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公開番号2024075260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186590
出願日2022-11-22
発明の名称免疫調整用組成物
出願人森永乳業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類C12N 1/20 20060101AFI20240527BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】免疫調整作用を有する成分、特に容易に経口摂取可能な成分を提供する。
【解決手段】新規菌株ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム(Bifidobacterium longum subsp. longum) MCC10345(NITE BP-03751)が提供される。該菌株が産生する菌体外多糖(EPS)を免疫調整用組成物の有効成分とする。かかる組成物は、上気道の上皮細胞における免疫調整用に好適である。本発明における免疫調整は、好ましくは炎症性サイトカインの産生抑制、抗ウイルス性サイトカインの産生促進、及び/又は抗ウイルス性タンパク質の産生促進により引き起こされるものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム(Bifidobacterium longum subsp. longum) MCC10345(NITE BP-03751)。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム MCC10345(NITE BP-03751)が産生する菌体外多糖(EPS)。
【請求項3】
NITE BP-03751ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロ
ンガム MCC10345(NITE BP-03751)及び/又は、前記細菌が産生
するEPSを含有する、免疫調整用組成物。
【請求項4】
上気道の上皮細胞における免疫調整用である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記免疫調整が、炎症性サイトカインの産生抑制、抗ウイルス性サイトカインの産生促進、及び/又は抗ウイルス性タンパク質の産生促進により引き起こされる、請求項3又は4に記載の組成物。
【請求項6】
前記炎症性サイトカインがIL-8及び/又はIL-1βである、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記抗ウイルス性サイトカインがIFNβ及び/又はIFNλ2である、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
前記抗ウイルス性タンパク質がMx2である、請求項5に記載の組成物。
【請求項9】
前記EPSが、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム MCC10345の菌体、前記菌体の培養物及び前記菌体の処理物から選択される一種又は二種以上に含まれる形態で含有されている、請求項3又は4に記載の組成物。
【請求項10】
飲食品である、請求項3又は4に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免疫調整用組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
古くからあるインフルエンザウイルスや新たな脅威である新型ウイルスなどの病原性ウイルスから、身体を守ることへの関心は高い。病原性ウイルスへの対応としては、生体内へのウイルスの侵入や増殖を防ぐ自然免疫系が重要であり、これには種々のサイトカインや抗ウイルス性タンパク質が関与することが知られている。そのため、免疫に関与するサイトカインやタンパク質の産生を制御しうる成分の探索がなされている(例えば特許文献1)。
【0003】
近年、腸内細菌が産生する菌体外多糖(Extracellular polymeric substances、以降、「EPS」とも記す)が免疫調節作用等のヒトに有用な生理活性を有することが報告されている(非特許文献1)。EPSは、種々の糖残基で構成される多糖であるが、細菌種や株により構成糖や構造、大きさ、電荷が異なり、それぞれに生理活性が異なることが推測されている。
例えば、所定の乳酸菌が産生するEPSが炎症性サイトカインの産生を制御し、また抗ウイルス性サイトカインの産生を促進することが報告されている(特許文献2)。また、所定のビフィドバクテリウム属細菌が産生するEPSが免疫賦活作用を有したり、抗アレルギー作用を有したりすることも報告されている(特許文献3~5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5852558号
特許第7017864号
国際公開第07/007562号
特開昭58-203913号公報
特開2011-201781号公報
【非特許文献】
【0005】
福田健二、応用糖質科学、第5巻、第1号、31-35(2015)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、免疫について賦活と抑制とをバランスよく調整し得る成分、特に容易に経口摂取可能な成分を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ビフィドバクテリウム属細菌についてはEPSを産生することが知られているが、特定の菌株が産生するEPSが有する作用については不明なところが多い。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、ビフィドバクテリウム属細菌の新規菌株が産生するEPSが優れた免疫調整作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は第一の側面として、新規ビフィドバクテリウム属細菌である、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム(Bifidobacterium longum s
ubsp. longum) MCC10345(NITE BP-03751)である。
【0009】
本発明の第二の側面は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム MCC10345(NITE BP-03751)が産生するEPSである。
【0010】
本発明の第三の側面は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム MCC10345(NITE BP-03751)及び/又は、前記細菌が産生する
EPSを含有する、免疫調整用組成物である。
ここで、前記組成物は、上気道の上皮細胞における免疫調整用であることが好ましい。
また、前記免疫調整は、炎症性サイトカインの産生抑制、抗ウイルス性サイトカインの産生促進、及び/又は抗ウイルス性タンパク質の産生促進により引き起こされることが好ましい。
また、前記炎症性サイトカインは、IL-8及び/又はIL-1βであることが好ましい。
また、前記抗ウイルス性サイトカインは、IFNβ及び/又はIFNλ2であることが好ましい。
また、前記抗ウイルス性タンパク質は、Mx2であることが好ましい。
本発明の第三の側面において、前記EPSは、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム MCC10345の菌体、前記細菌の培養物及び前記菌体の処理物から選択される一種又は二種以上に含まれる形態で含有されていることが好ましい。
本発明の第三の側面に係る組成物は、飲食品であることが好ましく、免疫機能を維持、改善、又は強化するために用いられる飲食品であることがより好ましい。
本発明の第三の側面に係る組成物は、医薬品であることが好ましく、ウイルス感染性疾患を治療または予防するために用いられる医薬品であることがより好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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