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公開番号
2025051119
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023160049
出願日
2023-09-25
発明の名称
モルタル流動性試験システム
出願人
株式会社ケー・エフ・シー
代理人
個人
主分類
G01N
11/00 20060101AFI20250328BHJP(測定;試験)
要約
【課題】広がったモルタルの測定、フロー値の算出及び記録を効率的に行えると共に、正確なフロー値を確実に算出できる。
【解決手段】3Dスキャナ4でフローテーブル21の表面形状と広がったモルタルMの表面形状をスキャンしてセンサー座標系の点群データを取得し、基準座標系SCの点群データに変換し、モルタルMの表面形状の点群データを抽出してモルタルMの輪郭を特定するモルタル輪郭特定点群データを取得し、相互間距離が最大となる2つの輪郭点で規定される長径LDの長さと、輪郭線と長径LDの直交線との2つの交点のうちで距離が最大となる2つの交点で規定される短径SDの長さを算出し、長径LDの長さとLD短径の長さの第1平均値を算出し、別のモルタルMに基づく長径LDの長さと短径SDの長さの第2平均値を算出し、第1平均値と第2平均値との平均値であるフロー値を算出するモルタル流動性試験システム1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
テーブルフロー試験器と、
前記テーブルフロー試験器のフローテーブルの表面形状と前記フローテーブルの上に広がったモルタルの表面形状のセンサー座標系の3次元座標による点群データを取得する3Dスキャナと、
前記センサー座標系の3次元座標の点群データを基準座標系の3次元座標の点群データに変換する座標変換部と、
前記基準座標系の3次元座標の点群データの中から高さ情報若しくはデータ類似度に基づき前記モルタルの表面形状の点群データを抽出するモルタル点群データ抽出部と、
前記モルタルの表面形状の点群データから前記フローテーブルの真上から見た前記モルタルの輪郭を特定するモルタル輪郭特定点群データを取得する輪郭特定点群データ取得部と、
前記モルタル輪郭特定点群データの相互間距離が最大となる2つの前記輪郭点で長径を規定すると共に、前記モルタル輪郭特定点群データで構成される輪郭線と前記長径の直交線との2つの交点のうちで距離が最大となる2つの前記交点で短径を規定し、前記長径の長さと前記短径の長さを算出する長径短径算出部と、
前記長径の長さと前記短径の長さの第1平均値を算出し、別の前記モルタルに基づく前記長径の長さと前記短径の長さの第2平均値を算出し、前記第1平均値と前記第2平均値との平均値であるフロー値を算出するフロー値算出部と、
前記フロー値を格納する試験データ記録部とを備えることを特徴とするモルタル流動性試験システム。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
試験場所の情報を含む試験管理情報が入力される入力部を備え、
前記試験管理情報と前記フロー値を対応させて前記試験管理情報と前記フロー値を前記試験データ記録部に格納することを特徴とする請求項1記載のモルタル流動性試験システム。
【請求項3】
前記3Dスキャナと、前記試験管理情報と前記フロー値を対応させて表示可能な表示部と、前記座標変換部と、前記モルタル点群データ抽出部と、前記輪郭特定点群データ取得部と、前記長径短径算出部と、前記フロー値算出部と、前記試験データ記録部と、前記入力部とが、携帯タブレットに一体として実装されていることを特徴とする請求項2記載のモルタル流動性試験システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばロックボルト工やアンカー工で定着材として注入するモルタルの流動性試験に用いられるモルタル流動性試験システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ロックボルトやグラウンドアンカー工事では、定着材として注入するモルタルの柔らかさ、流動性を管理する方法として、JISR5201(セメントの物理試験方法)のテーブルフロー試験を用いることが日常管理項目に定められている。このテーブルフロー試験では、図7に示すように、テーブルフロー試験器100のフローテーブル101上に略截頭円錐形のフローコーン102を載置し、フローコーン102に2回に分けて練りあがり未硬化モルタルを入れ、1回目と2回目のそれぞれにおいて未硬化モルタルを全面に亘って15回ずつ突き棒で突いた後、フローコーン102を抜き取る。
【0003】
そして、テーブルフロー試験器100のハンドル103を回し、フローテーブル101の動作ロッド104とカム105による回転上下動変換機構により、フローテーブル101に残ったモルタルMに15秒間に15回の落下運動を与え、広がったモルタルMの径を最大と認める長径とこれに直角な方向の短径を測定尺106により測定し、長径と短径の平均値をフロー値として算出すると共に、フローテーブル101上のモルタルMの写真を撮影し、フロー値と撮影した写真を記録する。更に、これらの作業を始めから2回繰り返すことがJISR5201に定められている。
【0004】
また、別の試験方法として、特許文献1には、現場の床上に載置したベースプレートの中央にフローコーンを載置し、フローコーン内にポリマーセメントモルタルを詰め、フローコーンを引き上げて透明な平板状の押圧プレートをモルタル試験体の上に載置し、押圧プレートの中央に錘を載置し、押圧プレートと錘との自重により変形したモルタル試験体の最大フロー長さとその直角方向のフロー長さを測定し、これらの平均長さを求める手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-30043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、現場でモルタルの注入を行う場合、現場の作業員が上記テーブルフロー試験を行って広がったモルタルMの測定、フロー値の算出と記録を行い、これから打設するモルタルに要求されている基準値に算出したフロー値が適合しているか確認した後に、モルタルの注入作業を行うことになる。そのため、現場の作業員の待ち時間が多くなり、施工作業が非効率になっている。また、現場の作業者はテーブルフロー試験を急かされる中で、測定、算出、記録を行わなければならないため、フロー値の算出に誤りが生じ易くなっている。
【0007】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、モルタルのテーブルフロー試験を行う際に、広がったモルタルの測定、フロー値の算出及び記録を効率的に行うことができると共に、正確なフロー値を確実に算出することができるモルタル流動性試験システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のモルタル流動性試験システムは、テーブルフロー試験器と、前記テーブルフロー試験器のフローテーブルの表面形状と前記フローテーブルの上に広がったモルタルの表面形状のセンサー座標系の3次元座標による点群データを取得する3Dスキャナと、前記センサー座標系の3次元座標の点群データを基準座標系の3次元座標の点群データに変換する座標変換部と、前記基準座標系の3次元座標の点群データの中から高さ情報若しくはデータ類似度に基づき前記モルタルの表面形状の点群データを抽出するモルタル点群データ抽出部と、前記モルタルの表面形状の点群データから前記フローテーブルの真上から見た前記モルタルの輪郭を特定するモルタル輪郭特定点群データを取得する輪郭特定点群データ取得部と、前記モルタル輪郭特定点群データの相互間距離が最大となる2つの前記輪郭点で長径を規定すると共に、前記モルタル輪郭特定点群データで構成される輪郭線と前記長径の直交線との2つの交点のうちで距離が最大となる2つの前記交点で短径を規定し、前記長径の長さと前記短径の長さを算出する長径短径算出部と、前記長径の長さと前記短径の長さの第1平均値を算出し、別の前記モルタルに基づく前記長径の長さと前記短径の長さの第2平均値を算出し、前記第1平均値と前記第2平均値との平均値であるフロー値を算出するフロー値算出部と、前記フロー値を格納する試験データ記録部とを備えることを特徴とする。
これによれば、試験者がフローテーブル上に広がったモルタルを3Dスキャナでスキャンするだけで、広がったモルタルの測定、フロー値の算出及び記録が行われることから、モルタルのテーブルフロー試験を行う際に、広がったモルタルの測定、フロー値の算出及び記録を効率的に行うことができる。また、広がったモルタルの長径と短径を試験者の経験によって判断し、測定尺で測定する必要が無くなり、広がったモルタルの測定、フロー値の算出及び記録が自動的に行われることから、試験者の経験如何に拘われず、正確なフロー値を確実に算出することができる。また、フローテーブルの高さ情報若しくはデータ類似度に基づき、モルタルの表面形状と輪郭を特定できるので、フローテーブルの色味等に影響されずにフローテーブル上のモルタルの輪郭を正確且つ安定して特定することができる。
【0009】
本発明のモルタル流動性試験システムは、試験場所の情報を含む試験管理情報が入力される入力部を備え、前記試験管理情報と前記フロー値を対応させて前記試験管理情報と前記フロー値を前記試験データ記録部に格納することを特徴とする。
これによれば、入力された試験管理情報と算出したフロー値を対応させて記録することにより、試験データの信憑性を高めることができる。さらに、現場管理者が事務所で試験データを帳票化する作業を効率化することが出来る。
【0010】
本発明のモルタル流動性試験システムは、前記3Dスキャナと、前記試験管理情報と前記フロー値を対応させて表示可能な表示部と、前記座標変換部と、前記モルタル点群データ抽出部と、前記輪郭特定点群データ取得部と、前記長径短径算出部と、前記フロー値算出部と、前記試験データ記録部と、前記入力部とが、携帯タブレットに一体として実装されていることを特徴とする。
これによれば、試験者はテーブルフロー試験器と携帯タブレットを準備すれば、モルタルの流動性試験を行えることから、試験実施の容易性、便宜性を高めることができる共に、流動性試験の実施可能な場所の多様化を図ることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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