TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024097566
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-19
出願番号2023001105
出願日2023-01-06
発明の名称ポリエステルフィルム
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240711BHJP(積層体)
要約【課題】 ポリエステル基材と樹脂層とを含み、樹脂層上に部材を配置してその部材を剥離した際に、部材へ樹脂層由来の成分の移行量が少ない、ポリエステルフィルムの提供。
【解決手段】 ポリエステル基材と、樹脂層とを含むポリエステルフィルムであって、ポリエステル基材が、チタン元素及びアルミニウム元素の少なくとも一方を含み、樹脂層は、ポリシロキサン骨格を含む樹脂、及び、白金元素を含み、樹脂層の厚みが1~250nmである、ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル基材と、樹脂層とを含むポリエステルフィルムであって、
前記ポリエステル基材が、チタン元素及びアルミニウム元素の少なくとも一方を含み、
前記樹脂層は、ポリシロキサン骨格を含む樹脂、及び、白金元素を含み、
前記樹脂層の厚みが1~250nmである、ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記樹脂が、アルケニル基を有する第1化合物とケイ素原子に結合した水素原子を有する第2化合物との硬化物であって、前記第1化合物及び前記第2化合物の少なくとも一方がポリシロキサン骨格を有する、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記ポリエステル基材が実質的に無機粒子を含まない、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項4】
ヘイズが2.0%以下であり、厚みが1~35μmである、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項5】
前記ポリエステルフィルムの前記樹脂層側とは反対側の面が、突起を有する、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項6】
透過型偏光顕微鏡で観測される直径20μm超の異物及び空隙の総数が1個/mm

未満である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項7】
透過型偏光顕微鏡で観測される直径9~20μmの異物及び空隙の総数が1.7個/mm

以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項8】
前記樹脂層の厚みが3~150nmである、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項9】
前記樹脂層の厚みが3nm以上50nm未満である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項10】
アンチモン元素の含有量が、前記ポリエステルフィルムの全質量に対して、2.0質量ppm以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル基材は、種々の用途に使用されている。例えば、タッチパネル用のフィルム、光学部材用のフィルム、成形用の基材、加飾フィルムの基材、及び、感光性層の基材等の用途に用いられている。
【0003】
用途の一つとして、剥離フィルムが挙げられる。具体的には、ポリエステル基材上に剥離層を設けて、その剥離層上に各種部材を製造した後、その部材を剥離するという用途である。
例えば、特許文献1では、ポリエステル基材と、ポリエステル基材の一方の表面上に配置された剥離層である樹脂層とを有する、セラミックグリーンシート製造用離型フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/019113号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、特許文献1に記載されるフィルムを用いて、剥離層である樹脂層上で各種部材を製造し、その部材の剥離を行ったところ、剥離時に樹脂層由来の成分が剥離された部材に移行する量が多く、その低減が必要であった。剥離された部材に、樹脂層由来の成分が移行してしまうと、部材の特性が損なわれるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、ポリエステル基材と樹脂層とを含み、樹脂層上に部材を配置してその部材を剥離した際に、部材へ樹脂層由来の成分の移行量が少ない、ポリエステルフィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
【0008】
(1) ポリエステル基材と、樹脂層とを含むポリエステルフィルムであって、
ポリエステル基材が、チタン元素及びアルミニウム元素の少なくとも一方を含み、
樹脂層は、ポリシロキサン骨格を含む樹脂、及び、白金元素を含み、
樹脂層の厚みが1~250nmである、ポリエステルフィルム。
(2) 樹脂が、アルケニル基を有する第1化合物とケイ素原子に結合した水素原子を有する第2化合物との硬化物であって、第1化合物及び第2化合物の少なくとも一方がポリシロキサン骨格を有する、(1)に記載のポリエステルフィルム。
(3) ポリエステル基材が実質的に無機粒子を含まない、(1)又は(2)に記載のポリエステルフィルム。
(4) ヘイズが2.0%以下であり、厚みが1~35μmである、(1)~(3)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(5) ポリエステルフィルムの樹脂層側とは反対側の面が、突起を有する、(1)~(4)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(6) 透過型偏光顕微鏡で観測される直径20μm超の異物及び空隙の総数が1個/mm

未満である、(1)~(5)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(7) 透過型偏光顕微鏡で観測される直径9~20μmの異物及び空隙の総数が1.7個/mm

以下である、(1)~(6)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(8) 樹脂層の厚みが3~150nmである、(1)~(7)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(9) 樹脂層の厚みが3nm以上50nm未満である、(1)~(8)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(10) アンチモン元素の含有量が、ポリエステルフィルムの全質量に対して、2.0質量ppm以下である、(1)~(9)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(11) アンチモン元素の含有量が、ポリエステルフィルムの全質量に対して、1.0質量ppm以下である、(1)~(10)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(12) セラミックグリーンシート製造用である、(1)~(11)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ポリエステル基材と樹脂層とを含み、樹脂層上に部材を配置してその部材を剥離した際に、部材へ樹脂層由来の成分の移行量が少ない、ポリエステルフィルムを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされる場合があるが、本発明はそのような実施態様に制限されない。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
3か月前
東レ株式会社
積層体
2か月前
東レ株式会社
積層体
2か月前
東レ株式会社
積層体
2か月前
東ソー株式会社
積層体
11か月前
ユニチカ株式会社
シート
11か月前
東レ株式会社
多層成形品
3か月前
東レ株式会社
積層不織布
11か月前
個人
生地
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
11か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
12日前
東レ株式会社
積層フィルム
3か月前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
9か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
6か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
7か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
6か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
4か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
4か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
6か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
5か月前
セーレン株式会社
導電性編物
4か月前
ダイニック株式会社
ターポリン
1か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
11か月前
日本バイリーン株式会社
表面材
2か月前
東レ株式会社
多層積層フィルム
11か月前
平岡織染株式会社
複合体シート
11か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
3か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
11か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
11か月前
三菱製紙株式会社
シートパレット
11か月前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
3か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
4か月前
株式会社エフコンサルタント
面材
4か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
3か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
3か月前
続きを見る