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公開番号
2025025733
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130813
出願日
2023-08-10
発明の名称
回転計測装置
出願人
株式会社小野測器
代理人
個人
主分類
G01P
15/00 20060101AFI20250214BHJP(測定;試験)
要約
【課題】後付け可能な回転計測装置によって、回転シャフトの角加速度と相関する物理量を検出する。
【解決手段】中空部111内に回転シャフト500を挿入したメインベース11にサブベース12を緊結し、回転検出器1を回転シャフト500に固定する。固定時に回転シャフト500の回転中心軸と重なる設定軸Cに対して線対称となるメインベース11上の2つの位置に、それぞれ、当該位置を通る設定軸Cを中心とする円の接線方向の加速度を、同じ回転方向に向かう方向を正方向として検出する第1加速度センサ161と第2加速度センサ162を設ける。そして、第1加速度センサ161と第2加速度センサ162の出力の加算値の1/2を回転シャフト500の角加速度による接線加速度として検出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
回転シャフトの回転を計測する回転計測装置であって、
メインベースと、
前記メインベースと締結可能なサブベースと、
前記メインベースに固定された第1加速度センサと、
前記メインベースに固定された第2加速度センサとを有し、
前記メインベースと前記サブベースとを、前記回転シャフトを当該回転シャフトの径方向について挟持するように締結することにより、前記メインベース対する相対位置が固定的に定まる設定軸が、前記回転シャフトの回転中心軸に一致する形状を、前記メインベースと前記サブベースは有し、
前記第1加速度センサと第2加速度センサは、前記メインベースの前記設定軸に対して線対称となる位置に配置されており、
前記第1加速度センサは当該第1加速度センサを通る前記設定軸を中心とする円の接線の方向の加速度を第1接線方向加速度として検出し、前記第2加速度センサは前記円の当該第2加速度センサを通る接線の方向の加速度を第2接線方向加速度として検出することを特徴とする回転計測装置。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
請求項1記載の回転計測装置であって、
前記メインベースは、前記設定軸と直交する方向の凹みにより形成される、前記設定軸を内部に含む空間である回転シャフト収容空間を有すると共に、凹みの両側に、前記第1加速度センサと前記第2加速度センサが配置される、前記設定軸に対して線対称となる位置が含まれる形状を有し、
前記サブベースは、前記メインベースの前記回転シャフト収容空間内に前記回転シャフトを収容した状態で、前記回転シャフト収容空間の開口を覆うように、前記メインベースと締結されることを特徴とする回転計測装置。
【請求項3】
請求項1記載の回転計測装置であって、
前記メインベースは、当該メインベースに装着された、前記メインベースと前記サブベースとの締結により前記回転シャフトの外周面に当接する端部を持つ第1の挟持部材を1または複数有し、
前記サブベースは、当該サブベースに装着された、前記メインベースと前記サブベースとの締結により前記回転シャフトの外周面に当接する端部を持つ第2の挟持部材を1または複数有し、
前記第1の挟持部材の端部と前記回転シャフトの外周面との当接と、前記第2の挟持部材の端部と前記回転シャフトの外周面との当接によって、前記メインベースと前記サブベースは、前記回転シャフトを当該回転シャフトの径方向について挟持し、
前記第1の挟持部材は交換可能に前記メインベースに装着されており、当該第1の挟持部材の交換により前記第1の挟持部材の端部から前記設定軸までの距離を変更でき、
前記第2の挟持部材は交換可能に前記サブベースに装着されており、当該第2の挟持部材の交換により、前記メインベースと前記サブベースとを締結したときの前記第2の挟持部材の端部から前記設定軸までの距離を変更できることを特徴とする回転計測装置。
【請求項4】
請求項3記載の回転計測装置であって、
前記メインベースは、前記設定軸と直交する方向の凹みにより形成される、前記設定軸を内部に含む空間である回転シャフト収容空間を有すると共に、凹みの両側に、前記第1加速度センサと前記第2加速度センサが配置される、前記設定軸に対して線対称となる位置が含まれる形状を有し、
前記サブベースは、前記メインベースの前記回転シャフト収容空間内に前記回転シャフトを収容した状態で、前記回転シャフト収容空間の開口を覆うように、前記メインベースと締結され、
前記第1の挟持部材は、前記メインベースの前記回転シャフト収容空間側の面から端部が突出するように装着され、前記第2の挟持部材は、前記メインベースと前記サブベースとを締結したときに前記メインベースの前記回転シャフト収容空間側となる面から端部が突出するように装着されることを特徴とする回転計測装置。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の回転計測装置であって、
回転検出手段を有し、
前記第2加速度センサは前記円の当該第2加速度センサを通る接線の方向の、同じ周方向の正負が前記第1接線方向加速度と同じ加速度を前記第2接線方向加速度として検出し、
前記回転検出手段は、前記第1接線方向加速度と前記第2接線方向加速度を加算した加速度を検出接線加速度として算定することを特徴とする回転計測装置。
【請求項6】
請求項5記載の回転計測装置であって、
前記回転検出手段は、前記検出接線加速度を前記円の半径で除算して前記回転シャフトの角加速度を算出することを特徴とする回転計測装置。
【請求項7】
請求項1、2、3または4記載の回転計測装置であって、
調整手段と、
調整量設定手段と、
回転検出手段を有し、
前記第2加速度センサは前記円の当該第2加速度センサを通る接線の方向の、同じ周方向の正負が前記第1接線方向加速度と同じ加速度を前記第2接線方向加速度として検出し、
前記調整手段は、設定されたゲインとオフセットで前記第1接線方向加速度と前記第2接線方向加速度のうちの少なくとも一方を調整して出力し、
前記調整量設定手段は、前記回転シャフトの角加速度が0であるときに、前記調整手段から出力される前記第1接線方向加速度と前記第2接線方向加速度の和が0となるように前記ゲインとオフセットを設定し、
前記回転検出手段は、前記調整手段から出力された前記第1接線方向加速度と前記第2接線方向加速度を加算した加速度を検出接線加速度として算定することを特徴とする回転計測装置。
【請求項8】
請求項7記載の回転計測装置であって、
前記回転検出手段は、前記検出接線加速度を前記円の半径で除算して前記回転シャフトの角加速度を算出することを特徴とする回転計測装置。
【請求項9】
回転シャフトの回転を計測する回転計測装置であって、
脱着可能に前記回転シャフトに当該回転シャフトと共に回転するように固定されるベースと、
前記ベースに固定された第1加速度センサと、
前記ベースに固定された第2加速度センサと、
回転検出手段を有し、
前記ベースは、当該ベース対する相対位置が固定的に定まる設定軸が前記回転シャフトの回転中心軸に一致するように前記回転シャフトに固定され、
前記第1加速度センサと前記第2加速度センサは、前記設定軸に対して線対称となる位置に配置されており、
前記第1加速度センサは当該第1加速度センサを通る前記設定軸を中心とする円の接線の方向の加速度を第1接線方向加速度として検出すると共に、前記円の当該第1加速度センサを通る径方向の加速度を第1径方向加速度として検出し、
前記第2加速度センサは前記円の当該第2加速度センサを通る径方向の、当該円の中心に向かう方向の正負が前記第1径方向加速度と同じ加速度を第2径方向加速度として検出し、
前記回転検出手段は、
前記ベースが前記回転シャフトに固定された状態において、前記第1径方向加速度と前記第2径方向加速度の比に従って、前記第1接線方向加速度に含まれる前記回転シャフトの角加速度による接線加速度成分の前記回転シャフトの回転中心軸の前記設定軸からのずれによる影響を除去する補正を行うことを特徴とする回転計測装置。
【請求項10】
請求項9記載の回転計測装置であって、
前記第2加速度センサは前記円の当該第2加速度センサを通る接線の方向の、同じ周方向の正負が前記第1接線方向加速度と同じ加速度を第2接線方向加速度として検出し、
前記回転検出手段は、前記第1接線方向加速度をSA、前記第2接線方向加速度をSB、前記第1径方向加速度をDA、前記第2径方向加速度をDB、前記円の半径をr、前記第1接線方向加速度SA中の前記回転シャフトの角加速度による接線加速度成分をaA、前記第2接線方向加速度SB中の前記回転シャフトの角加速度による接線加速度成分をaBとして、回転シャフトの角加速度による接線加速度aを、
KD=DA/DB、
dx={(1-KD)・r}/(1+KD)
KA=r/(r-dx)
KB=r/(r+dx)
として、
aA=(SA+SB)/{(1/KD)+1)}
aB=(SA+SB)/(1+KD)
a={(KA・aA)+(KB・aB)}/2
もしくは、
a={(KA・SA)+(KB・SB)}/2
により算出することを特徴とする回転計測装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転シャフトの角加速度と相関する物理量を検出する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
回転シャフトの角加速度を検出する技術として、電気自動車の電動モータの回転速度を微分して、電動モータの角加速度を検出する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
また、電気自動車の電動モータの回転速度の検出を、所定の回転角毎にパルスを出力するエンコーダを用いて行う技術が知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-110927号公報
特開平11-205915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気自動車の電動モータは内燃機関エンジンに比べレスポンスが良く、電動モータに備えられる一般的な回転センサで検出した回転速度を微分して角加速度を検出する場合、試験や性能評価のための計測の用途等に対して時間分解能が充分でないことがある。また、上述したエンコーダを回転センサとして用いている場合等には、数km/h以下の低速走行時(低回転速度時)にパルス出力の時間間隔が限外となって回転速度自体を正しく検出できなくなることもある。
【0005】
したがって、このような電気自動車に対しては、後付け可能な回転検出装置によって、所要の時間分解能、計測範囲で角加速度と相関する物理量を計測できることが望まれる。
そこで、本発明は、高い時間分解能で低回転速度時にも回転シャフトの角加速度と相関する物理量を検出できる、後付け可能な回転計測装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題達成のために、本発明は、回転シャフトの回転を計測する回転計測装置に、メインベースと、前記メインベースと締結可能なサブベースと、前記メインベースに固定された第1加速度センサと、前記メインベースに固定された第2加速度センサとを備えたものである。ここで、前記メインベースと前記サブベースとを、前記回転シャフトを当該回転シャフトの径方向について挟持するように締結することにより、前記メインベース対する相対位置が固定的に定まる設定軸が、前記回転シャフトの回転中心軸に一致する形状を、前記メインベースと前記サブベースは有する。また、前記第1加速度センサと第2加速度センサは、前記メインベースの前記設定軸に対して線対称となる位置に配置されている。そして、前記第1加速度センサは当該第1加速度センサを通る前記設定軸を中心とする円の接線の方向の加速度を第1接線方向加速度として検出し、前記第2加速度センサは前記円の当該第2加速度センサを通る接線の方向の加速度を第2接線方向加速度として検出する。
【0007】
また、この回転計測装置は、前記メインベースと前記サブベースとの締結により前記回転シャフトの外周面に当接する端部を持つ第1の挟持部材を1または複数前記メインベースに装着し、当該サブベースに装着された、前記メインベースと前記サブベースとの締結により前記回転シャフトの外周面に当接する端部を持つ第2の挟持部材を1または複数前記サブベースに装着してよい。ここで、前記第1の挟持部材の端部と前記回転シャフトの外周面との当接と、前記第2の挟持部材の端部と前記回転シャフトの外周面との当接によって、前記メインベースと前記サブベースは、前記回転シャフトを当該回転シャフトの径方向について挟持する。また、前記第1の挟持部材は交換可能に前記メインベースに装着されており、当該第1の挟持部材の交換により前記第1の挟持部材の端部から前記設定軸までの距離を変更でき、前記第2の挟持部材は交換可能に前記サブベースに装着されており、当該第2の挟持部材の交換により、前記メインベースと前記サブベースとを締結したときの前記第2の挟持部材の端部から前記設定軸までの距離を変更できるものとする。
【0008】
また、以上の回転計測装置は、前記メインベースの形状を、前記設定軸と直交する方向の凹みにより形成される、前記設定軸を内部に含む空間である回転シャフト収容空間を有すると共に、凹みの両側に、前記第1加速度センサと前記第2加速度センサが配置される、前記設定軸に対して線対称となる位置が含まれるものとし、前記メインベースの前記回転シャフト収容空間内に前記回転シャフトを収容した状態で、前記回転シャフト収容空間の開口を覆うように、前記サブベースを前記メインベースと締結してよい。
【0009】
この場合、上述の前記第1の挟持部材は、前記メインベースの前記回転シャフト収容空間側の面から端部が突出するように装着してよく、前記第2の挟持部材は、前記メインベースと前記サブベースとを締結したときに前記メインベースの前記回転シャフト収容空間側となる面から端部が突出するように装着してよい。
【0010】
また、以上の回転計測装置に、回転検出手段を設けてもよい。この場合、前記第2加速度センサで前記円の当該第2加速度センサを通る接線の方向の、同じ周方向の正負が前記第1接線方向加速度と同じ加速度を前記第2接線方向加速度として検出し、前記回転検出手段において、前記第1接線方向加速度と前記第2接線方向加速度を加算した加速度を検出接線加速度として算定する。
(【0011】以降は省略されています)
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