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公開番号2025043026
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150301
出願日2023-09-15
発明の名称分析装置
出願人シスメックス株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 35/00 20060101AFI20250321BHJP(測定;試験)
要約【課題】検体分析のスループットおよび赤血球の測定精度を向上可能な分析装置を提供する。
【解決手段】分析装置は、検体からWDF測定試料を調製するためのWDF反応チャンバC21、C22と、検体からRBC/PLT測定試料を調製するためのRBC/PLT反応チャンバC11と、WDF測定試料を測定して、白血球に対応する光学的信号を取得する光学式測定部381と、RBC/PLT測定試料を測定して、赤血球に対応する電気的信号を取得する電気式測定部382と、を備える。WDF反応チャンバC21によるWDF測定試料の調製、および、WDF反応チャンバC21において調製されたWDF測定試料の測定、を含む期間の少なくとも一部と、WDF反応チャンバC22によるWDF測定試料の調製、および、WDF反応チャンバC22において調製されたWDF測定試料の測定、を含む期間の少なくとも一部と、が重ねられる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
検体を分析するための分析装置であって、
前記検体から第1の試薬を用いて第1の測定試料を調製するための第1および第2の試料調製部と、
前記検体から第2の試薬を用いて第2の測定試料を調製するための第3の試料調製部と、
前記第1の測定試料を測定して、白血球に対応する光学的信号を取得する光学式測定部と、
前記第2の測定試料を測定して、赤血球に対応する電気的信号を取得する電気式測定部と、
前記光学的信号および前記電気的信号に基づいて、前記検体を分析する分析部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、複数の測定オーダーに応じて、
前記第1の試料調製部による前記第1の測定試料の調製、および、前記第1の試料調製部において調製された前記第1の測定試料の前記光学式測定部による測定、を含む期間の少なくとも一部と、
前記第2の試料調製部による前記第1の測定試料の調製、および、前記第2の試料調製部において調製された前記第1の測定試料の前記光学式測定部による測定、を含む期間の少なくとも一部と、が重なるよう、
前記第1および第2の試料調製部における試料の調製と前記光学式測定部による測定とを制御する、
ことを特徴とする分析装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記第1の試料調製部において第1の検体から前記第1の測定試料が調製され、
前記第2の試料調製部において前記第1の検体の次に測定される第2の検体から前記第1の測定試料が調製されるように、
前記第1および第2の試料調製部における試料の調製を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記制御部は、複数の異なる前記検体について、前記第1および第2の試料調製部における第1の測定試料の調製が交互に実行されるように、前記第1および第2の試料調製部における試料の調製を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項4】
前記検体から第3の試薬を用いて第3の測定試料を調製するための第4の試料調製部をさらに備え、
前記光学式測定部は、前記第3の測定試料を測定して、所定の血球に対応する光学的信号をさらに取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項5】
前記第1の測定試料の調製のための時間は、前記第3の測定試料の調製のための時間よりも長い、
ことを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
【請求項6】
前記第1の測定試料の調製のための試料調製部の数は、前記第3の測定試料の調製にための試料調製部の数よりも多い、
ことを特徴とする請求項5に記載の分析装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記検体に対する前記第1の測定試料の調製が、当該検体に対する前記第3の測定試料の調製よりも先に実行されるように、前記第1および第2の試料調製部のいずれかと前記第4の試料調製部とにおける試料の調製を制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
【請求項8】
前記制御部は、複数の異なる前記検体の各々について、前記第1および第3の測定試料の調製の実行順序が同一となるように、前記第1および第2の試料調製部のいずれかと前記第4の試料調製部とにおける試料の調製を制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記検体に対する前記第2の測定試料の調製が、当該検体に対する前記第1の測定試料の調製よりも先に実行されるように、前記第1および第2の試料調製部のいずれかと前記第3の試料調製部とにおける試料の調製を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項10】
前記分析部は、前記電気的信号に基づいて、前記赤血球の体積に関する測定値を含む分析結果を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検体を分析する分析装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、血液検体中の細胞を測定・分類する分析装置が記載されている。この分析装置は、検体と試薬とを混合して測定試料を調製するための機構を2系統備える。2系統の機構は、各々、赤血球(RBC)測定用の測定試料を調製するための容器と、白血球(WBC)測定用の測定試料を調製するための容器と、を備える。赤血球測定用の測定試料および白血球測定用の測定試料は、共にフローサイトメーターで測定される。この分析装置では、測定試料を調製する機構を2系統備えることで、一方の機構における試料調製およびその測定が実行されている間に、もう一方の機構での試料調製が実行可能となり、その結果、分析装置のスループットが向上する。
【0003】
非特許文献2には、光学式測定と電気式測定による赤血球測定の精度を比較した結果が開示されている。非特許文献2には、赤血球測定の精度が、光学式測定よりも電気式測定の方が高いことが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
Gabriella Lakos、「Calibration and QC Guidance for the Abbott Alinity hq Hematology Analyzer」、(米国)、Abbott
永井豊、「光散乱計測によるヒト有核細胞微細構造分析法に関する研究」、2006年10月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1の分析装置は、試料調製の機構を2系統備えることでスループットを向上させているが、赤血球の測定において光学的測定に基づくフローサイトメーターを用いているため、赤血球の測定精度が電気式測定に比べて劣っている。
【0006】
かかる課題に鑑み、本発明は、検体分析のスループットおよび赤血球の測定精度を向上可能な分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の分析装置(1)は、検体を分析するための分析装置に関する。本発明の分析装置(1)は、検体から第1の試薬を用いて第1の測定試料を調製するための第1および第2の試料調製部(C21、C22)と、検体から第2の試薬を用いて第2の測定試料を調製するための第3の試料調製部(C11)と、第1の測定試料を測定して、白血球に対応する光学的信号を取得する光学式測定部(381)と、第2の測定試料を測定して、赤血球に対応する電気的信号を取得する電気式測定部(382)と、光学的信号および電気的信号に基づいて、検体を分析する分析部(851)と、制御部(852)と、を備える。制御部(852)は、複数の測定オーダーに応じて、第1の試料調製部(C21)による第1の測定試料の調製、および、第1の試料調製部(C21)において調製された第1の測定試料の光学式測定部(381)による測定、を含む期間の少なくとも一部と、第2の試料調製部(C22)による第1の測定試料の調製、および、第2の試料調製部(C22)において調製された第1の測定試料の光学式測定部(381)による測定、を含む期間の少なくとも一部と、が重なるよう、第1および第2の試料調製部(C21、C22)における試料の調製と光学式測定部(381)による測定とを制御する。
【0008】
本発明の分析装置によれば、光学式測定部で測定される測定試料の調製のための試料調製部が複数設けられているため、試料調製および測定のための期間の少なくとも一部を重複させることができる。これにより、検体分析のスループットを向上できる。加えて、赤血球の測定に電気式測定部が用いられるため、赤血球測定の精度を向上できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、検体分析のスループットおよび赤血球の測定精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る、分析装置の構成を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る、検体ラックおよび検体容器の構成を示す斜視図である。
図3は、実施形態に係る、搬送ユニットの構成を模式的に示す平面図である。
図4は、実施形態に係る、測定ユニットの筐体内の構成を模式的に示す平面図である。
図5は、実施形態に係る、測定ユニットに設けられた各反応チャンバにおいて調製された測定試料が、光学式測定部、電気式測定部およびHGB測定部に供給される構成を示すブロック図である。
図6は、実施形態に係る、吸引管により吸引された検体が各反応チャンバへ分注される順序を説明するための模式図である。
図7は、実施形態に係る、吸引管を介して検体を吸引および吐出するための液体移送部の構成を模式的に示す図である。
図8は、実施形態に係る、WDF反応チャンバ、WNR反応チャンバ、RET/PLT-F反応チャンバ、および光学式測定部に接続された流体回路の構成を模式的に示す図である。
図9は、実施形態に係る、RBC/PLT反応チャンバ、HGB反応チャンバ、電気式測定部、およびHGB測定部に接続された流体回路の構成を模式的に示す図である。
図10は、実施形態に係る、WDF反応チャンバ、WNR反応チャンバ、およびRET/PLT-F反応チャンバの構成を示す斜視図である。
図11は、実施形態に係る、反応チャンバ加温ユニットの構成を示す分解斜視図である。
図12は、実施形態に係る、組み立てが完了した反応チャンバ加温ユニットの構成を示す斜視図である。
図13は、実施形態に係る、試薬加温ユニットに含まれる枠部の構成を示す斜視図である。
図14は、実施形態に係る、試薬加温ユニットの構成を示す分解斜視図である。
図15は、実施形態に係る、組み立てが完了した試薬加温ユニットの構成を示す斜視図である。
図16は、実施形態に係る、加温ユニットの構成を示す分解斜視図である。
図17は、実施形態に係る、組み立てが完了した加温ユニットの構成を示す斜視図である。
図18は、実施形態に係る、光学式測定部のフローセルの構成と、電気式測定部のフローセルの構成と、HGB測定部の構成とを示す図である。
図19は、実施形態に係る、測定ユニットの機能構成を示すブロック図である。
図20は、実施形態に係る、搬送ユニットおよび分析ユニットの機能構成を示すブロック図である。
図21は、実施形態に係る、分析ユニットの表示部に表示される画面の構成を示す模式図である。
図22は、実施形態に係る、実施形態に係る、分析ユニットの表示部に表示される画面の構成を示す模式図である。
図23は、実施形態に係る、連続して測定される2つの検体のそれぞれに対して、CBC+DIFFの測定オーダーが設定されている場合のタイムチャートである。
図24は、実施形態に係る、連続して測定される2つの検体のそれぞれに対して、CBC+DIFF(WNRなし)の測定オーダーが設定されている場合のタイムチャートである。
図25は、実施形態に係る、連続して測定される2つの検体のそれぞれに対して、CBC+DIFF+RETの測定オーダーが設定されている場合のタイムチャートである。
図26は、実施形態に係る、1つの検体容器に収容された検体に関する分析装置の動作を示すフローチャートである。
図27は、実施形態に係る、動作シーケンスの特定に関する分析ユニットの処理を示すフローチャートである。
図28は、実施形態に係る、連続して測定される2つの検体の動作シーケンスが、いずれも開始タイミングで開始される例を示すタイムチャートである。
図29は、実施形態に係る、図28の検体の動作シーケンスが開始タイミングで開始されない例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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