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公開番号2025027265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023131932
出願日2023-08-14
発明の名称検査用プローブ
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類G01L 27/02 20060101AFI20250219BHJP(測定;試験)
要約【課題】容量計測の誤差を低減する。
【解決手段】検査用プローブ1は、隔膜真空計200に設けられた端子のうち、感圧容量を形成するセンサチップの第1の電極板と接続された端子Xcと、参照容量を形成するセンサチップの第2の電極板と接続された端子Rcのいずれかを選択的にLCRメータに接続し、端子XcとRcのうち選択しない方の端子を終端する同軸切替器11と、第1、第2の電極板と向かい合うように隔膜真空計200のダイアフラムに設けられた第3の電極板と接続されている端子Xd,Rdが、感圧容量と参照容量で独立に設けられている隔膜真空計200を計測対象とする場合に、感圧容量用の端子Xdと参照容量用の端子Rdのいずれかを選択的にLCRメータに接続する同軸切替器10とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
圧力によるダイアフラムの変位に応じて変化する感圧容量と前記感圧容量の補正のための参照容量とを構成するセンサチップを備えた隔膜真空計の、前記感圧容量と前記参照容量とを検査するための検査用プローブにおいて、
前記隔膜真空計に設けられた端子のうち、前記感圧容量を形成する前記センサチップの第1の電極板と接続された第1の端子と、前記参照容量を形成する前記センサチップの第2の電極板と接続された第2の端子のいずれか1つを選択的にLCRメータに接続し、前記第1の端子と前記第2の端子のうち選択しない方の端子を終端するように構成された第1の切替器と、
前記第1、第2の電極板と向かい合うように前記ダイアフラムに設けられた第3の電極板と接続されている第3の端子が、前記感圧容量と前記参照容量で共通に設けられている第1の隔膜真空計を計測対象とする場合に、前記第3の端子を前記LCRメータに接続し、前記第3の端子が前記感圧容量と前記参照容量で独立に設けられている第2の隔膜真空計を計測対象とする場合に、前記感圧容量用の第3の端子と前記参照容量用の第3の端子のいずれか1つを選択的にLCRメータに接続するように構成された第2の切替器とを備えることを特徴とする検査用プローブ。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1記載の検査用プローブにおいて、
前記第1の隔膜真空計と前記第2の隔膜真空計のうちいずれか1つに対応する端子が設けられ、検査用プローブの先端に装着可能なように構成された治具をさらに備え、
前記検査用プローブは、前記第1の端子との接続のための第1のコネクタと、前記第2の端子との接続のための第2のコネクタと、前記第1の隔膜真空計の前記第3の端子との接続または前記第2の隔膜真空計の前記感圧容量用の第3の端子との接続のための第3のコネクタと、前記第2の隔膜真空計の前記参照容量用の第3の端子との接続のための第4のコネクタをさらに備え、
前記第1の隔膜真空計に対応する前記治具は、前記第1の端子と接触する第4の端子と、前記第2の端子と接触する第5の端子と、前記第3の端子と接触する第6の端子と、前記第4の端子と前記第1のコネクタとを接続するための第5のコネクタと、前記第5の端子と前記第2のコネクタとを接続するための第6のコネクタと、前記第6の端子と前記第3のコネクタとを接続するための第7のコネクタを備え、
前記第2の隔膜真空計に対応する前記治具は、前記第1の端子と接触する第4の端子と、前記第2の端子と接触する第5の端子と、前記感圧容量用の第3の端子と接触する第6の端子と、前記参照容量用の第3の端子と接触する第7の端子と、前記第4の端子と前記第1のコネクタとを接続するための第5のコネクタと、前記第5の端子と前記第2のコネクタとを接続するための第6のコネクタと、前記第6の端子と前記第3のコネクタとを接続するための第7のコネクタと、前記第7の端子と前記第4のコネクタとを接続するための第8のコネクタとを備えることを特徴とする検査用プローブ。
【請求項3】
請求項2記載の検査用プローブにおいて、
前記第1の切替器は、
一端がグラウンドに接続された第1の終端抵抗と、
一端がグラウンドに接続された第2の終端抵抗と、
前記LCRメータと接続された第1の共通端子および第1の接点端子と第2の接点端子で構成され、前記第1の共通端子が前記第1の接点端子と前記第2の接点端子の何れか一方と選択的に接続される第1のスイッチと、
前記第1のコネクタと接続された第2の共通端子および第3の接点端子と第4の接点端子で構成され、かつ、前記第3の接点端子が前記第1のスイッチの第1の接点端子と接続され、前記第4の接点端子が前記第1の終端抵抗の他端と接続され、前記第2の共通端子が前記第3の接点端子と前記第4の接点端子の何れか一方と選択的に接続される第2のスイッチと、
前記第2のコネクタと接続された第3の共通端子および第5の接点端子と第6の接点端子で構成され、かつ、前記第5の接点端子が前記第2の終端抵抗の他端と接続され、前記第6の接点端子が前記第1のスイッチの第2の接点端子と接続され、前記第3の共通端子が前記第5の接点端子と前記第6の接点端子の何れか一方と選択的に接続される第3のスイッチとを備え、
前記第2の切替器は、
前記LCRメータと接続された第4の共通端子および第7の接点端子と第8の接点端子で構成され、かつ、前記第7の接点端子が前記第3のコネクタと接続され、前記第8の接点端子が前記第4のコネクタと接続され、前記第4の共通端子が前記第5の接点端子と前記第6の接点端子の何れか一方と選択的に接続される第4のスイッチを備え、
前記第1乃至第3のスイッチは、前記感圧容量を検査する場合に前記第1、第3、および、第5の接点端子を選択する一方、前記第1、第2の隔膜真空計の前記参照容量を検査する場合に前記第2、第4、および第6の接点端子を選択し、
前記第4のスイッチは、前記感圧容量および前記第1の隔膜真空計の前記参照容量を検査する場合に前記第7の接点端子を選択する一方、前記第2の隔膜真空計の前記参照容量を検査する場合に前記第8の接点端子を選択することを特徴とする検査用プローブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、隔膜真空計の検査工程において容量検査のために使用される検査用プローブに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
容量検出型の隔膜真空計は、ダイアフラムの変位を容量の変化で検出することにより、圧力を計測している。図7は隔膜真空計に用いられるセンサチップの要部の概略構成を示す断面図である。センサチップ100の台座101の中央部には凹部が形成されている。この凹部が形成された台座101の面には、圧力Pに応じて変形可能に構成されたダイアフラム102が接合されている。台座101の凹部は、ダイアフラム102と共に容量室103を形成する。
【0003】
台座101の容量室103側の面には固定電極板104(第1の電極板)が形成され、ダイアフラム102の容量室103側の面には固定電極板104と対向するように可動電極板105(第3の電極板)が形成されている。こうして、固定電極板104と可動電極板105とがギャップを隔てて対向するように配置されている。ダイアフラム102が圧力Pを受けて撓むと、可動電極板105と固定電極板104との間の間隔が変化し、可動電極板105と固定電極板104との間の静電容量(感圧容量)が変化する。感圧容量の変化からダイアフラム102が受けた圧力Pを検出することができる。
【0004】
また、固定電極板104の外側の台座101の容量室103側の面には、固定電極板106(第2の電極板)が形成されている。ダイアフラム102が圧力Pを受けて撓んだとしても、ダイアフラム102の縁部は殆ど変形しないため、ダイアフラム102の縁部において可動電極板105と固定電極板106との間の静電容量(参照容量)は変化し難い。参照容量は、センサ内外の温度変化および容量室103内の湿度変化等に基づく測定誤差を除去するために設けられたものである。
【0005】
センサチップ100を収容した隔膜真空計のハウジングには、電極板104~106と電気的に接続された端子が設けられる。隔膜真空計には、例えば図8に示すように可動電極板105と接続された正極側の端子Xdと、固定電極板104と接続された負極側の端子Xcと、固定電極板106と接続された負極側の端子Rcの計3つの端子が設けられた製品がある。この製品のハウジング107の外観を図9に示す。
【0006】
また、別の製品では、図10に示すように可動電極板105と接続された正極側の2つの端子Xd,Rdと、固定電極板104と接続された負極側の端子Xcと、固定電極板106と接続された負極側の端子Rcの計4つの端子が設けられている。この製品のハウジング107の外観を図11に示す。
【0007】
従来、隔膜真空計の製造工程においては、容量を検査する工程がある。この検査工程では、隔膜真空計の端子にプローブを当てて、可動電極板105と固定電極板104間の容量と、可動電極板105と固定電極板106間の容量の2種類の容量をLCRメータによって計測していた。検査工程で使用されているプローブは、プローブ側の端子のピッチが固定されている。一方で、例えば図8、図9に示した構成の隔膜真空計において端子XdとXcのピッチと、端子XdとRcのピッチが異なる製品があるので、2種類の容量を同一のプローブで計測できない場合があった。
【0008】
また、可動電極板105と固定電極板104間の容量検査工程においてセンサチップの内部では、図12、図13に示すように面積の広い可動電極板105全体で電気力線Eが発生し、面積の小さい固定電極板104に流入する。隔膜真空計の設計者は、面積の小さい固定電極板104の面積を使用して容量設計している。しかしながら、図12、図13に示したように可動電極板105全体で発生した電気力線Eが固定電極板104に流入すると、計測される容量は、可動電極板105と固定電極板104間の容量に寄生容量が加わった値となってしまうため、容量計測に誤差が発生する。このような計測誤差は、可動電極板105と固定電極板106間の容量を計測する場合にも同様に発生する。
【0009】
従来、容量検出回路において寄生容量の影響を低減する技術として、特許文献1に開示された技術が知られている。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、容量の入力側の電極と対地間の寄生容量、および容量の出力側の電極と対地間の寄生容量を低減することはできるものの、電極間で発生する寄生容量を低減する技術は実現されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2013-160707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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