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公開番号2024091496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2023207474
出願日2023-12-08
発明の名称ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B60S 1/38 20060101AFI20240627BHJP(車両一般)
要約【課題】クリーニング性能を回復させることができるブレードラバーの再生方法の提供。
【解決手段】ワイパーブレードに用いられるブレードラバーの再生方法であって、該ブレードラバーの少なくとも一部は、払拭対象物との接触部を構成し、該再生方法は再生される該ブレードラバーを用意する工程と、切断刃を、該ブレードラバーの一方の端部Aにおける該ブレードラバーの側部から該ブレードラバーに侵入させ、該切断刃を該ブレードラバーの他方の端部Bに向かって該ブレードラバーに対して相対的に移動させて、該接触部の少なくとも一部を除去する切断工程と、を備え、振動周波数1×103Hzのときのブレードラバーの貯蔵弾性率が、90.0~500.0MPaであり、ブレードラバーの破断応力が、4.2~30.0MPaである。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ワイパーブレードのブレードラバーの再生方法であって、
該ブレードラバーの少なくとも一部は、払拭対象物との接触部を構成し、
該再生方法は、
再生される該ブレードラバーを用意する工程と、
切断刃を、該ブレードラバーの一方の端部Aにおける該ブレードラバーの側部から該ブレードラバーに侵入させ、該切断刃を該ブレードラバーの他方の端部Bに向かって該ブレードラバーに対して相対的に移動させて、該接触部の少なくとも一部を除去する切断工程と、を備え、
該ブレードラバーから該接触部の少なくとも一部を含むようにサンプリングした試料を用いて、温度24℃の環境で測定される振動周波数1×10

Hzのときの貯蔵弾性率が、90.0~500.0MPaであり、かつ、
該試料の温度24℃の環境で測定される破断応力が、4.2~30.0MPaである、ことを特徴とするブレードラバーの再生方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記貯蔵弾性率が、100.0~400.0MPaであり、
前記破断応力が、8.0~28.0MPaである、請求項1に記載のブレードラバーの再生方法。
【請求項3】
前記ブレードラバーが、ポリウレタンを含有する、請求項1に記載のブレードラバーの再生方法。
【請求項4】
前記ブレードラバーからサンプリングした、前記ポリウレタンを含む試料を、イオン化室内で試料を加熱気化させ、試料分子をイオン化する直接試料導入方式の質量分析計を用いて昇温速度10℃/秒で、温度1000℃まで加熱したときに得られる、
すべてのイオンの検出量をM1とし、
多官能イソシアネートに由来するm/z値の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM2とし、
ジイソシアネートに由来するm/z値の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM3と、したとき、
M2/M1が、0.0010~0.0150であり、
M3/M1が、0.0200~0.1100であり、
M2/M3が、0.0130~0.5000である、請求項3に記載のブレードラバーの再生方法。
【請求項5】
前記ブレードラバーからサンプリングした、前記ポリウレタンを含む試料を、熱分解GC/MSにより測定したとき、該ポリウレタン中の3官能以上の多官能アルコールに由来する成分の濃度が、0.04mmol/g~0.70mmol/gである、請求項3に記載のブレードラバーの再生方法。
【請求項6】
前記ポリウレタンが、ジイソシアネート及び3官能以上の多官能イソシアネートを含むイソシアネート化合物、並びに、3官能以上の多官能アルコールを含むアルコール、を含むポリウレタン原料混合物の硬化物である、請求項3に記載のブレードラバーの再生方法。
【請求項7】
前記多官能イソシアネートが、ポリメリックMDIであり、前記M2が、m/z値が380.5~381.5の範囲、m/z値が511.5~512.5の範囲、m/z値が642.5~643.5の範囲、及び、m/z値が773.5~774.5の範囲、に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度の合計である、請求項6に記載のブレー
ドラバーの再生方法。
【請求項8】
前記ジイソシアネートが、4,4´-MDIであり、前記M3が、m/z値が249.5~250.5の範囲に対応するピークの積分強度である、請求項6に記載のブレードラバーの再生方法。
【請求項9】
前記ブレードラバーからサンプリングした、前記ポリウレタンを含む試料を、イオン化室内で試料を加熱気化させ、試料分子をイオン化する直接試料導入方式の質量分析計を用いて昇温速度10℃/秒で、温度1000℃まで加熱したときに得られる、
すべてのイオンの検出量をM1とし、
3官能以上の多官能イソシアネートに由来するm/z値の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM2とし、
ジイソシアネートに由来するm/z値の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM3と、したとき、
M2/M1が、0.0010未満である、請求項3に記載のブレードラバーの再生方法。
【請求項10】
M2/M1が、0.0000~0.0008である請求項9に記載のブレードラバーの再生方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は自動車、鉄道車両、航空機及び船舶などの乗り物(以降、単に「車両」ともいう)のウインドシールドなどの払拭対象物の表面(被払拭面)を清掃するワイパーブレード、ネットワークカメラ等のレンズ装置や撮像装置の保護ガラス表面を清掃するワイパーブレードに用いられるブレードラバーの再生方法に向けたものである。また、本開示は、再生ブレードラバーの製造方法に向けたものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両のワイパーブレードにおけるブレードラバーは、長期に亘る使用によって先端のウインドシールドとの接触部が摩耗していき、拭きムラ等が生じてくる。特許文献1には、長期に亘る使用により払拭性能が低下したワイパーブレードの先端を切断して再生するための、ワイパーブレード再生用カッターが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-174980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、特許文献1に係るワイパーブレード再生用カッターを用いて市販の天然ゴム製の柔軟なブレードラバーを再生した。その結果、再生したブレードラバーの払拭性能は満足し得るものではなかった。
本開示の少なくとも一の態様は、払拭性能が低下したワイパーブレードの払拭性能をよりよく再生させることができるブレードラバーの再生方法の提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一の態様は、新品と同様の優れた払拭性能を示す再生ブレードラバーの製造方法の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、ワイパーブレードのブレードラバーの再生方法であって、
該ブレードラバーの少なくとも一部は、払拭対象物との接触部を構成し、
該再生方法は、
再生される該ブレードラバーを用意する工程と、
切断刃を、該ブレードラバーの一方の端部Aにおける該ブレードラバーの側部から該ブレードラバーに侵入させ、該切断刃を該ブレードラバーの他方の端部Bに向かって該ブレードラバーに対して相対的に移動させて、該接触部の少なくとも一部を除去する切断工程と、を備え、
該ブレードラバーから該接触部の少なくとも一部を含むようにサンプリングした試料を用いて、温度24℃の環境で測定される振動周波数1×10

Hzのときの貯蔵弾性率が、90.0~500.0MPaであり、かつ、
該試料の温度24℃の環境で測定される破断応力が、4.2~30.0MPaである、ブレードラバーの再生方法が提供される。
【0006】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、再生ブレードラバーの製造方法であって、
上記ブレードラバーの再生方法により再生されたブレードラバーを得る工程を有する、再生ブレードラバーの製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示の少なくとも一の態様により、払拭性能が低下したワイパーブレードのクリーニング性能を回復させ得るブレードラバーの再生方法を提供できる。
【0008】
また、本開示の少なくとも一の態様によれば、初期同等のクリーニング性能を示す再生ブレードラバーの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
刃部の侵入によるブレードラバー先端部の変形を説明する図である。
刃部の侵入による高硬度としたブレードラバー先端部の変形を説明する図である。
ワイパーブレード及びブレードラバーの概略図である。
再生方法における工程の一例を説明する図である。
ブレードラバーの再生装置の一例概略図である。
切断ユニットを説明する一例概略図である。
切断ユニット及び挟持部材を説明する一例概略図である。
挟持部材を説明する一例概略図である。
押圧部材を説明する一例概略図である。
付勢部材を説明する一例概略図である。
従来ブレードラバーの再生後リップ部のマクロな形状を説明する図である。
刃部及びリップ部の先端の周辺をさらに拡大した説明概略図である。
付勢部材の説明図である。
付勢部材の説明図である。
実施例におけるふき試験の説明図である。
実施例における再生ブレードラバーの評価方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。また、本開示において、例えば「XX、YY及びZZからなる群から選択される少なくとも一つ」のような記載は、XX、YY、ZZ、XXとYYとの組合せ、XXとZZとの組合せ、YYとZZとの組合せ、又はXXとYYとZZとの組合せのいずれかを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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