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公開番号2024091194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022212938
出願日2022-12-23
発明の名称1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの製造方法
出願人学校法人常翔学園
代理人
主分類C07C 2/86 20060101AFI20240627BHJP(有機化学)
要約【課題】1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの既存合成方法は、高温での反応(約120℃以上)が必要とされてきたため、より緩和条件での合成を達成する。また、構造的に均質な1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの組成物を調製する。
【解決手段】ジフェニルアセチレンとアリールボロン酸とを、塩基性条件下で、II価パラジウム触媒とアニオン交換が可能な銀塩の共存下で反応させる製造方法及びかかる製造方法により調製されるヘキサアリール-1,3-ブタジエンの組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジフェニルアセチレンとアリールボロン酸とを、II価パラジウム触媒存在下で反応させる1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの製造方法であって、
反応を塩基性条件下で
かつ、
アニオン交換が可能な銀塩の共存下で行うことを特徴とする1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの製造方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
該「アニオン交換が可能な銀塩」の反応系における量が、ジフェニルアセチレンに対して3~5当量であることを特徴とする請求項1記載の1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの製造方法。
【請求項3】
ジフェニルアセチレンとアリールボロン酸とを、塩基性条件下においてII価パラジウム触媒及びアニオン交換が可能な銀塩の共存下で反応させて得られる1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンを含む組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの新規合成方法及びかかる方法により得られる組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの合成方法としては、非特許文献1、非特許文献3に記載されている方法が知られているが、いずれも反応条件が厳格条件下での合成方法であった。1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンは、蛍光発光特性を有しており(非特許文献1、非特許文献2)、例えば生体マーカーなどの活用用途が期待されている。
非特許文献3には、金属触媒を用いた合成法が記載されているが、金属触媒を用いても反応温度で120℃であり、触媒反応により効率的に合成できている状況ではない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
J.Org.Chem.2014,79,11787.:Bunz,U.H.F.et.al.
【0004】
Organometallics 1995,14,5605.:Amatore,C.;Jutand,C.A et.al.
【0005】
Adv.Synth.Catal.2008,350,509.:Satoh,T.;Miura,M.et.al
【0006】
Macromolecules 2016,49,5817-5830:Yajing Liu et.al.
【0007】
Chem Commun.2014,50.12058-12060
【0008】
J.Name,.2013,00,1-3
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの合成においては、従来ではアルキンの挿入段階が進行しづらいため高温条件が必要とされていた(例えば、非特許文献3:120℃、140℃)。室温のような緩和条件での合成が達成されておらず、合成に際しては過反応が起こりやすい環境での合成しか達成できていなかった。特に1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンのように複雑な構造を有する化合物では、立体構造が異なる異性体が生じ、高純度の均質な立体構造を有する最終生成物を得づらく、高純度の化合物の合成の問題が存在する。
【0010】
また、1,1,2,3,4,4-ヘキサアリール-1,3-ブタジエンの合成は、リチウム試薬を用いてブロモトリアリルエチレンから合成する方法も知られているが(非特許文献4)、かかる方法においては原料のブロモトリアリルエチレンの調製が困難であること、及びリチウム試薬の反応性の高さから副反応が起こり、収率の上限が上がらないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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