TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024099152
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023002877
出願日2023-01-12
発明の名称表示物の取付体及び表示物セット
出願人三和サインワークス株式会社
代理人個人
主分類G09F 9/00 20060101AFI20240718BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】 インテリアを損なうことなく、デジタルサイネージ等の表示物2を内壁へ設置できる取付体を提供する。
【解決手段】 本発明のデジタルサイネージ等の表示物2の取付体3は、下端へ床面配置部材5と上端へ天井配置部材6を備えた複数の柱体4と、胴縁部材7とを備え、各柱体4は、間隔を開けて、夫々壁面kに沿って上下に伸び、各胴縁部材7は、柱体4の夫々へ固定されて各柱体4の夫々と交差し複数の柱体4を一体とし、柱体4は、下方柱部材41と上方柱部材42と継手部材43とにて構成され、上方柱部材42は、継手部材43にて下方柱部材41に対し上下にスライド可能に継がれると共に、ボルトにて前記下方柱部材に対しスライドできないように固定でき、柱体4を床面と天井面間にて突っ張った状態とし、表示物2を壁面kへ設置することを可能とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物の内壁へデジタルサイネージ等の表示物を設置する、表示物の取付体であって、
前記内壁の壁面へ沿って配置される複数の柱体と、前記各柱体の下端に設けられて床面へ配置される床面配置部材と、前記各柱体の上端に設けられて天井面へ配置される天井配置部材と、1つ又は複数の胴縁部材とを備え、
複数の前記柱体は、横方向について互いに間隔を開けて配列され、夫々前記壁面に沿って上下に伸びるものであり、
前記各胴縁部材は、横方向に伸びるよう複数の前記柱体の夫々へ固定されて前記柱体の夫々と交差し且つ複数の前記柱体を一体とするものであり、
前記柱体の夫々は、下方柱部材と上方柱部材の、少なくとも2本の柱部材にて構成され、
前記上方柱部材は、前記下方柱部材と別体に形成されて、前記下方柱部材の上方に継がれるものであり、
前記床面配置部材は、前記下方柱部材の下端へ設けられ、
前記天井配置部材は、前記上方柱部材の上端へ設けられ、
前記上方柱部材は、前記下方柱部材に対し上下にスライド可能に継がれると共に、ボルト等の固定具にて前記下方柱部材に対しスライドできないように固定でき、
前記スライドにて前記柱体の長さを調整し、前記柱体を床面と天井面間にて前記柱体を突っ張った状態とすることで前記取付体を前記壁面へ配置でき、前記表示物を前記壁面へ設置することを可能とする表示物の取付体。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記柱体は、前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々と、別体に形成された、筒状の継手部材を備え、前記継手部材を縦にした状態において、前記下方柱部材の上端側が前記継手部材の下端から前記継手部材へ挿入されて前記継手部材へ前記固定具にて固定され、前記上方柱部材の下端側が前記継手部材の上端から前記継手部材へ挿入されて前記継手部材へ前記固定具にて固定されるものであり、前記スライドにて前記継手部材に対する前記下方柱部材と前記上方柱部材の少なくとも何れか一方の固定位置を調整することにより、前記柱体の前記長さの調整を行うことができる請求項1記載の表示物の取付体。
【請求項3】
3本以上の前記柱体を備え、
前記各前記柱体の前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々は、側面へ夫々の長手に伸びる溝を備え、
筒状の前記継手部材は、側面において、内部空間と外部とを連絡する貫通孔を、前記継手部材の長手方向について互いに位置の異なる少なくとも2箇所に備え、前記貫通孔の夫々は雌ねじを備え、
前記固定具は、前記貫通孔へねじ込まれるボルトであり、前記ボルトを前記貫通孔へねじ込み、前記下方柱部材及び前記上方柱部材の前記継手部材内へ収容された箇所について、前記ボルトの先端を前記各溝の底へ押し付けることで前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々を前記継手部材に対し固定することができ、前記ボルトを緩める或いは前記貫通孔から前記ボルトを外すことで、前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々は、前記継手部材に対して前記スライドを可能とするものであり、
前記各下方柱部材において前記継手部材の下方へ、下胴縁部材と、前記下胴縁部材の上方へ配置される上胴縁部材の、少なくとも2本の前記胴縁部材を備え、
前記胴縁部材の少なくとも一方へ前記表示物が取り付けられる請求項2記載の表示物の取付体。
【請求項4】
横方向へ伸びる前記胴縁部材の長さは、取り付けられる前記表示物全体の横幅と同じか当該横幅よりも大きく、
前記柱体のうち、横方向の左右両側に設けられる柱体は、正面視において前記表示物の左側及び右側に配置されて、前記表示物の左右両端を保護する、保護体である請求項1乃至3の何れかに記載の表示物の取付体。
【請求項5】
少なくとも1台のデジタルサイネージ等の表示物と、請求項1記載の表示物の取付体と、前記表示物を前記取付体へ固定する治具とを備えた表示物セット。
【請求項6】
少なくとも1台のデジタルサイネージ等の表示物と、請求項3記載の表示物の取付体と、前記表示物を前記取付体へ固定する治具とを備え、
前記表示物が取り付けられる前記胴縁部材は、上面と下面へ前記胴縁部材の長手方向即ち横方向へ沿って伸びる溝を備え、
前記治具は、前記表示物の背面へ設けられた第1の爪と、前記表示物と別体に形成された第2の爪とを備え、
前記第1の爪と第2の爪の少なくとも一方を前記胴縁部材の前記上面の溝へ挿入し、前記第1の爪と第2の爪の少なくとも他の一方を前記胴縁部材の前記下面の溝へ挿入して、前記第2の爪をボルト等の留具にて前記表示物の背面へ固定し、前記第1及び第2の爪の爪先にて前記胴縁部材を挟持することで、前記治具は前記表示物を前記胴縁部材へ固定することができる表示物セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、表示物の取付体及び表示物セットに関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、広告媒体としてデジタルサイネージが普及してきている。
デジタルサイネージは、ディスプレイやタブレット端末などの電子媒体を使用して広告や看板、掲示板などの用途で情報を発信するシステムであり、STB(Set Top Box/セットトップボックス)に接続したディスプレイへ、動画やテキスト・画像などのコンテンツを表示させるものである。
【0003】
例えば、特許文献1には、室内にてデジタルサイネージの表示装置(ディスプレイ)を壁掛けとするものが示されている(図1~図3)。
特許文献1へ示されているのは、表示装置の横移動の防止が可能な表示装置用壁取付具、表示装置用壁取付ベース板及び表示装置セットを提供することを目的とするものである(特許文献1の段落0009)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6766022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1へ示されたものに代表される通り、従来のデジタルサイネージは、建物の内壁へ直接ディスプレイを取付ける必要があった(特許文献1の段落0012~段落0016及び図1~図3へ示されたベース板2)。
建物の内壁に直接デジタルサイネージの上記ディスプレイを取り付けるためには、壁(当該内壁)へボルトを通すことが必要であり、壁に当該ボルトを通す穴を開けることが強いられた。
【0006】
特に、上記の通り壁に穴を開けるには、壁内を通る配線等を傷つけないように、事前に、壁内の配線の位置や壁内の構造を把握しておく必要があった。また、壁自体にディスプレイを支持する十分な強度がない場合、壁内を通る柱などを探して当該柱を通っている位置に向けて壁にボルトを通す必要があり、当該柱の位置も事前に把握しておく必要があった。
壁内の配線や柱の位置を調べる労を取り、その位置の把握が事前にできたとしても、壁内の配線や構造によっては、上記ディスプレイを取付けできないことを知る結果となることも多々あった。
【0007】
更に、上記にて設置したディスプレイが不要となった場合などディスプレイの除去や移動の必要が生じた際、上記設置によってディスプレイは壁に通された上記ボルトにて完全に固定されているので、ディスプレイの取り外しやその移動には手間がかかる。また、当該取り外し後、ボルトを通す穴を塞ぐなどディスプレイの取付け前の状態に壁を戻す手間が必要となる場合もある。
【0008】
そこで、本発明の発明者は、建物の内壁へデジタルサイネージのディスプレイを設置する取付体として、上記内壁の壁面へ沿って上下に伸びるよう配置され上記ディスプレイを取り付ける1本の柱体と、当該柱体の下端に設けられて床面へ配置される床面配置部材と、上記柱体の上端に設けられて天井面へ配置される天井配置部材とを備えるものであって、上記柱体が、下方柱部材と上方柱部材の、少なくとも2本の柱部材にて構成され、上記上方柱部材が、上記下方柱部材と別体に形成され上記下方柱部材の上方に継がれるものであり、上記床面配置部材が上記下方柱部材の下端へ設けられ、上記天井配置部材が上記上方柱部材の上端へ設けられ、上記上方柱部材が上記下方柱部材に対し上下にスライド可能に継がれると共に、ボルトにて上記下方柱部材に対しスライドできないように固定でき、上記スライドにて上記柱体の長さを調整し、上記柱体を床面と天井面間にて上記柱体を突っ張った状態とすることで上記取付体を上記壁面へ上記ディスプレイを設置可能とするものを考えた。
上記アイデアによって、上記壁面を傷つけることなくディスプレイを上記壁面へ設置することができた。
【0009】
しかし、上記アイデアに従い1本の上記取付体を用いてディスプレイを壁面へ配置してみると、室内空間にてディスプレイを取り付けた1本の棒状体の上下に伸びる箇所が、フラットな内壁とは調和しないスポットとなってしまうことがあった。
上記取付体に設けられたディスプレイも、フラットな壁面から空中へ飛び出し宙ぶらりんに見える違和感を抱かせ、棒状の上記取付体と共に壁面との調和を壊し、インテリアの美観を著しく損なうものとなっていた。
また、デジタルサイネージのディスプレイなどの表示装置に限らず、上記取付体を用いて旧来の看板やフォトパネルなどの表示物を取り付ける場合であっても上記の問題のある点は同様である。
本発明は、建物の内壁へデジタルサイネージなどの表示物を設置する際に当該内壁を傷つけることなく設置することを前提とし、その上で上記違和感を解消してインテリアを損なわずに室内の装飾性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、建物の内壁へデジタルサイネージ等の表示物を設置する、表示物の取付体であって、前記内壁の壁面へ沿って配置される複数の柱体と、前記各柱体の下端に設けられて床面へ配置される床面配置部材と、前記各柱体の上端に設けられて天井面へ配置される天井配置部材と、1つ又は複数の胴縁部材とを備え、複数の前記柱体は、横方向について互いに間隔を開けて配列され、夫々前記壁面に沿って上下に伸びるものであり、前記各胴縁部材は、横方向に伸びるよう複数の前記柱体の夫々へ固定されて前記柱体の夫々と交差し且つ複数の前記柱体を一体とするものであり、前記柱体の夫々は、下方柱部材と上方柱部材の、少なくとも2本の柱部材にて構成され、前記上方柱部材は、前記下方柱部材と別体に形成されて、前記下方柱部材の上方に継がれるものであり、前記床面配置部材は、前記下方柱部材の下端へ設けられ、前記天井配置部材は、前記上方柱部材の上端へ設けられ、前記上方柱部材は、前記下方柱部材に対し上下にスライド可能に継がれると共に、ボルト等の固定具にて前記下方柱部材に対しスライドできないように固定でき、前記スライドにて前記柱体の長さを調整し、前記柱体を床面と天井面間にて前記柱体を突っ張った状態とすることで前記取付体を前記壁面へ配置でき、前記表示物を前記壁面へ設置することを可能とする表示物の取付体を提供する。
尚、デジタルサイネージ等の表示物とは、デジタルサイネージのディスプレイ、テレビジョンセット、コンピュータのディスプレイ、医療機器や理美容機器のモニタ、その他の表示装置、旧来の光源を備えない看板、内照式看板、更にはポスターパネルやフォトフレーム、額に入れられた絵画といった表示物であって、バックライトなどの光源を備えた表示物或いは当該光源を備えない前記表示物を含む。
また、本発明では、前記柱体は、前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々と、別体に形成された、筒状の継手部材を備え、前記継手部材を縦にした状態において、前記下方柱部材の上端側が前記継手部材の下端から前記継手部材へ挿入されて前記継手部材へ前記固定具にて固定され、前記上方柱部材の下端側が前記継手部材の上端から前記継手部材へ挿入されて前記継手部材へ前記固定具にて固定されるものであり、前記スライドにて前記継手部材に対する前記下方柱部材と前記上方柱部材の少なくとも何れか一方の固定位置を調整することにより、前記柱体の前記長さの調整を行うことができる表示物の取付体を提供できた。
更に本発明では、3本以上の前記柱体を備え、前記各前記柱体の前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々は、側面へ夫々の長手に伸びる溝を備え、筒状の前記継手部材は、側面において、内部空間と外部とを連絡する貫通孔を、前記継手部材の長手方向について互いに位置の異なる少なくとも2箇所に備え、前記貫通孔の夫々は雌ねじを備え、前記固定具は、前記貫通孔へねじ込まれるボルトであり、前記ボルトを前記貫通孔へねじ込み、前記下方柱部材及び前記上方柱部材の前記継手部材内へ収容された箇所について、前記ボルトの先端を前記各溝の底へ押し付けることで前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々を前記継手部材に対し固定することができ、前記ボルトを緩める或いは前記貫通孔から前記ボルトを外すことで、前記下方柱部材及び前記上方柱部材の夫々は、前記継手部材に対して前記スライドを可能とするものであり、前記各下方柱部材において前記継手部材の下方へ、下胴縁部材と、前記下胴縁部材の上方へ配置される上胴縁部材の、少なくとも2本の前記胴縁部材を備え、前記胴縁部材の少なくとも一方へ前記表示物が取り付けられる表示物の取付体を提供できた。
また更に本発明では、横方向へ伸びる前記胴縁部材の長さは、取り付けられる前記表示物全体の当該横幅よりも大きく、前記柱体のうち、横方向の左右両側に設けられる柱体は、正面視において前記表示物の左側及び右側に配置されて、前記表示物の左右両端を保護する、保護体である表示物の取付体を提供できた。
また更に本発明では、少なくとも1台のデジタルサイネージ等の表示物と、前記表示物の上記取付体と、前記表示物を前記取付体へ固定する治具とを備えた表示物セットを提供できた。
更にまた本発明は、少なくとも1台のデジタルサイネージ等の表示物と、前記表示物の上記取付体と、前記表示物を前記取付体へ固定する治具とを備え、前記表示物が取り付けられる前記胴縁部材は、上面と下面へ前記胴縁部材の長手方向即ち横方向へ沿って伸びる溝を備え、前記治具は、前記表示物の背面へ設けられた第1の爪と、前記表示物と別体に形成された第2の爪とを備え、前記第1の爪と第2の爪の少なくとも一方を前記胴縁部材の前記上面の溝へ挿入し、前記第1の爪と第2の爪の少なくとも他の一方を前記胴縁部材の前記下面の溝へ挿入して、前記第2の爪をボルト等の留具にて前記表示の背面へ固定し、前記第1及び第2の爪の爪先にて前記胴縁部材を挟持することで、前記治具は前記表示物を前記胴縁部材へ固定することができる表示物セットを提供できた。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
点字表示装置
20日前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
20日前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
表示装置
3か月前
アズビル株式会社
表示装置
1か月前
オムロン株式会社
表示装置
3か月前
個人
演習課題添削システム
3か月前
個人
英文法学習支援システム
20日前
日本無線株式会社
移乗訓練装置
3か月前
個人
九九学習用デジタル教材
1か月前
株式会社ウメラボ
学習支援システム
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
電子機器
2か月前
株式会社SUBARU
操縦装置
22日前
個人
課題解決カード及びその使用方法
3か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1か月前
アルプスアルパイン株式会社
表示装置
3か月前
リンテック株式会社
表示体
3か月前
株式会社大阪クリップ
筆記具用グリップ
6日前
株式会社タカトリ
貼付装置及び貼付方法
2か月前
株式会社デンソー
表示装置
6日前
矢崎総業株式会社
表示装置
2か月前
株式会社ゼロナイズ
疑似体験装置
1か月前
株式会社ホンダアクセス
車載装置
3か月前
リンテック株式会社
剥離検知ラベル
3か月前
キヤノンファインテックニスカ株式会社
記録媒体
1か月前
本田技研工業株式会社
地図生成装置
8日前
上海天馬微電子有限公司
表示装置
2か月前
日本板硝子株式会社
屋外広告板
2か月前
個人
音読した言語を審査して結果表示するシステム
29日前
株式会社RISOH
教育補助システム
21日前
株式会社共和
セキュリティラベルの製造方法
3か月前
個人
学習誘導装置、及び学習誘導装置使用方法
1か月前
シャープ株式会社
表示装置及び制御方法
2か月前
続きを見る