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公開番号2024091669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024060691,2020039686
出願日2024-04-04,2020-03-09
発明の名称離型フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240628BHJP(積層体)
要約【課題】樹脂の転写や、ポリエステルフィルムの表面状態を転写する用途に用いるポリエステルフィルムに関し、各種樹脂に対する離型性に優れ、かつ、転写樹脂表面への離型成分の転着が少なく、転写樹脂表面への二次加工を良好に処理することができる新たな離型フィルムを提供する。
【解決手段】ポリエステルフィルムの少なくとも片面側に離型層形成組成物から形成されてなる離型層を備え、当該離型層形成組成物中の全不揮発成分に占める割合として離型剤の含有量が15質量%未満であり、当該離型層中の離型剤の含有量が3.4mg/m2以上である離型フィルムを提案する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステルフィルムの少なくとも片面側に離型層形成組成物から形成されてなる離型層を備え、当該離型層形成組成物中の全不揮発成分に占める割合として離型剤が15質量%未満であり、当該離型層中の離型剤の含有量が3.4mg/m

以上である離型フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層を備える離型フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートに代表されるポリエステルフィルムは、機械的強度、寸法安定性、平坦性、耐熱性、耐薬品性、光学特性等に優れた特性を有し、コストパフォーマンスに優れるため、各種用途に使用されている。
【0003】
ポリエステルフィルムの用途の一例として、電磁波シールド用途や成型同時転写用途などの転写用、フレキシブルプリント配線版の製造用、プラスチックシート製造用の工程紙用等、各種工程中で用いられる工程用フィルムが挙げられる。これらの用途で使用する場合、種々の樹脂や粘着剤に対する離型性を得るため、ポリエステルフィルム表面に、離型性塗膜を積層する方法が提案されている。
【0004】
プラズマディスプレイ(PDP)などでは、電磁波シールドフィルムすなわち導電性フィルムを表示パネルの前面に装着することが行われており、この電磁波シールドフィルムとして、ポリエステルフィルムに網目状の金属の細線を設けた導電性フィルムが一般的に使用されている。
【0005】
この種の電磁波シールドフィルムとして、支持フィルム上に電磁波シールドフィルムを形成し、これを各種機器表面に高温プレス圧着して電磁波シールドフィルムを転写することが行われている。
このような転写型の電磁波シールドフィルムの支持フィルムとしては、従来は、平坦なポリエステルフィルムが一般的に用いられてきた。しかし、製品の外観を艶消し外観に仕上げるため、表面をマット調に仕上げたポリエステルフィルムを当該支持フィルムに使用して、このマット調表面を製品に転写することが提案されている。
【0006】
成形同時転写では、一般的に、支持フィルムの離型層上に順次、ハードコート層や図柄印刷層および接着層などの転写層を積層した構成からなる転写箔が使用される。この転写箔を射出成形用の金型内にセットし、樹脂成形品を成形するのと同時にその表面に転写箔シートを一体化して接着し、樹脂成形品に図柄を転写し装飾を施す、いわゆるインモールド転写法が広く一般的に知られている。
このようなインモールド転写法においても成形品の意匠性の一つとして、低光沢感を有する成形品が必要とされる場合がある。成形品に低光沢感を与える手段として、表面をマット調に仕上げたポリエステルフィルムを当該支持フィルムに使用して、このマット調表面を製品に転写する手法が挙げられる。
【0007】
例えば特許文献1には、少なくとも一方のフィルム面に離型剤、熱硬化性を有する化合物およびバインダーポリマーを含む離型層が設けられた離型フィルムであり、100%伸長前後の離型層とアクリル粘着テープとの剥離力が特定の範囲である離型フィルムが開示されている。
【0008】
例えば特許文献2には、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に粘着離型層を有し、該粘着離型層がガラス転移温度-40℃以上20℃以下のフッ素系ポリマー、ガラス転移温度-60℃以上10℃以下のウレタン系ポリマーおよび架橋剤を含有し、該粘着離型層に対するハードコート層の剥離力が0.2N/mm以上0.4N/mm以下であって、微小硬度計による該粘着離型層の表面硬度が0.5GPa以上4.5GPa以下であることを特徴とするインモールド転写材用粘着離型ポリエステルフィルムが開示されている。
【0009】
特許文献3には、無機粒子および/または有機粒子を含有するポリエステルA層を少なくとも一方の最外層に有し、該最外層のポリエステルA層表面の平均表面粗さRaが0.38μm以上1.0μm以下であり、ポリエステルA層表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmが10μm以上80μm以下であり、離型層がフッ素系ポリマーを含有する組成である離型用二軸配向ポリエステルフィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2010-247456号公報
特開2012-11658号公報
特開2016-175229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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