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公開番号2025043203
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150591
出願日2023-09-15
発明の名称生体試料分析装置
出願人株式会社エイアンドティー
代理人個人
主分類G01N 35/08 20060101AFI20250321BHJP(測定;試験)
要約【課題】流路内面の洗浄が適時容易に行えるような、ユーザーフレンドリーな生体試料分析装置を提供すること。
【解決手段】生体試料分析装置は、生体試料を希釈するための希釈槽1と、生体試料または洗浄液を希釈槽1に注入するための吐出ノズル2と、希釈後の生体試料を分析するためのフロースルー型のセンサ8と、分析に使用した後の液を廃棄するための廃液部19と、を有する。希釈槽1から分岐した洗浄液用バイパスライン13が、センサ8の下流に位置する廃液部19に洗浄用バイパスライン切り替え用三方向電磁弁10を介して接続されている。洗浄液用バイパスライン13は、洗浄ブロックの代わりとなる洗浄液用の流路であり、センサ8より上流で分岐し、センサ8より下流の位置において洗浄用バイパスライン切り替え用三方向電磁弁10を介して接続され、センサ8を迂回する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体試料を希釈するための希釈部と、
前記生体試料または洗浄液を前記希釈部に注入するための吐出ノズルと、
希釈後の前記生体試料を分析するためのフロースルー型のセンサと、
分析に使用した後の液を廃棄するための廃液部と、を有する生体試料分析装置であって、
前記希釈部から分岐した洗浄液用バイパスラインが、前記センサの下流に位置する前記廃液部に弁を介して接続されていることを特徴とする生体試料分析装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
希釈後の前記生体試料を分析するための前記フロースルー型センサが、イオン選択性電極であることを特徴とする請求項1に記載の生体試料分析装置。
【請求項3】
前記弁を含め装置各部を制御する制御部を有し、
前記制御部により、所定の日時に前記弁の開閉を制御し、洗浄作業を自動実行することを特徴とする請求項1または2に記載の生体試料分析装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記センサが検出した測定の品質に関わる指標が閾値を逸脱した際に、洗浄作業を自動実行することを特徴とする請求項3に記載の生体試料分析装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料を分析する装置の技術にかかり、特に、装置を継続的に使用したときに発生する生体試料由来の汚れにより、分析の品質が下がることを防ぐための技術に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、生体試料を分析するための各種の装置が知られている。生体試料としては、例えば尿や血清、血漿、全血、髄液等が挙げられる。また、分析装置としては、例えば電解質分析装置、糖分析装置等が挙げられる。
【0003】
生体試料分析装置を継続的に使用していると、装置の接液部(以下これを「流路内面」と記載する)に汚れが発生する。汚れは、多くの場合、生体試料中に含まれていた有機物(例えばタンパク)や無機物に由来する。汚れは、初期であればこれらの物質が流路内面に付着しただけのものであることが多い。しかし、放置すると、付着物を足掛かりにして微生物が増殖したり、さらに微生物が菌体外に物質を放出したりして汚れが成長する(例えば、下記非特許文献1参照。)。時間が経過した後の汚れは、ぬめり、ゲル状の付着物、結晶状の付着物になることがあり、これらを図7,図8に示す。図7は、希釈槽上部に発生したゲル状の汚れを示す図、図8は、吐出ノズルを閉塞させた綿状の汚れを示す図である。
【0004】
成長した汚れは、生体試料分析装置に様々な悪影響を及ぼす。希釈部に発生した場合であれば、希釈倍率の不良や、吐出ノズルのつまりにつながる場合がある。また、センサより上流の流路内面に汚れが発生したときは、前検体測定後の洗い流しが不十分になり(いわゆるキャリーオーバー)、測定精度が低下する場合がある。また、金属部に発生した汚れを放置した場合は、金属部の腐食を進めることがある(例えば、下記非特許文献1参照。)。さらに、付着した汚れ自体が電荷をもつこともあり、このような場合は電気的なノイズの原因になり得る。
【0005】
流路内面の汚れから来る悪影響を防ぐためには適時汚れを取り除く操作(以下、これを「洗浄」と記載する)が必須となる。ところが、汚れを除去するための洗浄液はセンサも劣化させるおそれがある。
【0006】
図6は、従来技術において使用する洗浄用ブロックの周辺部を拡大した図である。従来、洗浄に際しては、センサを取り外し、代わりに洗浄用ブロック30を装着したうえで流路に洗浄液を満たす必要があった。図6には、便宜上、実施の形態(図3,図4)と同じ構成部に同じ符号を付してある。
【0007】
しかし、センサと洗浄ブロックの付け替えはユーザーにとって非常に面倒な作業である。その結果、洗浄が不十分になることも多々あり、よりユーザーフレンドリーな洗浄方法の導入が望まれていた。
【0008】
従来技術として、フローセル型分析装置の洗浄方法が提案されている(下記特許文献1参照。)。しかし、この方法は、前の検体を洗い流し後の検体に影響を及ぼさないようにする操作を効率化し処理速度向上を図るもので、前述した生体試料に由来する汚れの洗浄に関するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
実公平3-42365号公報
【非特許文献】
【0010】
『バイオフィルムとその工業利用』、兼松秀行ら著、米田出版、2015年。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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