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公開番号2024093962
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210633
出願日2022-12-27
発明の名称電動弁
出願人株式会社不二工機
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類F16K 31/04 20060101AFI20240702BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】流量制御性に優れた電動弁を提供する。
【解決手段】電動弁100は、弁座11bを有する弁本体10と、弁本体10に接合された筒状のキャン45と、キャン45の内側に配置されたロータ30と、ロータ30と一体的に回転する弁軸20と、弁軸20が内側に挿入されるガイド部材15と、ガイド部材15と弁軸20との間に設けられた弁軸昇降駆動機構22と、弁軸20に連結され、弁軸20の昇降に連動して弁座11bに対して近接及び離隔し、弁座11bに向かって膨らむ湾曲した着座面を有する弁体25と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
弁座を有する弁本体と、
前記弁本体に接合された筒状のキャンと、
前記キャンの内側に配置されたロータと、
前記ロータと一体的に回転する弁軸と、
前記弁軸が内側に挿入されるガイド部材と、
前記ガイド部材と前記弁軸との間に設けられた弁軸昇降駆動機構と、
前記弁軸に連結され、前記弁軸の昇降に連動して前記弁座に対して近接及び離隔し、弁座に向かって膨らむ湾曲した着座面を有する弁体と、
を備える電動弁。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記弁体の基部の側を中心として前記弁体の先端が回転可能であるように、前記弁体の前記基部を支持する湾曲したベース部を有する回転支持部材を更に備える、
請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
回転軸線を含む断面中、前記回転支持部材の湾曲した前記ベース部の輪郭の曲線を含む第一仮想円の中心と、前記弁体の湾曲した前記着座面の輪郭の曲線を含む第二仮想円の中心とは、同じ位置で重なる、
請求項2に記載の電動弁。
【請求項4】
前記弁体の前記基部には、前記回転支持部材の前記ベース部と接触する側の面に向かって突出する湾曲した摺動突起部が設けられ、
前記回転支持部材の前記ベース部は、前記弁体の前記基部を支持する側の面に、前記摺動突起部と嵌合する湾曲したベース窪みを有する、
請求項2又は3に記載の電動弁。
【請求項5】
前記回転支持部材の前記ベース部には、前記弁体の前記基部に向かって突出する湾曲したベース突起部が設けられ、
前記弁体の前記基部は、前記回転支持部材の前記ベース部と接触する側の面に、前記ベース突起部と嵌合する摺動用窪みが形成された縮径部を有する、
請求項2又は3に記載の電動弁。
【請求項6】
前記キャンの外側に取り付けられ、前記ロータを回転駆動するステータを備える、
請求項1に記載の電動弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動弁に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、ロータの回転を利用したねじ送り機構を用いて、回転する弁軸に連結された弁体を弁座部材の弁座に対して回転軸の軸方向に沿って近接及び離隔させることによって、弁口を開閉するタイプの電動弁が知られている。特許文献1の電動弁では、棒状の弁体の外面には、円錐台形状の先端の周面の一部に、弁座に接触する着座面が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-172839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、電動弁のねじ送り機構において、例えば雄ねじ部と雌ねじ部とががたつくといった、咬み合わせの不具合が生じると、回転軸と弁体の軸とが交差する状態、すなわち、弁体の軸ずれが生じる場合がある。弁体の軸ずれが生じた状態では弁体の軸が弁口の面に対して傾斜する。
【0005】
ここで、特許文献1では、弁体の着座面が円錐台形状の周面であるため、着座面の形状は、回転軸線を含む断面中で直線状である。また、着座面に対応する弁座の面の形状も、断面中で直線状である。このため、弁体の軸ずれに起因して弁体の軸が弁口の面に対して傾斜すると、弁軸が弁座に向かう最下降位置に達した際、着座面の周面の一部は弁座に近接する一方、着座面の他の部分は、弁座から離れ易い。
【0006】
すなわち、弁体の軸ずれが生じると着座面の周面が周方向において弁座に均等に接触しないため、断面中の着座面の形状が直線状である特許文献1の場合、弁体の着座面と弁座との間隔が、広くなり易い。結果、弁座のシール性が低下するので、電動弁に入出する流体の弁口からの洩れ、いわゆる弁洩れが生じる。このため、電動弁の流量制御性が低下してしまう。
【0007】
上記に鑑み、本開示は、流量制御性に優れた電動弁を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様に係る電動弁は、弁座を有する弁本体と、弁本体に接合された筒状のキャンと、キャンの内側に配置されたロータと、ロータと一体的に回転する弁軸と、弁軸が内側に挿入されるガイド部材と、ガイド部材と弁軸との間に設けられた弁軸昇降駆動機構と、弁軸に連結され、弁軸の昇降に連動して弁座に対して近接及び離隔し、弁座に向かって膨らむ湾曲した着座面を有する弁体と、を備える。
【0009】
第1態様に係る電動弁では、弁体が、弁座に向かって膨らむ湾曲した着座面を有する。すなわち、断面中の着座面の形状は、円弧状である。このため、例えば円錐台形状の周面を有する弁体であって断面中の着座面の直線状の部分の長さが、第1態様に係る電動弁の着座面の円弧と同じ円弧に対応する弦の長さである弁体と比べて、軸ずれの際に弁体が傾斜しても、着座面と弁座との間隔が短くなる。結果、仮に弁体の着座面と弁座との間に隙間が形成されても、隙間を小さく抑えることができる。このため、弁座のシール性を向上できるので、弁洩れを抑制できる。
【0010】
第2態様は、第1態様に係る電動弁において、弁体の基部の側を中心として弁体の先端が回転可能であるように、弁体の基部を支持する湾曲したベース部を有する回転支持部材を更に備える。
(【0011】以降は省略されています)

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