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公開番号
2025027813
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132953
出願日
2023-08-17
発明の名称
センサ
出願人
株式会社大真空
代理人
個人
主分類
G01N
27/00 20060101AFI20250220BHJP(測定;試験)
要約
【課題】電力を消費することなく、水分を検出できるセンサを提供する。
【解決手段】検出対象空間の内部に、イオン化傾向が異なる金属からなる一対の検出電極5,6と、検出電極5,6を覆うように配置されて、水分を吸収して電解質溶液となる潮解性物質7と、該潮解性物質7を覆う透湿性の蓋体13とが、設置され、検出電極5,6間に発生する起電力に基づいて、検出対象空間への水分の浸入を検出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
検出対象空間の水分を検出するセンサであって、
前記検出対象空間の内部に、イオン化傾向が異なる金属からなる一対の検出電極と、前記一対の検出電極を覆うように配置される潮解性物質と、該潮解性物質を覆う透湿性の蓋体とが、設置され、
前記潮解性物質は、前記蓋体を透過した水分を吸収して電解質溶液となり、
前記一対の検出電極間に発生する起電力に基づいて、前記検出対象空間への水分の浸入を検出する、
ことを特徴とするセンサ。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記潮解性物質として、水分を吸収して第1電解質溶液となる第1潮解性物質と、水分を吸収して第2電解質溶液となる第2潮解性物質とを備え、
前記第1潮解性物質は、前記一対の検出電極の内の正極となる一方の検出電極を覆うように配置され、
前記第1電解質溶液は、前記一方の検出電極側に析出可能な金属のイオンを含み、
前記第2潮解性物質は、前記一対の検出電極の内の負極となる他方の検出電極及び前記第1潮解性物質を覆うように配置される、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記一対の検出電極が形成された絶縁性の基体が、前記検出対象空間の内部に設置され、
前記基体は、外周部に比べて中央部が下方へ窪んだ凹部となっており、前記凹部内に、前記潮解性物質が配置され、
前記蓋体が、前記凹部の開口を塞ぐように、前記基体に接合される、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項4】
前記一対の検出電極が形成された絶縁性の基体が、前記検出対象空間の内部に設置され、
前記基体は、外周部に比べて中央部が下方へ窪んだ凹部となっており、前記凹部内に、前記第1潮解性物質及び第2潮解性物質が配置され、
前記蓋体が、前記凹部の開口を塞ぐように、前記基体に接合される、
請求項2に記載のセンサ。
【請求項5】
前記検出対象空間が、不活性ガス又は乾燥空気で気密封止されたパッケージの内部空間である、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項6】
前記蓋体が、透湿性を有する樹脂からなる、
請求項5に記載のセンサ。
【請求項7】
前記樹脂が、熱可塑性樹脂である、
請求項6に記載のセンサ。
【請求項8】
前記蓋体が、ポリイミド、セロファン、ポリエチレン、アクリルのいずれかの樹脂からなる、
請求項6に記載のセンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサに関し、更に詳しくは、例えば、気密封止されたパッケージの内部空間に浸入した水分の検出に好適なセンサに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
水分を検出するセンサ、例えば、湿度センサには、2つの電極間に、感湿膜を介在させ、湿度による前記2つの電極間の容量値またはインピーダンスの変化に基づいて、湿度を検出するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-94663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように2つの電極間の容量値やインピーダンスの変化を検出するセンサでは、2つの電極間に常時電流を流しておく必要があり、電力を消費するという課題がある。
【0005】
本発明は、上記のような点に鑑みて為されたものであって、電力を消費することなく、水分を検出できるセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
【0007】
(1)本発明に係るセンサは、検出対象空間の水分を検出するセンサであって、
前記検出対象空間の内部に、イオン化傾向が異なる金属からなる一対の検出電極と、前記一対の検出電極を覆うように配置される潮解性物質と、該潮解性物質を覆う透湿性の蓋体とが、設置され、前記潮解性物質は、前記蓋体を透過した水分を吸収して電解質溶液となり、前記一対の検出電極間に発生する起電力に基づいて、前記検出対象空間への水分の浸入を検出する。
【0008】
本発明に係るセンサによると、検出対象空間に、水分を含む大気が浸入し、水分が蓋体を透過すると、イオン化傾向が異なる金属からなる一対の検出電極を覆う潮解性物質が、水分を吸収して電解質溶液となり、一対の検出電極間に起電力が発生する。すなわち、検出対象空間に、水分を含む大気が浸入し、水分が蓋体を透過すると、化学電池が構成されて起電力が発生するので、この起電力に基づいて、水分を含む大気の浸入を検出することができる。
【0009】
このように本発明に係るセンサでは、2つの電極間の容量値やインピーダンスの変化を検出する従来のセンサのように、2つの電極間に電流を流しておく必要がないので、電力消費がなく、いわゆる、省エネを図ることができる。
【0010】
また、単純な構成の化学電池を構成して水分を検出するので、当該センサの構成を簡素化することができ、小型化が容易である。
(【0011】以降は省略されています)
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