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公開番号2024175746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093712
出願日2023-06-07
発明の名称スパウトおよび注出ユニット
出願人東洋製罐株式会社,日本クロージャー株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類A61J 1/10 20060101AFI20241212BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】スパウト筒状部の内周面とコネクタ注出筒部の外周面との間の密封性を向上するスパウトおよび注出ユニットを提供すること。
【解決手段】スパウト筒状部21内にコネクタ注出筒部31が挿入された状態でコネクタ30に接続されるスパウト20であって、スパウト筒状部21は、その外周面にスパウトネジ部23bが形成された上方側ネジ付き領域23と、上方側ネジ付き領域23の下方側に隣接して形成されたスパウト下方側領域24とを有し、スパウト下方側領域24は、上方に向かうに従って拡径するように形成された、コネクタ注出筒部31の外周面と密着可能な密封用テーパ内周面24aを有し、上方側ネジ付き領域23の内周面は、その全域が、密封用テーパ内周面24aを上方側に延長させた仮想テーパ面Tよりも外周側に位置しているスパウト20。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
スパウト筒状部内にコネクタ注出筒部が挿入された状態でコネクタに接続されるスパウトであって、
前記スパウト筒状部は、その外周面にスパウトネジ部が形成された上方側ネジ付き領域と、前記上方側ネジ付き領域の下方側に隣接して形成されたスパウト下方側領域とを有し、
前記スパウト下方側領域は、上方に向かうに従って拡径するように形成された、前記コネクタ注出筒部の外周面と密着可能な密封用テーパ内周面を有し、
前記上方側ネジ付き領域の内周面は、その全域が、前記密封用テーパ内周面を上方側に延長させた仮想テーパ面よりも外周側に位置していることを特徴とするスパウト。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記密封用テーパ内周面は、その上端位置が前記スパウト下方側領域の上端位置に一致するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト。
【請求項3】
前記上方側ネジ付き領域は、上方に向かうに従って拡径するように形成された上方側テーパ内周面を有し、
前記上方側テーパ内周面の上下方向に対する傾斜角度は、前記密封用テーパ内周面の上端部分の上下方向に対する傾斜角度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のスパウト。
【請求項4】
前記上方側ネジ付き領域および前記スパウト下方側領域の内周面は、その全域に亘って、上方側に向かうに従って拡径するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト。
【請求項5】
前記スパウト筒状部は、前記スパウト下方側領域の内周面の下方側に隣接して形成された第3テーパ内周面を有し、
前記第3テーパ内周面は、上方に向かうに従って拡径するように形成され、
前記第3テーパ内周面の上下方向に対する傾斜角度は、前記密封用テーパ内周面の上端部分の上下方向に対する傾斜角度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のスパウト。
【請求項6】
請求項1に記載のスパウトと、前記コネクタとを備えることを特徴とする注出ユニット。
【請求項7】
前記コネクタ注出筒部は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記上方側ネジ付き領域の内周側に挿入されるコネクタ上方側領域と、前記スパウト下方側領域の内周側に挿入されるコネクタ下方側領域とを有し、
前記コネクタ下方側領域は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記密封用テーパ内周面との間に第1締め代が生じるように、前記密封用テーパ内周面の内周側に挿入される密封用テーパ外周面を有し、
前記コネクタ上方側領域は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記上方側ネジ付き領域との間に前記第1締め代よりも小さい締め代が生じるように、または、前記上方側ネジ付き領域との間に締め代を生じることなく前記上方側ネジ付き領域の内周面に接触するように、または、前記上方側ネジ付き領域との間に間隔が生じるように、前記上方側ネジ付き領域内に挿入されることを特徴とする請求項6に記載の注出ユニット。
【請求項8】
前記コネクタ下方側領域の外周面は、その全域に亘って、上方側に向かうに従って拡径するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の注出ユニット。
【請求項9】
前記コネクタは、前記スパウトネジ部に螺合可能なコネクタネジ部を有していることを特徴とする請求項6に記載の注出ユニット。
【請求項10】
前記注出ユニットは、前記スパウトに装着可能なキャップを更に備え、
前記スパウト筒状部は、前記上方側ネジ付き領域よりも上方側の上端側領域を有し、
前記キャップは、前記スパウトに対して装着された状態で、前記上端側領域の外周面に接触するアウターリング部と、前記上端側領域の内周面に接触するインナーリング部と、前記上端側領域の上端面に接触するコンタクトリング部とを有することを特徴とする請求項6に記載の注出ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スパウトおよび注出ユニットに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【0002】
従来から、経腸栄養においては、患者に投与される栄養剤を含む内容液をパウチ等の容器(バッグ)に充填したRTH(Ready To Hang)製剤が広く用いられている。このようなRTH製剤では、内容液を充填した容器の注出口にスパウトを取り付け、内容液を患者に投与する直前にスパウトを開封し、この開封されたスパウトに対して、その一端が患者の体内に挿入されるカテーテルの他端側に接続されたコネクタを接続することで、患者に対して栄養剤を含む内容液を投与することが行われている。
【0003】
このようなスパウトおよびコネクタでは、近年、栄養系の医療機器に関する国際規格ISO80369-3の関係で、スパウトに形成されたスパウト筒状部(メスコネクタ部)内に、コネクタに形成されたコネクタ注出筒部(オスコネクタ部)を挿入するという、コネクタ接続形態が採用され始めている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-033084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、本出願人がこのようなスパウトおよびコネクタを含む注出ユニットについて開発を進めていく中で、スパウト筒状部の内周面とコネクタ注出筒部の外周面との間の密封性について改善の余地があることが分かった。
【0006】
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、スパウト筒状部の内周面とコネクタ注出筒部の外周面との間の密封性を向上するスパウトおよび注出ユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のスパウトは、スパウト筒状部内にコネクタ注出筒部が挿入された状態でコネクタに接続されるスパウトであって、前記スパウト筒状部は、その外周面にスパウトネジ部が形成された上方側ネジ付き領域と、前記上方側ネジ付き領域の下方側に隣接して形成されたスパウト下方側領域とを有し、前記スパウト下方側領域は、上方に向かうに従って拡径するように形成された、前記コネクタ注出筒部の外周面と密着可能な密封用テーパ内周面を有し、前記上方側ネジ付き領域の内周面は、その全域が、前記密封用テーパ内周面を上方側に延長させた仮想テーパ面よりも外周側に位置していることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の注出ユニットの一態様は、前記スパウトと、前記コネクタとを備えることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の注出ユニットの他の態様は、スパウトとコネクタとを備え、スパウト筒状部内にコネクタ注出筒部が挿入された状態で前記スパウトに対して前記コネクタが接続される注出ユニットであって、前記スパウト筒状部は、その外周面にスパウトネジ部が形成された上方側ネジ付き領域と、前記上方側ネジ付き領域の下方側に隣接して形成されたスパウト下方側領域とを有し、前記スパウト下方側領域は、上方に向かうに従って拡径するように形成された、前記コネクタ注出筒部の外周面と密着可能な密封用テーパ内周面を有し、前記コネクタ注出筒部は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記上方側ネジ付き領域の内周側に配置されるコネクタ上方側領域と、前記スパウト下方側領域の内周側に配置されるコネクタ下方側領域とを有し、前記コネクタ下方側領域は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記密封用テーパ内周面との間に第1締め代が生じるように、前記密封用テーパ内周面の内周側に挿入される密封用テーパ外周面を有し、前記コネクタ上方側領域は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記上方側ネジ付き領域との間に前記第1締め代よりも小さい締め代が生じる、または、前記上方側ネジ付き領域との間に締め代を生じることなく前記上方側ネジ付き領域との内周面に接触するように、または、前記上方側ネジ付き領域との間に間隔が生じるように、前記上方側ネジ付き領域内に挿入されることにより、前記課題を解決するものである。
上記のいずれかのスパウトまたは注出ユニットでは、前記密封用テーパ内周面は、その上端位置が前記スパウト下方側領域の上端位置に一致するように形成されていてもよい。
上記のいずれかのスパウトまたは注出ユニットでは、前記上方側ネジ付き領域は、上方に向かうに従って拡径するように形成された上方側テーパ内周面を有し、前記上方側テーパ内周面の上下方向に対する傾斜角度は、前記密封用テーパ内周面の上端部分の上下方向に対する傾斜角度よりも大きくてもよい。
上記のいずれかのスパウトまたは注出ユニットでは、前記上方側ネジ付き領域および前記スパウト下方側領域の内周面は、その全域に亘って、上方側に向かうに従って拡径するテーパ状に形成されていてもよい。
上記のいずれかのスパウトまたは注出ユニットでは、前記スパウト筒状部は、前記スパウト下方側領域の内周面の下方側に隣接して形成された第3テーパ内周面を有し、前記第3テーパ内周面は、上方に向かうに従って拡径するように形成され、前記第3テーパ内周面の上下方向に対する傾斜角度は、前記密封用テーパ内周面の上端部分の上下方向に対する傾斜角度よりも大きくてもよい。
上記のいずれかのスパウトまたは注出ユニットでは、前記コネクタ注出筒部は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記上方側ネジ付き領域の内周側に挿入されるコネクタ上方側領域と、前記スパウト下方側領域の内周側に挿入されるコネクタ下方側領域とを有し、前記コネクタ下方側領域は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記密封用テーパ内周面との間に第1締め代が生じるように、前記密封用テーパ内周面の内周側に挿入される密封用テーパ外周面を有し、前記コネクタ上方側領域は、前記スパウトに対して前記コネクタを接続した状態で、前記上方側ネジ付き領域との間に前記第1締め代よりも小さい締め代が生じるように、または、前記上方側ネジ付き領域との間に締め代を生じることなく前記上方側ネジ付き領域の内周面に接触するように、または、前記上方側ネジ付き領域との間に間隔が生じるように、前記上方側ネジ付き領域内に挿入されてもよい。
上記のいずれかのスパウトまたは注出ユニットでは、前記コネクタ下方側領域の外周面は、その全域に亘って、上方側に向かうに従って拡径するテーパ状に形成されていてもよい。
上記のいずれかのスパウトまたは注出ユニットでは、前記コネクタは、前記スパウトネジ部に螺合可能なコネクタネジ部を有していてもよい。
上記のいずれかの注出ユニットでは、前記注出ユニットは、前記スパウトに装着可能なキャップを更に備え、前記スパウト筒状部は、前記上方側ネジ付き領域よりも上方側の上端側領域を有し、前記キャップは、前記スパウトに対して装着された状態で、前記上端側領域の外周面に接触するアウターリング部と、前記上端側領域の内周面に接触するインナーリング部と、前記上端側領域の上端面に接触するコンタクトリング部とを有していてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡素な構成で、スパウト筒状部の内周面とコネクタ注出筒部の外周面との間の密封性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るスパウトを示す説明図。
スパウト筒状部の内周面の態様を説明する説明図。
スパウトに対してコネクタを接続した状態を示す説明図。
スパウトおよびコネクタを示す説明図。
スパウトに対してキャップを装着した状態を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施形態に係る注出ユニット10について、図面に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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