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公開番号2024092013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024074335,2020075896
出願日2024-05-01,2020-04-22
発明の名称積層フィルム及び包装容器
出願人東洋製罐株式会社,東洋鋼鈑株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20240628BHJP(積層体)
要約【課題】 薄層でありながら良好なヒートシール性が得られ、環境負荷が低減された積層フィルム及び包装容器を提供すること。
【解決手段】 本発明の積層フィルム100は、基材層110の片側にシーラント層150を設けた積層フィルムであって、前記シーラント層が、熱可塑性ポリエステル系樹脂により形成されたものであり、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂が、ヒートシール性強化成分に由来の構造単位を含有するポリエステル系共重合体を含有し、前記ポリエステル系共重合体における前記ヒートシール性強化成分に由来の構造単位の含有割合が、21質量%以上であることにより、上記課題を解決するものである。本発明の包装容器は、上記の積層フィルム100を用いたことを特徴とする。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
基材層の片側にシーラント層を設けた積層フィルムであって、
前記シーラント層が、熱可塑性ポリエステル系樹脂により形成されたものであり、
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂が、ヒートシール性強化成分を含有し、
前記ヒートシール性強化成分の少なくとも1つがポリオキシアルキレングリコールであり、
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂における前記ヒートシール性強化成分の含有割合が21質量%以上であり、
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂における前記ポリオキシアルキレングリコールの含有割合が5質量%以上であることを特徴とする積層フィルム。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記積層フィルムのヒートシール強度が40N/15mm以上となることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記基材層の厚みが10~50μmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層フィルム。
【請求項4】
前記基材層がポリエステル系樹脂を主成分とする材料よりなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記シーラント層の厚みが40μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の積層フィルム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の積層フィルムを用いたことを特徴とする包装容器。
【請求項7】
前記包装容器が、包装袋または前記積層フィルムからなる蓋材を用いた密封容器であることを特徴とする請求項6に記載の包装容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルムを熱接着することにより袋状に成形される包装袋用や、容器本体に熱接着されて使用される蓋材用の積層フィルム、及び、包装容器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
現在、液体状や固体状の食品、飲料、化粧品、医薬品等の内容物を包装して収容する包装容器として、包装袋(パウチ)や、蓋材が接着されたカップ容器などが用いられている。例えば包装袋は、シャンプーや洗剤、調理済あるいは半調理済の食品等の内容物を収容する包装容器として用いられており、基材層上にシーラント層が積層された積層フィルムを、シーラント層同士が対向するよう重畳した状態で外周を熱接着して袋状に形成し、内側の収容部に内容物を収容している(例えば特許文献1参照。)。また、蓋材が接着されたカップ容器としては、ヨーグルト、ゼリー、プリン等の内容物を収容するカップ状の容器本体の縁フランジに、積層フィルムのシーラント層を熱接着して密封したものが挙げられる(例えば特許文献2参照。)。
【0003】
一方、包装容器においては、近年、省資源や環境保護など環境負荷の観点から、プラスチック使用量の低減やプラスチックのリサイクルが推進されている。
プラスチック使用量の低減に対しては、積層フィルムを薄肉化することが考えられるが、例えばシーラント層の薄肉化を図ると十分なヒートシール強度が得られず、従って密封性が低くなり内容物の漏洩などが発生してしまうおそれがある。
また、従来、シーラント層の材料としては直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE)や高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、或いは無延伸ポリプロピレン(CPP)等のオレフィン系樹脂が広く利用されているが、基材層を形成する材料種によっては積層フィルムから高品質の再生ペレットを得ることができずにリサイクル性が極めて低くなるおそれもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-150807号公報
特開2014-46983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するものであり、薄層でありながら良好なヒートシール性が得られ、環境負荷が低減された積層フィルム及び包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の積層フィルムは、基材層の片側にシーラント層を設けた積層フィルムであって、
シーラント層が、熱可塑性ポリエステル系樹脂により形成されたものであり、
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂が、ヒートシール性強化成分を含有し、
前記ヒートシール性強化成分の少なくとも1つがポリオキシアルキレングリコールであり、
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂における前記ヒートシール性強化成分の含有割合が21質量%以上であり、
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂における前記ポリオキシアルキレングリコールの含有割合が5質量%以上であることにより、上記課題を解決するものである。
本発明の包装容器は、上記の積層フィルムを用いたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の積層フィルムによれば、シーラント層が、熱可塑性ポリエステル系樹脂により形成されたものであることにより、薄層でありながら良好なヒートシール性が得られ、その結果、環境負荷が低減されながら内容物の漏洩の発生が防止された包装容器を得ることができる。
また、シーラント層が熱可塑性ポリエステル系樹脂を主材料として含み、さらにシーラント層以外の基材層をポリエステル系樹脂で形成することによって、積層フィルム全体がポリエステル系樹脂を主材料として構成されることとなるので、容易に高品質のポリエステル系材料やポリエステル系製品に再生することができて高いリサイクル性が得られ、環境負荷をより低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る積層フィルムの概略を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔積層フィルム〕
本発明の一実施形態に係る積層フィルムは、図1に示すように、基材層110の片側(図1において上側)にシーラント層150が設けられたものである。
【0010】
〔シーラント層の主構成材料〕
シーラント層150は、熱可塑性ポリエステル系樹脂により形成されたものである。
熱可塑性ポリエステル系樹脂はヒートシール性強化成分を含有するものである。熱可塑性ポリエステル系樹脂は、具体的には、ヒートシール性強化成分に由来の構造単位を含有するポリエステル系共重合体(以下、「特定のポリエステル系共重合体」ともいう。)や、ヒートシール性強化成分に由来の構造単位を含有しないポリエステル系重合体(以下、「その他のポリエステル系重合体」ともいう。)にヒートシール性強化成分が分散・混合された樹脂(以下、「ヒートシール性強化成分混合樹脂」ともいう。)、およびこれらの混合物を主材料とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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