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公開番号2024090440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206356
出願日2022-12-23
発明の名称柑橘果実様アルコール飲料
出願人サッポロビール株式会社
代理人個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20240627BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】アルコール感が高まることなく果汁感および複雑味が付与または増強された柑橘果実様アルコール飲料を提供する。
【解決手段】柑橘果汁を含有し、エキス分が3w/v%以上であり、さらにシンナムアルデヒドを3μg/L以上含有する柑橘果実様アルコール飲料とすることにより、前記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
柑橘果汁を含有し、エキス分が3w/v%以上であり、さらにシンナムアルデヒドを3μg/L以上含有する、柑橘果実様アルコール飲料。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記シンナムアルデヒドの含有量が5μg/L以上600μg/L以下である、請求項1に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
【請求項3】
酸度が0.1g/100ml以上1.5g/100ml以下である、請求項1または2に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
【請求項4】
柑橘果汁を含有させる工程と、エキス分を3w/v%以上とする工程と、シンナムアルデヒドを3μg/L以上含有させる工程と、を備える、柑橘果実様アルコール飲料の製造方法。
【請求項5】
柑橘果汁を含有し且つエキス分が3w/v%以上である柑橘果実様アルコール飲料において、シンナムアルデヒドの含有量を3μg/L以上とすることを特徴とする、柑橘果実様アルコール飲料のアルコール感を高めずに果汁感および複雑味を付与または増強する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柑橘果実様アルコール飲料、その製造方法等に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
RTD飲料(Ready to drink飲料、缶チューハイ等)などにおいて、レモンやグレープフルーツなどの柑橘果実の香味を有する柑橘果実様アルコール飲料の人気は高い。そして、この柑橘果実様アルコール飲料では、果汁感やアルコール感などを改善する技術の開発が行われている。
【0003】
例えば特許文献1には、アルコール濃度が1~12w/v%の柑橘系香味成分を含有するアルコール飲料において、飲料中に、パラサイメンを0.05~1.0ppm含有させ、かつ塩化ナトリウムを0.003~0.05w/v%添加、含有させることを特徴とする、柑橘系香味成分を含有するアルコール飲料の果汁感の増強、調和がとれ、マイルドなアルコール感を付与した高香味アルコール飲料の製造方法等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-173472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、消費者の嗜好などに対応するため、柑橘果実様アルコール飲料のアルコール感(特にアルコール分の影響による苦味)や果汁感についてはさらなる改善の余地がある。また、このような柑橘果実様アルコール飲料の複雑味についても改善の余地がある。特に、当業界においては、柑橘果実様アルコール飲料において、アルコール感を高めることなく果汁感および複雑味を付与または増強できる新たな技術の開発が求められている。
【0006】
そこで本発明は、アルコール感が高まることなく果汁感および複雑味が付与または増強された柑橘果実様アルコール飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、香気成分であるシンナムアルデヒドが柑橘果実様アルコール飲料の果汁感や複雑味などに影響を与えることを明らかにした。この知見から、柑橘果汁を含有し、エキス分が3w/v%以上であり、さらにシンナムアルデヒドを3μg/L以上含有する柑橘果実様アルコール飲料とすることにより、アルコール感が高まることなく果汁感および複雑味が付与または増強されたものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<5>である。
<1>柑橘果汁を含有し、エキス分が3w/v%以上であり、さらにシンナムアルデヒドを3μg/L以上含有する、柑橘果実様アルコール飲料。
<2>前記シンナムアルデヒドの含有量が5μg/L以上600μg/L以下である、<1>に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
<3>酸度が0.1g/100ml以上1.5g/100ml以下である、<1>または<2>に記載の柑橘果実様アルコール飲料。
<4>柑橘果汁を含有させる工程と、エキス分を3w/v%以上とする工程と、シンナムアルデヒドを3μg/L以上含有させる工程と、を備える、柑橘果実様アルコール飲料の製造方法。
<5>柑橘果汁を含有し且つエキス分が3w/v%以上である柑橘果実様アルコール飲料において、シンナムアルデヒドの含有量を3μg/L以上とすることを特徴とする、柑橘果実様アルコール飲料のアルコール感を高めずに果汁感および複雑味を付与または増強する方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アルコール感が高まることなく果汁感および複雑味が付与または増強された柑橘果実様アルコール飲料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、柑橘果汁を含有し、エキス分が3w/v%以上であり、さらにシンナムアルデヒドを3μg/L以上含有する、柑橘果実様アルコール飲料(以下においては「本発明に係る柑橘果実様アルコール飲料」という場合もある)、ならびに、柑橘果汁を含有させる工程と、エキス分を3w/v%以上とする工程と、シンナムアルデヒドを3μg/L以上含有させる工程と、を備える柑橘果実様アルコール飲料の製造方法(以下においては「本発明に係る柑橘果実様アルコール飲料の製造方法」という場合もある)である。
(【0011】以降は省略されています)

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