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公開番号2024089302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204578
出願日2022-12-21
発明の名称盗難防止用アンカー
出願人個人
代理人個人
主分類E05B 71/00 20060101AFI20240626BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】
車両が施錠されているときに地面や壁面から取り外すことができない一方、撤去が必要となった場合には容易に取り外すことが可能な盗難防止用アンカーを提供すること。
【解決手段】
地面GにアンカーボルトBを用いて固定される台座110と、台座110の上面110aに設けられるシャックル120と、台座110の上面を覆う被覆部131と、シャックル120を貫通させる開口部133を有し蝶番132によって台座110に回動自在に取り付けられるカバー130とを備え、カバー130を台座110と当接させた状態でロックRがシャックル120に挿通されると、ロックRがカバー130の回動を規制する。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
地面又は壁面にネジを用いて固定される台座と、
前記台座の上面に設けられるシャックルと、
前記ネジの頭部が露出しないように前記台座部の上面を覆う被覆部と、前記シャックルを貫通させる開口部を有するカバーとを備えており、
前記カバーは、前記台座の前記上面の被覆と露出とを交互に行えるように、その一端が前記台座に回動自在に取り付けられることを特徴とする盗難防止用アンカー。
続きを表示(約 68 文字)【請求項2】
前記カバー部は、回動操作のときに把持されるノブを備えることを特徴とする請求項1記載の盗難防止用アンカー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オートバイや自転車といった車両や、屋外に設置される物品を所定の場所から移動できないように施錠するロックを固定する盗難防止用アンカーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
オートバイや自転車等の車両を屋外に駐輪するときには、車両の盗難を防止するためロックを車輪に取り付けることが行われている。こうした車輪取付け型のロックには種々のタイプが存在するが、車輪の内側に通して施錠するチェーンやワイヤからなるものや、U字型に屈曲されたバー型のものが広く用いられている。このようなロックが車輪に装着されると、車輪の回転が阻止されて乗車ができなくなるので、盗難防止に一定の効果がある。しかしながら、車両盗難の手口はますます巧妙化してきており、車両がロックごと持ち去られてしまう事案も多く報告されている。このため、単に車輪にロックを装着しただけでは盗難を十分に防止することが難しくなってきている。
【0003】
そこで、駐輪場所の地面や壁面にアンカーを設置しておき、このアンカーに車輪に装着されたロックを固定させることが行われている。このようなアンカーとしては、例えば、本体を筒状のパイプで構成し、その内側固定物側にネジ穴を、反対側に作業用のアンカー工具差込穴を設けた係留アンカーを固定物にネジ止めし、これにループ鍵を通して二輪車および電動三輪車等の車輪に施錠することにより係留アンカーの取り外しを不可能にして、施錠してある二輪車、電動三輪車等の盗難を防止する二輪車盗難防止用係留アンカーが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、固定物(地面)にネジ止めされた係留アンカーにループ錠(ロック)を挿通させて車両を固定できるので、盗難防止に有効である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
登録実用新案第3102672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の係留アンカーは、地面や壁面に固定するのに用いられるネジが常に露出した状態で設置されるため、施錠されているときでもネジが緩められて、係留アンカーとロックもろとも車両が盗難されてしまう虞がある。一方、取り外しが容易にできないよう係留アンカーをコンクリートに埋設してしまうと、係留アンカーが不要となったときの取り外しが困難となり、撤去作業が極めて煩雑となる。
【0006】
本発明は、上記問題を解消すべく、車両が施錠されているときには地面や壁面から取り外すことができない一方、撤去が必要となったときには容易に取り外すことが可能な盗難防止用アンカーを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明が採った手段は、地面又は壁面にネジを用いて固定される台座と、前記台座の上面に設けられるシャックルと、前記ネジの頭部が露出しないように前記台座の上面を覆う被覆部と、前記シャックルを貫通させる開口部を有するカバーとを備えており、前記カバーは、前記台座の前記上面の被覆と露出とを交互に行えるように、その一端が前記台座に回動自在に取り付けられることを特徴とする盗難防止用アンカー、である。
【0008】
本発明にかかる盗難防止用アンカーは、ネジ止めによって地面又は壁面に着脱可能に設置できる一方、車両を施錠するロックがシャックルに挿通された状態では取り外しができないようにするものである。すなわち、地面又は壁面から取り外すときには、台座の上面からカバーを外してネジの頭部を露出できるようにし、車両を施錠するロックがシャックルに挿通されたときには、カバーの被覆部がネジの頭部を隠すとともに、ロックがカバーの回動を規制するようにしている。こうすることで、車両の施錠時に盗難防止用アンカーの取り外しができなくなり、その後に撤去が必要となったときには、ネジを緩めて容易に取り外しできるようになる。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「ネジ」の語はボルト、ビスを含む円筒形の細い棒に螺旋状の溝が切られているもの全般をいう。
【0009】
また、前記カバー部は、回動操作のときに把持されるノブを備えてもよい。こうすることで、カバー部の回動操作が行いやすくなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる盗難防止用アンカーによれば、台座の上面をカバーの被覆部で被覆してからシャックルにロックを挿通させて施錠することによって、台座を固定するネジの頭部を隠すことができ、同時にカバーの回動が規制される。これにより、施錠中は地面又は壁面からアンカーを取り外せなくなるので、車両の盗難を強固に防止することができる。一方、ロックがシャックルに挿通されていないときには、カバーを自在に回動させることができるので、ネジの頭部を露出させてからネジを緩めるだけで容易に取り外すことができる。これにより、盗難防止用アンカーが不要になった場合には、撤去を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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