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公開番号2024093065
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209199
出願日2022-12-27
発明の名称ガラス、強化用ガラス板及び強化ガラス板
出願人日本電気硝子株式会社
代理人
主分類C03C 3/083 20060101AFI20240702BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】化学的耐久性、イオン交換性能、成形性を高いレベルで兼ね備えたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを創案する。
【解決手段】本発明のガラスは、ガラス組成として、モル%で、SiO2 60~85%、Al2O3 1~20%、B2O3 0~5%、Li2O+Na2O+K2O 1~20%、MgO+CaO+SrO+BaO 0~5%を含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス組成として、モル%で、SiO

60~85%、Al



1~20%、B



0~5%、MgO+CaO+SrO+BaO 0~5%、Li

O+Na

O+K

O 1~20%を含有することを特徴とするガラス。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
Al



の含有量が1~10モル%であることを特徴とする請求項1に記載のガラス。
【請求項3】
MgOの含有量が0~1モル%、CaOの含有量が0~0.5モル%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項4】
Li

Oの含有量が3~8モル%、Na

Oの含有量が3~8モル%、K

Oの含有量が0~1モル%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項5】
SnO

の含有量が0.03~3モル%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項6】
モル比(Li

O+Na

O+K

O)/(1-K

O)が5~30であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項7】
モル比(K

O+CaO)/(Li

O+Na

O+K

O)が0~0.3であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項8】
モル比(Li

O+Na

O+K

O)/Al



が2以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項9】
モル比MoO

/(Fe



+TiO

)が0.5以下であり、厚み1mmにおける可視光の透過率が80%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
【請求項10】
モル比(10×SnO

)/(10×Fe



+TiO

+10×SnO

+100×MoO

)が0.5~1であり、厚み1mmにおける可視光の透過率が85%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化学的耐久性及び成形性に優れたガラス、強化用ガラス板及び強化ガラス板に関する。特にフォルダブルディスプレイ等のフレキシブルカバー部材に好適な強化ガラス板に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、優れた特性から様々な用途で使用されている。
【0003】
例えば、強化ガラス板として、イオン交換処理されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが用いられている(特許文献1~3、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-83045号公報
国際公開第2015/031188号
国際公開第2013/063275号
【非特許文献】
【0005】
泉谷徹郎等、「新しいガラスとその物性」、初版、株式会社経営システム研究所、1984年8月20日、p.451-498
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、折り曲げ可能なフォルダブルディスプレイやローラブルディスプレイ等の製品が市場に登場している。このような製品には、樹脂と強化ガラス板を積層してなるフレキシブルカバー部材が使用される。
【0007】
フレキシブルカバー部材は、折り曲げた状態で使用されるが、曲げる際に、ガラス表面に存在する微細な欠陥によって大きな応力が発生し、割れてしまうことがある。物理的な欠陥は、イオン交換処理を施すことで影響を小さくすることができるが、化学的に浸食され易いガラスでは、製造工程や使用中に新たな欠陥が生じ易く、この欠陥により割れを防止することが困難になる。
【0008】
また、近年、化石燃料の高騰やCO

排出量の削減が問題となっている。ガラス製造では、高温でガラス原料を溶融、成形する必要があるため、特に燃料の高騰の影響を受け易い。また、溶融温度、成形温度は、CO

の排出量を低減するために、可能な限り低温であることが好ましい。
【0009】
ガラスの成形性を改善するための手段として、従来からガラス組成にB



やアルカリ金属酸化物を添加することが行われている。しかし、B



を添加し過ぎると、イオン交換性能が低下する虞がある。また、アルカリ金属酸化物を添加し過ぎると、化学的耐久性が低下し易くなる。そのため、化学的耐久性、イオン交換性能、成形性を高いレベルで両立させることは困難である。なお、本明細書では、耐加水分解性、耐酸性、耐アルカリ性を総称して化学的耐久性と称することとする。
【0010】
本発明の技術的課題は、上記事情に鑑み、化学的耐久性、イオン交換性能、成形性を高いレベルで兼ね備えたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを創案することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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