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公開番号2024092537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208552
出願日2022-12-26
発明の名称アミノ酸またはペプチド増強剤
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人
主分類C12N 1/20 20060101AFI20240701BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】家禽中のアミノ酸又はペプチドの含有量を増加させるアミノ酸もしくはペプチド増強剤、又はアミノ酸又はペプチドの増強方法の提供。
【解決手段】カロテノイドを産生する微生物を含む、アミノ酸もしくはペプチド増強剤、又はカロテノイドを産生する微生物を含む家禽用飼料を給餌することを含む、家禽体内におけるアミノ酸又はペプチドの増強方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カロテノイドを産生する微生物を含む、アミノ酸又はペプチド増強剤。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記微生物がグラム陰性菌である、請求項1に記載のアミノ酸又はペプチド増強剤。
【請求項3】
前記微生物がパラコッカス属細菌である、請求項1又は2に記載のアミノ酸又はペプチド増強剤。
【請求項4】
前記アミノ酸が、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、セリン、グルタミン、ヒスチジン、グリシン、スレオニン、アルギニン、チロシン、バリン、メチオニン、シスチン、トリプトファン、フェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、リジン、プロリン、及びβ-アラニンから選ばれる少なくとも一種である、請求項1~3のいずれか1項に記載のアミノ酸又はペプチド増強剤。
【請求項5】
前記ペプチドがカルノシンである、請求項1~4のいずれか1項に記載のアミノ酸又はペプチド増強剤。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のアミノ酸又はペプチド増強剤を含む、家禽用飼料。
【請求項7】
前記微生物を0.01~3質量%含む、請求項6に記載の家禽用飼料。
【請求項8】
カロテノイドを産生する微生物を含む家禽用飼料を給餌することを含む、家禽体内におけるアミノ酸又はペプチドの増強方法。
【請求項9】
カロテノイドを産生する微生物を含む家禽用飼料を給餌することを含む、アミノ酸又はペプチドの含有量が増加した家禽肉の製造方法。
【請求項10】
前記微生物がグラム陰性菌である、請求項8又は9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、家禽体内のアミノ酸又はペプチドの含有量を増強するアミノ酸又はペプチド増強剤、当該増強剤を含む家禽用飼料、及び当該家禽用飼料を家禽に給餌することを含む、家禽体内におけるアミノ酸もしくはペプチドの増強方法又は家禽肉の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
カロテノイドは、微生物、藻類、細菌、植物及び動物の組織及び器官など天然に広く存在する色素である。カロテノイドは食品、飲料の着色剤としての食品分野、サケ、マス、マダイ、エビなどの魚介類の肉あるいは表皮、ニワトリなどの家禽類の肉、表皮、卵黄の色調改善などを目的とした飼料分野での用途が拡大している。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2011-55792)には、家禽の食肉の肉質を軟化させ、食感を向上させる食感改善用家禽飼料、食感の改善された食肉の製造方法及び家禽の飼育方法、並びに家禽用肉質軟化剤が開示されている。特許文献1には、飼料中にファフィア酵母由来のアスタキサンチンを含有させて家禽に給餌することで、せん断応力を減少させ、食感を大幅に改善したことが示されている。しかしながら、特許文献1には、飼料中にファフィア酵母由来のアスタキサンチンを含有させて家禽に給餌するにより、家禽体内のアミノ酸やペプチド量が増加することは示されていない。
【0004】
ところで、特許文献2(WO2021/177464A1)には、バチルス属細菌の生菌剤が配合された鶏用飼料を特徴とする、鶏肉における遊離アミノ酸又はその誘導体量を増強するための鶏用飼料及び鶏の飼育方法が開示されている。特許文献2には、バチルス・ズブチルス生菌の給餌により、鶏肉においてうま味を向上するアミノ酸及びその誘導体含量等の増強が可能であることが示唆されているが、バチルス属細菌はアスタキサンチンを生産しないことも知られている。
【0005】
特許文献3(特開2014-93987)には、オキアミ脱脂粉末及び/又はオキアミ抽出物が配合された鶏用飼料を特徴とする、鶏の胸肉及びササミにおけるイミダゾールペプチドを増強するための鶏用飼料及び鶏の飼育方法が開示されている。特許文献3では、オキアミの有するヒスチジンに着目し、オキアミの給餌により、鶏の胸肉及びササミにおけるカルノシン及びアンセリン含量増強が可能であることが示唆されている。
【0006】
ここで、カルノシンは、β-アラニンとヒスチジンが結合したペプチドである。カルノシンは、生体内において筋肉や脳組織に存在していることが知られている。また、カルノシンは、疲労回復や健康維持に関連することが知られており、機能性成分としてサプリメントや機能性食品等に添加されている。
【0007】
これまでに家禽体内のアミノ酸又はペプチド量と、パラコッカス属細菌等のカロテノイドを産生する微生物との関係は知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2011-55792号公報
国際公開第2021/177464号パンフレット
特開2014-93987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような状況において、家禽体内のアミノ酸又はペプチド含有量を増加させるアミノ酸又はペプチド増強剤や方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の発明者は、鋭意研究を行った結果、パラコッカス属細菌を含む飼料で家禽を飼育すると、アミノ酸又はペプチドが増加することを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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