、厚みが1~35μmである、(1)~(3)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(5) ポリエステルフィルムの剥離層側とは反対側の面が、突起を有する、(1)~(4)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(6) 透過型偏光顕微鏡で観測される直径20μm超の異物及び空隙の総数が1個/mm

未満である、(1)~(5)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(7) 透過型偏光顕微鏡で観測される直径9~20μmの異物及び空隙の総数が1.7個/mm

以下である、(1)~(6)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(8) 剥離層の厚みが3~150nmである、(1)~(7)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(9) アンチモン元素の含有量が、ポリエステルフィルムの全質量に対して、2.0質量ppm以下である、(1)~(8)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(10) アンチモン元素の含有量が、ポリエステルフィルムの全質量に対して、1.0質量ppm以下である、(1)~(9)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(11) セラミックグリーンシート製造用である、(1)~(10)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ポリエステル基材と剥離層とを含み、剥離層上に部材を配置してその部材を剥離した際に、部材へ剥離層由来の成分の移行量が少ない、ポリエステルフィルムを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされる場合があるが、本発明はそのような実施態様に制限されない。
(【0011】以降は省略されています)

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