TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024158831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074390
出願日2023-04-28
発明の名称横ガゼット型パウチ
出願人東洋製罐株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類B65D 30/16 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】側方マチフィルムの下端連結部付近におけるデラミの発生を抑制する横ガゼット型パウチを提供すること。
【解決手段】左右両側の側方マチフィルム50の少なくとも一方は、下方側傾斜縁部54bが、内容液収容部21内に内容液を充填した時に、側方マチフィルム50の折れ曲がりを誘導する折れ曲がり誘導部54b-1と、折れ曲がり誘導部54b-1の下端と下端連結部53aとを接続する下端側接続部54b-2とを有し、下端側接続部54b-2は、上端連結部53bおよび下端連結部53aを通る中央仮想線L1と折れ曲がり誘導部54b-1によって規定される折れ曲がり仮想線L2とが交差する第1仮想交点P1よりも、下端連結部53aが下方側に位置するように、折れ曲がり誘導部54b-1の下端および下端連結部53aを接続している横ガゼット型パウチ10。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
表側フィルムと、裏側フィルムと、前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、サイドシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着される左右両側の側方マチフィルムとを備えた横ガゼット型パウチであって、
前記側方マチフィルムは、前記サイドシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記サイドシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、
前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、
前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、互いに表裏方向に離間して配置されるベース縁部と、前記ベース縁部の上端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の上端同士を連結する上端連結部まで延びる上方側傾斜縁部と、前記ベース縁部の下端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の下端同士を連結する下端連結部まで延びる下方側傾斜縁部とを有し、
左右両側の前記側方マチフィルムの少なくとも一方は、前記下方側傾斜縁部が、内容液収容部内に内容液を充填した時に、前記側方マチフィルムの折れ曲がりを誘導する折れ曲がり誘導部と、前記折れ曲がり誘導部の下端と前記下端連結部とを接続する下端側接続部とを有し、
前記下端側接続部は、前記上端連結部および前記下端連結部を通る中央仮想線と前記折れ曲がり誘導部によって規定される折れ曲がり仮想線とが交差する第1仮想交点よりも、前記下端連結部が下方側に位置するように、前記折れ曲がり誘導部の下端および前記下端連結部を接続していることを特徴とする横ガゼット型パウチ。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記折れ曲がり誘導部は、下方に向かうに従って前記中央仮想線側に寄るように傾斜した直線部として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の横ガゼット型パウチ。
【請求項3】
前記折れ曲がり誘導部は、前記ベース縁部の下端に連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の横ガゼット型パウチ。
【請求項4】
前記下端側接続部は、前記中央仮想線側に凸状の湾曲部として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の横ガゼット型パウチ。
【請求項5】
前記折れ曲がり仮想線と前記ベース縁部とが交差する第2仮想交点と前記第1仮想交点との間の上下方向距離をH1、前記第1仮想交点と前記下端連結部との間の上下方向距離をH2と規定した場合、
前記下端側接続部は、H2/H1が0.1以上になるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の横ガゼット型パウチ。
【請求項6】
前記側方マチフィルムは、前記中央仮想線に沿って前記側方マチフィルムをパウチ内側に向けて凸状に折り曲げた中央折り曲がり加工部を有していることを特徴とする請求項1に記載の横ガゼット型パウチ。
【請求項7】
前記側方マチフィルムに装着されるスパウトを更に備え、
前記スパウトは、前記側方マチフィルムのうち、前記表側外縁の前記下方側傾斜縁部および前記裏側外縁の前記下方側傾斜縁部の間の領域以外の領域に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の横ガゼット型パウチ。
【請求項8】
前記下端連結部は、前記内容液収容部内に内容液を充填しパウチ本体を膨らませた状態で、パウチ底部に位置する部位であることを特徴とする請求項1に記載の横ガゼット型パウチ。
【請求項9】
表側フィルムと、裏側フィルムと、前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、サイドシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着される左右両側の側方マチフィルムとを備えた横ガゼット型パウチであって、
前記側方マチフィルムは、前記サイドシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記サイドシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、
前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、
前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、互いに表裏方向に離間して配置されるベース縁部と、前記ベース縁部の上端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の上端同士を連結する上端連結部まで延びる上方側傾斜縁部と、前記ベース縁部の下端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の下端同士を連結する下端連結部まで延びる下方側傾斜縁部とを有し、
左右両側の前記側方マチフィルムの少なくとも一方は、前記上方側傾斜縁部が、内容液収容部内に内容液を充填した時に、前記側方マチフィルムの折れ曲がりを誘導する折れ曲がり誘導部と、前記折れ曲がり誘導部の上端と前記上端連結部とを接続する上端側接続部とを有し、
前記上端側接続部は、前記上端連結部および前記下端連結部を通る中央仮想線と前記折れ曲がり誘導部によって規定される折れ曲がり仮想線とが交差する第3仮想交点よりも、前記上端連結部が上方側に位置するように、前記折れ曲がり誘導部の上端および前記上端連結部を接続していることを特徴とする横ガゼット型パウチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、左右両側のパウチ側部に配置される側方マチフィルムを備えた横ガゼット型パウチに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、本出願人は、飲料水や液体洗剤等の内容液を収容する容器として、特許文献1において、サイドシールによって表側フィルムおよび裏側フィルムに熱溶着される左右両側の側方マチフィルムを備えた横ガゼット型パウチを提案している。
【0003】
この特許文献1に開示される横ガゼット型パウチの側方マチフィルムは、表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、表側シール領域および裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、非シール領域は、表側シール領域との境界である表側外縁の下端と裏側シール領域との境界である裏側外縁の下端とを連結する下端連結部を有している。
当該下端連結部は、内容液収容部内に内容液を充填しパウチ本体を膨らませた状態で、パウチ底部に位置する部位になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-132177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1に開示される横ガゼット型パウチでは、内容液が充填された状態で横ガゼット型パウチに圧力が掛かった時に、側方マチフィルムの下端連結部付近において、熱溶着されたフィルム間が剥がれる所謂デラミが発生することが確認された。このようなデラミが発生すると、上記のフィルム間のシールに破れが生じ、内容液の漏洩に至るおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、内容液収容部内に内容液を充填しパウチ本体を膨らませた状態でパウチ底部に位置する部位になる、側方マチフィルムの下端連結部付近におけるデラミの発生を抑制する横ガゼット型パウチを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、表側フィルムと、裏側フィルムと、前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、サイドシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着される左右両側の側方マチフィルムとを備えた横ガゼット型パウチであって、前記側方マチフィルムは、前記サイドシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記サイドシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、互いに表裏方向に離間して配置されるベース縁部と、前記ベース縁部の上端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の上端同士を連結する上端連結部まで延びる上方側傾斜縁部と、前記ベース縁部の下端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の下端同士を連結する下端連結部まで延びる下方側傾斜縁部とを有し、左右両側の前記側方マチフィルムの少なくとも一方は、前記下方側傾斜縁部が、内容液収容部内に内容液を充填した時に、前記側方マチフィルムの折れ曲がりを誘導する折れ曲がり誘導部と、前記折れ曲がり誘導部の下端と前記下端連結部とを接続する下端側接続部とを有し、前記下端側接続部は、前記上端連結部および前記下端連結部を通る中央仮想線と前記折れ曲がり誘導部によって規定される折れ曲がり仮想線とが交差する第1仮想交点よりも、前記下端連結部が下方側に位置するように、前記折れ曲がり誘導部の下端および前記下端連結部を接続していることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の他の態様は、表側フィルムと、裏側フィルムと、前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、サイドシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着される左右両側の側方マチフィルムとを備えた横ガゼット型パウチであって、前記側方マチフィルムは、前記サイドシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記サイドシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、互いに表裏方向に離間して配置されるベース縁部と、前記ベース縁部の上端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の上端同士を連結する上端連結部まで延びる上方側傾斜縁部と、前記ベース縁部の下端から、前記表側外縁および前記裏側外縁の下端同士を連結する下端連結部まで延びる下方側傾斜縁部とを有し、左右両側の前記側方マチフィルムの少なくとも一方は、前記上方側傾斜縁部が、内容液収容部内に内容液を充填した時に、前記側方マチフィルムの折れ曲がりを誘導する折れ曲がり誘導部と、前記折れ曲がり誘導部の上端と前記上端連結部とを接続する上端側接続部とを有し、前記上端側接続部は、前記上端連結部および前記下端連結部を通る中央仮想線と前記折れ曲がり誘導部によって規定される折れ曲がり仮想線とが交差する第3仮想交点よりも、前記上端連結部が上方側に位置するように、前記折れ曲がり誘導部の上端および前記上端連結部を接続していることにより、前記課題を解決するものである。
上記のいずれかの横ガゼット型パウチでは、前記折れ曲がり誘導部は、下方に向かうに従って前記中央仮想線側に寄るように傾斜した直線部として形成されていてもよい(または、前記折れ曲がり誘導部は、上方に向かうに従って前記中央仮想線側に寄るように傾斜した直線部として形成されていてもよい)。
上記のいずれかの横ガゼット型パウチでは、前記折れ曲がり誘導部は、前記ベース縁部の下端に連続して形成されていてもよい(または、前記折れ曲がり誘導部は、前記ベース縁部の上端に連続して形成されていてもよい)。
上記のいずれかの横ガゼット型パウチでは、前記下端側接続部は、前記中央仮想線側に凸状の湾曲部として形成されていてもよい(または、前記上端側接続部は、前記中央仮想線側に凸状の湾曲部として形成されていてもよい)。
上記のいずれかの横ガゼット型パウチでは、前記折れ曲がり仮想線と前記ベース縁部とが交差する第2仮想交点と前記第1仮想交点との間の上下方向距離をH1、前記第1仮想交点と前記下端連結部との間の上下方向距離をH2と規定した場合、前記下端側接続部は、H2/H1が0.1以上になるように形成されていてもよい(または、前記折れ曲がり仮想線と前記ベース縁部とが交差する第4仮想交点と前記第3仮想交点との間の上下方向距離をH3、前記第3仮想交点と前記上端連結部との間の上下方向距離をH4と規定した場合、前記下端側接続部は、H4/H3が0.1以上になるように形成されていてもよい)。
上記のいずれかの横ガゼット型パウチでは、前記側方マチフィルムは、前記中央仮想線に沿って前記側方マチフィルムをパウチ内側に向けて凸状に折り曲げた中央折り曲がり加工部を有していてもよい。
上記のいずれかの横ガゼット型パウチでは、前記側方マチフィルムに装着されるスパウトを更に備え、前記スパウトは、前記側方マチフィルムのうち、前記表側外縁の前記下方側傾斜縁部および前記裏側外縁の前記下方側傾斜縁部の間の領域以外の領域に装着されていてもよい(または、前記スパウトは、前記側方マチフィルムのうち、前記表側外縁の前記上方側傾斜縁部および前記裏側外縁の前記上方側傾斜縁部の間の領域以外の領域に装着されていてもよい)。
上記のいずれかの横ガゼット型パウチでは、前記下端連結部は、前記内容液収容部内に内容液を充填しパウチ本体を膨らませた状態で、パウチ底部に位置する部位であってもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡素な構成で、内容液収容部内に内容液を充填しパウチ本体を膨らませた状態でパウチ底部に位置する部位になる、側方マチフィルムの下端連結部付近におけるデラミの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る横ガゼット型パウチを載置面上に置いた状態を示す説明図。
横ガゼット型パウチを構成する各フィルムを示す説明図。
側方マチフィルムの一方を示す説明図。
側方マチフィルムの一方の下側部分を示す説明図。
側方マチフィルムの一方の上側部分を示す説明図。
側方マチフィルムの他方を示す説明図。
側方マチフィルムの他方の下側部分を示す説明図。
側方マチフィルムの他方の上側部分を示す説明図。
横ガゼット型パウチを載置面上に置いた状態を概略的に示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施形態である横ガゼット型パウチ10について、図面に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東洋製罐株式会社
プリフォームの製造方法
8日前
個人
1か月前
個人
包装体
1か月前
個人
ゴミ箱
29日前
個人
構造体
8か月前
個人
収納用具
5か月前
個人
物品収納具
4か月前
個人
折り畳み水槽
1か月前
個人
パウチ補助具
24日前
個人
掃除楽々ゴミ箱
6か月前
個人
ダンボール宝箱
1か月前
個人
開封用カッター
7か月前
個人
パウチ容器
8か月前
個人
圧縮収納袋
1か月前
個人
折りたたみコップ
7か月前
個人
チャック付き袋体
7か月前
個人
開口しやすいレジ袋
9か月前
株式会社イシダ
箱詰装置
3か月前
積水樹脂株式会社
接着剤
22日前
三甲株式会社
容器
3か月前
積水樹脂株式会社
接着剤
6か月前
株式会社新弘
容器
1か月前
個人
チャック付き保存袋
7か月前
株式会社新弘
容器
1か月前
個人
プラスチックバッグ
9か月前
三甲株式会社
容器
4か月前
個人
塗料容器用蓋
1か月前
株式会社イシダ
包装装置
1か月前
個人
粘着テープ剥がし具
2か月前
個人
伸縮するゴミ収納器
8か月前
個人
粘着テープ剥がし具
6か月前
個人
粘着テープ切断装置
3か月前
株式会社デュプロ
包装装置
1か月前
個人
ゴミ箱用ゴミ袋保持具
29日前
個人
装飾品展示台兼梱包箱
7か月前
日東精工株式会社
検査装置
4か月前
続きを見る