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公開番号2024089668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2023215890
出願日2023-12-21
発明の名称cGAS阻害剤
出願人イーライ リリー アンド カンパニー
代理人個人,個人,個人
主分類C07D 487/04 20060101AFI20240626BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、新規cGAS阻害剤化合物、その化合物を含む薬学的組成物、並びにその化合物及び組成物を使用して、免疫介在性疾患などのある特定の病理学的状態を治療する方法を提供する。
【解決手段】以下の式を有するcGAS阻害剤化合物である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の式の化合物であって、
JPEG
2024089668000466.jpg
31
128
式中、
X及びR

が、独立して、ハロであり、


、R

、R

、及びR

が、独立して、R

であり、


が、H若しくはFであり、


が、-NH-R
bb
-OR

、-NHC(O)-R
bb
-OR

、-NHC(O)-C(O)-NH

、-NH-R

、-NH-C(O)-R

、-O-R

、-O-CH

-R

、-O-R
bb
-C(O)NH

、-O-R
bb
-OR

、-O-R
bb
-O-C(O)-R

、-O-R
bb
-H、-O-R
bb
-CN、-NH-R
bb
-H、-R
bb
-OH、-R
bb
-CN、-NH-R

、-O-CH

-R

、-NH-CH

-R

、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、-NH

、-R
bb
-H、若しくは-R
bb
-OHで任意選択的に置換されており、


が、H、-R
bb
H、-R
bb
C(O)OR

、-R
bb
C(O)N(R


続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
以下の式を有する、請求項1に記載の化合物、
JPEG
2024089668000468.jpg
31
128
又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】


が、H、-R
bb
H、-R
bb
C(O)OR

、-R
bb
C(O)N(R



、-R
bb
N(R



、-R
bb
N(R

)(R
bb
CF

)、-R
bb
-OR

、若しくは
JPEG
2024089668000469.jpg
13
128
である、請求項1若しくは2に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】


が、H、-CH

、-CH

CH

、-CH

CH

CH


JPEG
2024089668000470.jpg
39
154
である、請求項1若しくは2に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】


が、-R
bb
H、-R
bb
C(O)OR

、-R
bb
C(O)N(R



、-R
bb
N(R



、-R
bb
N(R

)(R
bb
CF

)、-R
bb
-OR

、若しくは
JPEG
2024089668000471.jpg
19
128
である、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】


が、Hである、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】


が、Hである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】


が、-R
bb
Hであり、前記
JPEG
2024089668000472.jpg
17
128
である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】


が、メチルである、請求項1~6及び8のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】


が、-NH-R
bb
-OR

、-NHC(O)-R
bb
-OR

、-NHC(O)-C(O)-NH

、-O-R
bb
-C(O)NH

、-O-R
bb
-OR

、-O-R
bb
-O-C(O)-R

、-O-R
bb
-H、-O-R
bb
-CN、-NH-R
bb
-H、-R
bb
-OH、若しくは-R
bb
-CNである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規cGAS阻害剤化合物、その化合物を含む薬学的組成物、並びにその化合物及び組成物を使用して、免疫介在性疾患などのある特定の病理学的状態を治療する方法に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
環状GAMP-AMPシンターゼ(Cyclic GAMP-AMP synthase、cGAS)は、インターフェロン遺伝子の刺激因子(Stimulator of interferon gene、STING)に結合して、下流のシグナル伝達をトリガし、炎症誘発性サイトカイン及びI型インターフェロンの産生をもたらす、セカンドメッセンジャである、2’3’-環状GMP-AMP(2’3’-Cyclic GMP-AMP、cGAMP)の形成を触媒する、重要なサイトゾルDNAセンサである(Ablasser,A.et al.Nature,2013,498,380-384、Sun,L.et al.Science,2013,339,786-791)。cGASは、dsDNA及びレトロウイルスDNA中間体(Gao,D.et al.Science,2013,341,903-906)を非配列特異的な様態で認識し、二量体化して、そのヌクレオチジルトランスフェラーゼ機能を活性化し(Civril,F.et al.Nature,2013,498,332-337)、I型インターフェロンによって誘導されるインターフェロンシグネチャ遺伝子を通じて、強力な抗ウイルスエフェクタ機能をトリガする。細胞ストレスからのサイトゾルDNA及びミトコンドリアDNA漏出の分解の失敗は、エカルディ-グティエール症候群(Gray,E.E.et al.J Immunol,2015,195,1939-1943)、及び全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus、SLE)(Caielli,S.et al.Cell,2021,184,4464-4479)などの疾患における病原性cGAS活性化にも関与している。cGAS欠乏は、サイトゾルにDNAを蓄積するTREX1ノックアウトマウスの自己免疫表現型及び致死性を救済し、エカルディ-グティエール症候群の特徴を模倣する(Xiao,N.et al.J Autoimmun,2019,100,84-94)。SLEは、抗dsDNA抗体及び高インターフェロン遺伝子シグネチャなどの核抗原の耐性の広範囲の損失を特徴とする不均一疾患である。臨床試験におけるインターフェロン遺伝子シグネチャの低減は、症状の改善に相関しており、インターフェロンシグネチャ遺伝子パネルは、SLE臨床試験において、バイオマーカー及び薬力学的マーカーの両方として使用されている(Furie,R,et al.,J Clin Invest,2019,129,1359-1371、Smith,M.A.,et al.,Sci Rep,2020,10,4462、Tanaka,T.et al.,Mod Rheumatol,2022,00,1-11)。皮膚のUV光曝露は、cGASを活性化することが示されており(Skopelja-Gardner,S.et al.Sci Rep,2020,10,7908)、cGAMPの上昇は、SLEにおいて上昇することが報告されている(An,J.et al.Arthritis Rheumatol,2017,69,800-807)。加えて、SLEにおけるミトコンドリア機能障害もまた、cGAS活性化を促進する(Caielli,S.et al.Cell,2021,184,4464-4479)。
【0003】
国際公開第2019/153002号は、自己炎症性疾患を治療するためのcGASの2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ピリド[4,3-b]インドール阻害剤を開示している。国際公開第2022/137085号は、cGAS関連疾患を治療するための2-ヘテロアリール-1H-インドール化合物を開示している。しかしながら、様々な前臨床足場は、乏しい細胞活性、不十分な効力、及び/又は好ましくない薬物動態特性などの障壁に直面していることが示されている。現在、FDA承認薬として承認されているcGAS阻害剤は市販されていない。Ventus Therapeuticsは、2023年1月に、cGAS阻害剤開発候補であるVENT-03を発表した。これにもかかわらず、VENT-03はこの時点でまだ臨床段階(clinic)に入っていないようである。したがって、SLEのcGAS介在性態様などのcGAS介在性免疫障害を含む免疫介在性疾患の治療のための、新規の、経口の、選択的な、及び/又は強力なcGAS阻害剤の必要性が依然として存在する。本発明は、そのような疾患の治療に使用するための新規cGAS阻害剤及びその組成物を提供する。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態において、本発明は、式IIaの化合物であって、
【0005】
JPEG
2024089668000001.jpg
31
128
式中、
X及びR

が、独立して、ハロであり、


、R

、R

、及びR

が、独立して、R

であり、


が、H若しくはFであり、


が、-NH-R
bb
-OR

、-NHC(O)-R
bb
-OR

、-NHC(O)-C(O)-NH

、-NH-R

、-NH-C(O)-R


-O-R

、-O-R
bb
-C(O)NH

、-O-R
bb
-OR

、-O-R
bb
-O-C(O)-R

、-O-R
bb
-H、-O-R
bb
-CN、-NH-R
bb
-H、-R
bb
-OH、-R
bb
-CN、-NH-R

、-NH-CH

-R

、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH

、-R
bb
-H、若しくは-R
bb
-OHで任意選択的に置換されており、


が、H、-R
bb
H、-R
bb
C(O)OR

、-R
bb
C(O)N(R



、-R
bb
N(R



、-R
【0006】
JPEG
2024089668000002.jpg
13
128
であるか、
又は、R

及びR

が、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、


の各出現が、独立して、H若しくは-R
bb
Hであり、

bb
の各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC
1~3
アルキレンであり、


の各出現が、ヒドロキシ置換されたC
4~6
炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、


の各出現が、
【0007】
JPEG
2024089668000003.jpg
18
128
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態において、本明細書には、本明細書に開示される化合物又はその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物が提供される。
【0009】
いくつかの実施形態において、本明細書には、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群などの患者における免疫介在性疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又はその薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
【0010】
いくつかの実施形態において、本明細書には、療法における使用のための、本明細書に開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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