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公開番号2024133046
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2024042379
出願日2024-03-18
発明の名称包装用フィルム
出願人東洋製罐株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類C08J 5/18 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ヒートシールが容易であり、アンチブロッキング性能に優れた包装用フィルムを提供する。
【解決手段】一方の表面が鉄粉配合プロピレン系樹脂層により形成されている包装用フィルムであって、該一方の表面は、鉄粉由来の粗面となっており、該粗面の面粗さSa(ISO25178)が1.0~10μmの範囲にあることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一方の表面が鉄粉配合プロピレン系樹脂層により形成されている包装用フィルムであって、該一方の表面は、鉄粉由来の粗面となっており、該粗面の面粗さSa(ISO25178)が1.0~10μmの範囲にあることを特徴とする包装用フィルム。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層には、該鉄粉100質量部当り、ハロゲン化金属が0.1~10質量部及びアルカリ性物質が0.5~2質量部の量で配合されている請求項1に記載の包装用フィルム。
【請求項3】
前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層の他方の表面に、鉄粉未配合プロピレン系樹脂層が積層されており、該鉄粉未配合プロピレン系樹脂層の露出表面も前記鉄粉由来の粗さが反映されており、面粗さSa(ISO25178)が1.0μm以上の粗面となっている請求項1または2に記載の包装用フィルム。
【請求項4】
前記鉄粉未配合プロピレン系樹脂層は、10~100μmの厚みを有している請求項3に記載の包装用フィルム。
【請求項5】
前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層の前記粗面とは反対側の面には、蒸着層を有する蒸着フィルムが積層されている請求項1または2に記載の包装用フィルム。
【請求項6】
請求項4に記載の包装用フィルムを用いて得られる包装袋であって、前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層の粗面上には、ドライラミネート接着剤を介して他の包装用フィルムが積層されている包装袋。
【請求項7】
前記鉄粉未配合プロピレン系樹脂層の表面が、包装される物質と接触する内面となっている請求項6に記載の包装袋。
【請求項8】
他の包装用フィルムが、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム或いは無機蒸着層を有するバリアフィルムである請求項6または7に記載の包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、袋状容器(パウチ)の成形などに使用される包装用フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、包装用フィルムとしては、ヒートシールによる貼り付けによって容易に袋状容器(パウチ)に製袋できることから、ポリプロピレンやポリエチレンなどのオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステル樹脂などからなるフィルムが広く使用されていた。中でもオレフィン系樹脂製の包装用フィルムは安価であり、特に食品用の包装用フィルムとして汎用されている(特許文献1、2参照)。
【0003】
ところで、近年における食品類の多様化にしたがい、食品充填パウチでは、電子レンジ加熱やレトルト殺菌などの加熱処理が行われ、耐衝撃性や耐熱性などの特性が求められるようになってきた。このために、このような要求を満足するために、ヒートシール用の樹脂(シーラント樹脂)として、ランダムポリプロピレン(ランダムPP)やブロックポリプロピレン(ブロックPP)などが提案されている(特許文献3、4参照)。
【0004】
ところで、ランダムPPやブロックPPは、高い耐衝撃性を示すものの、ブロッキングが生じ易く、フィルム同士が密着して剥がれ難くなったり、或いはフィルムが搬送ベルトなどにくっついてしまい、搬送不良などを生じ易いという問題があった。また、パウチに内容品を充填する際、パウチ内面同士が密着しており閉塞による充填トラブルが生じる等の問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-214352号公報
特開2020-97421号公報
WO2017/038349
特開2021-50295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、ヒートシールが容易であり、アンチブロッキング性能に優れた包装用フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題について検討した結果、酸素吸収剤として使用される鉄粉をオレフィン系樹脂に配合することにより、酸素吸収による酸素バリア性ばかりかアンチブロッキング性も高めることができるという知見を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
本発明によれば、一方の表面が鉄粉配合プロピレン系樹脂層により形成されている包装用フィルムであって、該一方の表面は、鉄粉由来の粗面となっており、該粗面の面粗さSa(ISO25178)が1.0~10μmの範囲にあることを特徴とする包装用フィルムが提供される。
【0009】
本発明の包装用フィルムにおいては、次の態様が好適に採用される。
(1)前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層には、該鉄粉100質量部当り、ハロゲン化金属が0.1~10質量部及びアルカリ性物質が0.5~2質量部の量で配合されていること。
(2)前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層の他方の表面に、鉄粉未配合プロピレン系樹脂層が積層されており、該鉄粉未配合プロピレン系樹脂層の露出表面も前記鉄粉由来の粗さが反映されており、面粗さSa(ISO25178)が1.0μm以上の粗面となっていること。
(3)前記鉄粉未配合プロピレン系樹脂層は、10~100μmの厚みを有していること。
(4)前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層の前記粗面とは反対側の面には、蒸着層を有する蒸着フィルムが積層されていること。
【0010】
本発明によれば、また、前記鉄粉未配合プロピレン系樹脂層を備えた包装用フィルムを用いて得られる包装袋であって、前記鉄粉配合プロピレン系樹脂層の粗面上には、ドライラミネート接着剤を介して他の包装用フィルムが積層されている包装袋が提供される。
かかる包装袋においては、
(5)前記鉄粉未配合プロピレン系樹脂層の表面が、包装される物質と接触する内面となっていること、
(7)他の包装用フィルムが、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム或いは無機蒸着層を有するバリアフィルムであること、
が好適である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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