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公開番号2024133047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2024042380
出願日2024-03-18
発明の名称オレフィン系樹脂製包材
出願人東洋製罐株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類C08L 23/10 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】オレフィン系樹脂を多く含み、オレフィン系樹脂のリサイクル性に適していると同時に、オレフィン系樹脂には見られない優れた特性を有するオレフィン系樹脂製包材を提供する。
【解決手段】オレフィン系樹脂製包材において、該包材100質量部当り、オレフィン系樹脂を80質量部以上含み、オレフィン系樹脂以外の樹脂が15質量部未満に抑制されており、かつ鉄粉を5質量部未満の量で含んでいることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
オレフィン系樹脂製包材において、該包材100質量部当り、オレフィン系樹脂を80質量部以上含み、オレフィン系樹脂以外の樹脂が15質量部未満に抑制されており、かつ鉄粉を5質量部未満の量で含んでいることを特徴とするオレフィン系樹脂製包材。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
フィルム若しくはシートの形態を有する請求項1に記載のオレフィン系樹脂製包材。
【請求項3】
袋の形態を有する請求項1に記載のオレフィン系樹脂製包材。
【請求項4】
ハロゲン化金属及びアルカリ性化合物を含む請求項1に記載のオレフィン系樹脂製包材。
【請求項5】
白色顔料を含む請求項1に記載のオレフィン系樹脂製包材。
【請求項6】
ガスバリア性樹脂を含む請求項1に記載のオレフィン系樹脂製包材。
【請求項7】
多層構造を有している請求項1記載のオレフィン系樹脂製包材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オレフィン系樹脂により形成された袋(パウチ)などの包材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
オレフィン系樹脂は安価であり、ヒートシール性を示し、製袋などの成形が容易であるため、パウチなどの包材の成形に広く使用されている(特許文献1,2参照)。
【0003】
ところで、オレフィン系樹脂は、酸素に対するバリア性が低いため、内容物を包装する最終形態となっている包材では、酸素に対するバリア性を付与する必要があり、このため、上記の特許文献にも記載されているように、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)や芳香族ポリアミドなどに代表されるガスバリア性樹脂が併用される場合が多い。しかしながら、近年における環境保護の観点から、各種材料についてのリサイクル性が要求され、包装材料の分野でも、できるだけ異種材料の使用を少なくするモノマテリアル化が求められており、例えば、オレフィン系樹脂の含有率が80質量%以上であるパウチが提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-214352号公報
特開2020-97421号公報
WO2022/054891
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したオレフィン系樹脂のモノマテリアル化にあたって、大きな障害となるのが、酸素バリア性である。即ち、モノマテリアル化に際しては、異種材料の使用が大きく制限されるため、酸素バリア性などの特性を、どのようにして付与するかである。
【0006】
従って、本発明の課題は、オレフィン系樹脂を多く含み、オレフィン系樹脂のリサイクル性に適していると同時に、オレフィン系樹脂には見られない優れた特性を有するオレフィン系樹脂製包材を提供することにある。
【0007】
本発明によれば、オレフィン系樹脂製包材において、該包材100質量部当り、オレフィン系樹脂を80質量部以上含み、オレフィン系樹脂以外の樹脂が15質量部未満に抑制されており、かつ鉄粉を5質量部未満の量で含んでいることを特徴とするオレフィン系樹脂製包材が提供される。
【0008】
本発明のオレフィン系樹脂包材としては、以下の態様が好適に採用される。
(1)フィルム若しくはシートの形態を有すること。
(2)袋の形態を有すること。
(3)ハロゲン化金属及びアルカリ性化合物を含むこと。
(4)白色顔料を含むこと。
(5)ガスバリア性樹脂を含むこと。
(6)多層構造を有していること。
【発明の効果】
【0009】
本発明のオレフィン系樹脂製包材は、包材100質量部当り、オレフィン系樹脂を80質量部の量で含んでいることが前提であり、オレフィン系樹脂以外の樹脂成分含有量が15質量部未満に抑制されている。このため、オレフィン系樹脂の回収が容易となり、仮に異種成分が混入していた場合にも、異種成分の混入によるオレフィン系樹脂の著しい特性低下を回避することができ、オレフィン系樹脂の再利用を効果的に行うことができる。
【0010】
さらに、本発明では、5質量部未満という少量の鉄粉を含んでいる。即ち、鉄粉の配合により、オレフィン系樹脂のモノマテリアル性を得るためこのような少量の鉄粉の配合により、鉄粉が示す脱酸素性(酸素吸収性)を発揮させ、酸素バリア性を発現させることができる。即ち、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの酸素バリア性樹脂では、包材に要求される酸素バリア性を付与するためにはかなり多量の配合量を必要とするばかりか、使用後の包材からオレフィン系樹脂と分離することも容易ではない。しかしながら、鉄粉は、天然の無機物であり、環境に対して悪影響を与えることがないばかりか、オレフィン系樹脂との分離も容易であり、モノマテリアル化を維持させるほどの少量で酸素バリア性を発揮させることができ、オレフィン系樹脂のリサイクル性と酸素バリア性との両方を満足することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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