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公開番号2024172914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090973
出願日2023-06-01
発明の名称缶内面膜の検査装置
出願人東洋製罐株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類G01N 27/20 20060101AFI20241205BHJP(測定;試験)
要約【課題】優れた缶の内面膜の検査装置を提供する。
【解決手段】缶の内面膜の検査装置は、被検査缶90の内部に検査液を供給するように構成された給水機10と、被検査缶90の内部の検査液に浸されるように構成された第1電極21と被検査缶90の缶体に接続されるように構成された第2電極22とを有し、被検査缶90の内部の検査液に浸された第1電極21と被検査缶90の缶体に接続された第2電極22との間に電圧を印加したときに流れる電流に関する値を測定するように構成された検査機20と、電流に関する値を測定した後の被検査缶90から検査液を吸い出すように構成された排水機30と、被検査缶90が給水機10、検査機20、排水機30で順に処理されるように、被検査缶90を給水機10、検査機20、排水機30の順に搬送するように構成された搬送機とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検査缶の内部に検査液を供給するように構成された給水機と、
前記被検査缶の内部の前記検査液に浸されるように構成された第1電極と前記被検査缶の缶体に接続されるように構成された第2電極とを有し、前記被検査缶の内部の前記検査液に浸された前記第1電極と前記被検査缶の缶体に接続された前記第2電極との間に電圧を印加したときに流れる電流に関する値を測定するように構成された検査機と、
前記電流に関する値を測定した後の前記被検査缶から前記検査液を吸い出すように構成された排水機と、
前記被検査缶が前記給水機、前記検査機、前記排水機で順に処理されるように、前記被検査缶を前記給水機、前記検査機、前記排水機の順に搬送するように構成された搬送機と
を備える、缶の内面膜の検査装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記検査機は、
前記被検査缶の内部の前記検査液の液面を検出するように構成された液面センサと、
前記第1電極を前記被検査缶の内部に挿入及び前記内部から抜去するように移動させる電極移動機構と、
前記液面センサの出力に基づいて前記第1電極の体積によって上がる前記検査液の液面が所定位置になったと判定されるまで、前記電極移動機構に前記第1電極を前記検査液の中に沈めさせる制御装置と
を備える、請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記排水機は、
前記被検査缶を傾けるように構成された傾斜機構と、
先端に吸水口を有して前記被検査缶の内部に挿入されて前記検査液を吸い出すように構成された第1ノズルと、
前記傾斜機構によって傾けられた前記被検査缶の底部まで前記第1ノズルの前記先端を移動させるノズル移動機構と、
前記第1ノズルを介して前記検査液を吸い出すように構成された吸い出し装置と
を備える、請求項1に記載の検査装置。
【請求項4】
前記第1ノズルは、鉛直方向に伸びる細長い形状を有しており、
前記ノズル移動機構は、前記第1ノズルを鉛直方向に移動させる、
請求項3に記載の検査装置。
【請求項5】
前記排水機は、
前記第1ノズルよりも太い内径を有する第2ノズルをさらに備え、
前記ノズル移動機構は、前記第1ノズルの吸水口よりも前記第2ノズルの吸水口の方が高い位置となるように、前記第1ノズルと共に前記第2ノズルを移動させるように構成されており、
前記吸い出し装置は、前記第2ノズルの吸水口が前記検査液に浸かっている間は少なくとも前記第2ノズルを介して前記検査液を吸い出すように構成されており、前記検査液の液面が前記第2ノズルの吸水口よりも低くなったときには前記第1ノズルを介して前記検査液を吸い出すように構成されている、
請求項3又は4に記載の検査装置。
【請求項6】
前記給水機は、
前記検査液を出す吐出口を有し、前記被検査缶の内部に挿入されるように構成されたノズルと、
前記吐出口が前記検査液に浸かるまでは第1流量で前記検査液を前記ノズルに供給して前記吐出口が前記検査液に浸かった後は前記第1流量よりも大きい第2流量で前記検査液を前記ノズルに供給するように構成された検査液供給部と
を備える、請求項1乃至4の何れかに記載の検査装置。
【請求項7】
前記搬送機は、
前記被検査缶が載置される載置面であって、当該載置面に沿って移動するように構成された載置面と、
前記載置面に前記被検査缶を設置する搬入ターレットであって、前記被検査缶の側面を吸着するように構成されており回転によって吸着された前記被検査缶を搬送するように構成された吸着部と、前記吸着部よりも大きな径を有して回転によって前記吸着部から解放された前記被検査缶の側面を押して前記被検査缶を前記載置面の所定の位置まで押し出すように構成された押出部とを有する搬入ターレットと
を備える、請求項1乃至4の何れかに記載の検査装置。
【請求項8】
前記給水機と、前記検査機と、前記排水機とは、並列に動作する、請求項1乃至4の何れかに記載の検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、缶内面膜の検査装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、食品や飲料等を内容物とする缶の内面は、樹脂フィルムや塗料等で被覆されている。缶の製造工程においては、このような内面膜の欠陥の有無が検査されている。このような検査として、エナメルレーター値(Enamel Rater Value;ERV)検査などが知られている。この方法では、缶体に接触させた電極と缶内に充填された導電性の検査液に浸けた電極との間の電気的導通に基づいて、内面膜の欠陥の有無が検査される。例えば特許文献1には、ERV検査の改良として、純水にガスを溶解させて比抵抗値を調整した検査液を用いることに関して開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-14679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、優れた缶の内面膜の検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、缶の内面膜の検査装置は、被検査缶の内部に検査液を供給するように構成された給水機と、前記被検査缶の内部の前記検査液に浸されるように構成された第1電極と前記被検査缶の缶体に接続されるように構成された第2電極とを有し、前記被検査缶の内部の前記検査液に浸された前記第1電極と前記被検査缶の缶体に接続された前記第2電極との間に電圧を印加したときに流れる電流に関する値を測定するように構成された検査機と、前記電流に関する値を測定した後の前記被検査缶から前記検査液を吸い出すように構成された排水機と、前記被検査缶が前記給水機、前記検査機、前記排水機で順に処理されるように、前記被検査缶を前記給水機、前記検査機、前記排水機の順に搬送するように構成された搬送機とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、優れた缶の内面膜の検査装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る検査装置の構成例の概略を模式的に示す正面図である。
図2は、一実施形態に係る検査装置の動作例の概略を示すフローチャートである。
図3は、一実施形態に係る搬入ターレット部分を上から見た概略を模式的に示す図である。
図4Aは、一実施形態に係る搬入ターレットによる被検査缶の搬送と位置決めについて説明するための図である。
図4Bは、一実施形態に係る搬入ターレットによる被検査缶の搬送と位置決めについて説明するための図である。
図4Cは、一実施形態に係る搬入ターレットによる被検査缶の搬送と位置決めについて説明するための図である。
図4Dは、一実施形態に係る搬入ターレットによる被検査缶の搬送と位置決めについて説明するための図である。
図5は、一実施形態に係る検査装置の給水機を模式的に示す図であり、ノズルが被検査缶の内部に挿入された状態を模式的に示す図である。
図6は、一実施形態に係る検査装置の給水機の動作例の概略を示すフローチャートである。
図7は、一実施形態に係る検査装置の検査機を模式的に示す図であり、第1電極が被検査缶の検査液に浸かり、第2電極が被検査缶の缶体に接触している状態を模式的に示す図である。
図8は、一実施形態に係る検査装置の検査機の動作例の概略を示すフローチャートである。
図9は、一実施形態に係る検査装置の排水機を模式的に示す図であり、検査液の吸引のために第1ノズル及び第2ノズルが被検査缶の内部に挿入されている状態を模式的に示す図である。
図10は、一実施形態に係る検査装置の排水機の動作例の概略を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、製缶工程において製造した缶の内面膜についての異常の有無を検査するための検査装置に関する。内面膜は、例えば、塗膜であったり、樹脂フィルムであったりする。この検査装置は、被検査缶のエナメルレーター値(Enamel Rater Value;ERV)として知られている値など、被検査缶に充填された検査液に浸された電極と被検査缶の缶体に接続された電極との間に電圧を印加したときに流れる電流に関する値を測定するように構成されている。例えばERVは、被検査缶の内部に1%程度の食塩水といった電解液を入れ、一方の電極を当該電解液内に浸け、他方の電極を缶体に接触させ、両電極間に6V程度の電位差を与えて数秒後に測定される電流値として得られる。例えば、内面膜に穴が開いていると、測定される電流値は正常な場合よりも大きくなる。本実施形態の検査装置は、このような電流に関する値を取得して、得られた値に基づいて、被検査缶の内面膜の異常の有無などを判定する。この検査装置では、このような電流に関する値を、作業者の手を介さずに自動で測定する。
【0009】
[検査装置の概要]
〈検査装置の構成の概要〉
図1は、本実施形態に係る検査装置1の構成例の概略を模式的に示す正面図である。検査装置1は、搬送機50によって搬送される被検査缶90についてERV等の電流に関する値を測定して検査を行う装置である。検査装置1は、搬送機50による被検査缶90の搬送経路に沿って、上流から順に、給水機10と、検査機20と、排水機30とを備える。すなわち、搬送機50は、被検査缶90が給水機10、検査機20、排水機30で順に処理されるように、被検査缶90を給水機10、検査機20、排水機30の順に搬送するように構成された、例えばベルトコンベアである、検査コンベア53を有する。
【0010】
給水機10は、被検査缶90の内部に、電解液といった検査液を供給するように構成されている。給水機10は、検査液を供給するノズル12を備える。検査液を供給するとき、ノズル12が被検査缶90の内部に挿入される。被検査缶90が搬送されるとき、ノズル12は、被検査缶90の上方に移動する。図1には、ノズル12が被検査缶90の上方に位置する状態が模式的に示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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