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公開番号
2025056803
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2022026133
出願日
2022-02-22
発明の名称
検査方法及び検査装置
出願人
国立大学法人島根大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
21/78 20060101AFI20250402BHJP(測定;試験)
要約
【課題】被験者がウイルスに感染しているか否かを低コストで速やかに検査できるようにする。
【解決手段】被験者の唾液とマーカ付特異抗体を含む試薬とを混合するステップと、唾液と試薬との混合液に予め定められた波長の第1の光を照射するステップと、第1の光を照射することによって発生した第2の光の強度を検出するステップと、検出された光強度に基づいて、ウイルスが被験者の唾液に含まれているか否かを判定するステップとを有し、試薬は蛍光マーカ付特異抗体又は色素マーカ付特異抗体のうち少なくとも一方の特異抗体を含む、検査方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
試験棒の一面上において、被験者の唾液とマーカ付特異抗体を含む試薬とを混合するステップと、
前記唾液と前記試薬との混合液に予め定められた波長の第1の光を照射するステップと、
前記マーカ付特異抗体がスパイクタンパク質付抗原を有するウイルスと多重結合した結合体に前記第1の光を照射することによって発生した第2の光の強度を検出するステップと、
検出された光強度に基づいて、前記ウイルスが前記被験者の前記唾液に含まれているか否かを判定するステップと
を有し、
前記試薬は、前記マーカ付特異抗体として、蛍光マーカ付特異抗体又は色素マーカ付特異抗体のうち少なくとも一方の特異抗体を含み、
前記蛍光マーカ付特異抗体は、前記ウイルスの前記スパイクタンパク質付抗原に結合するための抗体と、前記第1の光の照射によって蛍光を発生する蛍光体とが結合しており、
前記色素マーカ付特異抗体は、前記ウイルスの前記スパイクタンパク質付抗原に結合するための前記抗体と、前記第1の光を反射又は吸収する色素とが結合している、
検査方法。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記試薬は、前記抗体と第1の色の第1色素とが結合している第1色素マーカ付特異抗体と、前記抗体と前記第1の色とは異なる第2の色の第2色素とが結合している第2色素マーカ付特異抗体とを含み、
前記判定するステップにおいて、1つの前記結合体から発生した前記第2の光の中に、前記第1の色の光と前記第2の色の光が含まれていることに応じて、前記ウイルスが前記被験者の前記唾液に含まれていると判定する、
請求項1に記載の検査方法。
【請求項3】
前記第2の光の強度を検出するステップにおいて、前記第2の光を撮像し、
前記判定するステップにおいて、撮像した撮像画像から前記結合体が撮像されている撮像領域の画素のうち、前記第1の色の画素と前記第2の色の画素が含まれていることに応じて、前記ウイルスが前記被験者の前記唾液に含まれていると判定する、
請求項2に記載の検査方法。
【請求項4】
前記唾液と前記試薬との前記混合液にバッファ液又は水を噴霧するステップを更に有し、
前記第1の光を照射するステップにおいて、前記バッファ液又は水を噴霧した前記混合液に前記第1の光を照射する、請求項1から3のいずれか一項に記載の検査方法。
【請求項5】
前記第1の光を照射するステップの後に、前記結合体が予め定められた領域に移動するように、前記混合液の少なくとも一部に磁界を印加するステップを更に有し、
前記第2の光の強度を検出するステップは、前記第1の光の照射によって前記予め定められた領域から発生した前記第2の光の強度を検出し、
前記試薬は、前記マーカ付特異抗体として、前記ウイルスの前記スパイクタンパク質付抗原に結合するための前記抗体と磁性体とが結合している磁気マーカ付特異抗体を更に含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の検査方法。
【請求項6】
前記試験棒の前記一面において、前記唾液と前記試薬とを混合する領域には、予め定められた形状の溝が設けられており、
前記磁界を印加するステップにおいて、前記試験棒の前記溝の長手方向に沿って前記結合体が移動するように前記磁界を印加して、前記溝における前記予め定められた領域へと前記結合体を移動させる、
請求項5に記載の検査方法。
【請求項7】
前記第1の光を照射するステップにおいて前記予め定められた領域に前記第1の光を照射した後に、前記磁界を印加するステップにおいて前記結合体を移動させつつ、前記第2の光の強度を検出するステップにおいて前記予め定められた領域で移動している前記結合体から受光した前記第2の光の強度を検出する、
請求項6に記載の検査方法。
【請求項8】
前記混合するステップにおいて、前記被験者が前記試験棒に付着させた前記唾液に前記マーカ付特異抗体を含む前記試薬を噴霧する、請求項1から7のいずれか一項に記載の検査方法。
【請求項9】
前記混合するステップにおいて、前記被験者が前記試験棒に付着させた前記唾液に前記マーカ付特異抗体を含む前記試薬を滴下する、請求項1から7のいずれか一項に記載の検査方法。
【請求項10】
前記混合するステップにおいて、前記マーカ付特異抗体の種類毎に異なる複数の前記試薬のうち、前記マーカ付特異抗体の種類に対応する前記試薬を噴霧又は滴下する、請求項8又は9に記載の検査方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査方法及び検査装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
被験者が新型コロナウイルス等のスパイクタンパク質付抗原を有するウイルスに感染しているか否かを速やかに検査できることが望まれており、種々の方法が提案されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-80806号公報
特開2021-167805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際に採用されている検査方法は、1回当たりの検査時間がPCR検査で5時間程度、抗原検査で15分程度と長く、また、検査コストも高い。したがって、不特定多数の被験者のウイルス検出方法としてより適切な方法が望まれていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、被験者がウイルスに感染しているか否かを低コストで速やかに検査できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、試験棒の一面上において、被験者の唾液とマーカ付特異抗体を含む試薬とを混合するステップと、前記唾液と前記試薬との混合液に予め定められた波長の第1の光を照射するステップと、前記マーカ付特異抗体がスパイクタンパク質付抗原を有するウイルスと多重結合した結合体に前記第1の光を照射することによって発生した第2の光の強度を検出するステップと、検出された光強度に基づいて、前記ウイルスが前記被験者の前記唾液に含まれているか否かを判定するステップとを有し、前記試薬は、前記マーカ付特異抗体として、蛍光マーカ付特異抗体又は色素マーカ付特異抗体のうち少なくとも一方の特異抗体を含み、前記蛍光マーカ付特異抗体は、前記ウイルスの前記スパイクタンパク質付抗原に結合するための抗体と、前記第1の光の照射によって蛍光を発生する蛍光体とが結合しており、前記色素マーカ付特異抗体は、前記ウイルスの前記スパイクタンパク質付抗原に結合するための前記抗体と、前記第1の光を反射又は吸収する色素とが結合している、検査方法を提供する。
【0007】
前記試薬は、前記抗体と第1の色の第1色素とが結合している第1色素マーカ付特異抗体と、前記抗体と前記第1の色とは異なる第2の色の第2色素とが結合している第2色素マーカ付特異抗体とを含み、前記判定するステップにおいて、1つの前記結合体から発生した前記第2の光の中に、前記第1の色の光と前記第2の色の光が含まれていることに応じて、前記ウイルスが前記被験者の前記唾液に含まれていると判定してもよい。
【0008】
前記第2の光の強度を検出するステップにおいて、前記第2の光を撮像し、前記判定するステップにおいて、撮像した撮像画像から前記結合体が撮像されている撮像領域の画素のうち、前記第1の色の画素と前記第2の色の画素が含まれていることに応じて、前記ウイルスが前記被験者の前記唾液に含まれていると判定してもよい。
【0009】
前記唾液と前記試薬との前記混合液にバッファ液又は水を噴霧するステップを更に有し、前記第1の光を照射するステップにおいて、前記バッファ液又は水を噴霧した前記混合液に前記第1の光を照射してもよい。
【0010】
前記第1の光を照射するステップの後に、前記結合体が予め定められた領域に移動するように、前記混合液の少なくとも一部に磁界を印加するステップを更に有し、前記第2の光の強度を検出するステップは、前記第1の光の照射によって前記予め定められた領域から発生した前記第2の光の強度を検出し、前記試薬は、前記マーカ付特異抗体として、前記ウイルスの前記スパイクタンパク質付抗原に結合するための前記抗体と磁性体とが結合している磁気マーカ付特異抗体を更に含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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