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公開番号2024089229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204469
出願日2022-12-21
発明の名称エラストマー組成物及びタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08L 21/00 20060101AFI20240626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】補強性及び低燃費性の総合性能を改善できるエラストマー組成物等を提供する。
【解決手段】エラストマー成分、ミクロフィブリル化植物繊維、及び、フェニルエステル化合物を含むエラストマー組成物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
エラストマー成分、ミクロフィブリル化植物繊維、及び、フェニルエステル化合物を含むエラストマー組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記フェニルエステル化合物の25℃での蒸気圧が1.0kPa以下である請求項1記載のエラストマー組成物。
【請求項3】
前記フェニルエステル化合物の含有量が、前記エラストマー成分100質量部に対して、60質量部以下である請求項1又は2記載のエラストマー組成物。
【請求項4】
前記ミクロフィブリル化植物繊維の含有量が、前記エラストマー成分100質量部に対して、20質量部以下である請求項1又は2記載のエラストマー組成物。
【請求項5】
前記エラストマー成分が、イソプレン系ゴムを含む請求項1又は2記載のエラストマー組成物。
【請求項6】
前記ミクロフィブリル化植物繊維の平均繊維径が、10μm以下である請求項1又は2記載のエラストマー組成物。
【請求項7】
前記ミクロフィブリル化植物繊維の配合量に対する前記フェニルエステル化合物の配合量の比が、3以下である請求項1又は2記載のエラストマー組成物。
【請求項8】
請求項1又は2記載のエラストマー組成物で構成されたタイヤ部材を有するタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エラストマー組成物及びタイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
セルロース繊維等のミクロフィブリル化植物繊維を充填剤としてエラストマー組成物に配合することで、エラストマー組成物を補強し、モジュラス(複素弾性率)を向上できることが知られているが、ミクロフィブリル化植物繊維は親水性のため、疎水性のエラストマー成分中での分散性が悪いという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、前記課題を解決し、補強性及び低燃費性の総合性能を改善できるエラストマー組成物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、エラストマー成分、ミクロフィブリル化植物繊維、及び、フェニルエステル化合物を含むエラストマー組成物に関する。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、エラストマー成分、ミクロフィブリル化植物繊維、及び、フェニルエステル化合物を含むエラストマー組成物であるので、補強性及び低燃費性の総合性能を改善できる。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明のエラストマー組成物は、エラストマー成分、ミクロフィブリル化植物繊維、及び、フェニルエステル化合物を含む。前記エラストマー組成物は、補強性及び低燃費性の総合性能を改善できる。
【0007】
前述の効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のようなメカニズムによるものと推察される。
エラストマー成分及びミクロフィブリル化植物繊維を含むエラストマー組成物に、フェニルエステル化合物を含めると、フェニルエステル化合物はエステル基を有しているため、フェニルエステル化合物とミクロフィブリル化植物繊維とが親和性に優れ、フェニルエステル化合物がミクロフィブリル化植物繊維の内部に含浸することで繊維の解繊を促進し、更に、フェニルエステル化合物の芳香環がエラストマーと相互作用することにより、エラストマー成分中のミクロフィブリル化植物繊維の分散性が向上すると考えられる。そして、ミクロフィブリル化植物繊維の分散性に優れたものとなることにより、エラストマー組成物の補強性が向上し、また、エラストマーのポリマー鎖の運動が抑制され、発熱(エネルギーロス)が抑えられるため、低燃費性が向上すると考えられる。以上のように、エラストマー成分及びミクロフィブリル化植物繊維を含むエラストマー組成物に、フェニルエステル化合物を含めると、エラストマー成分中のミクロフィブリル化植物繊維の分散性が向上し、これにより、エラストマー組成物の補強性及び低燃費性の総合性能が改善されるものと推察される。
【0008】
本発明のエラストマー組成物の製造方法は、エラストマー成分、ミクロフィブリル化植物繊維、及び、フェニルエステル化合物を混合する方法であれば特に限定されないが、例えば、ミクロフィブリル化植物繊維及びフェニルエステル化合物を混合する工程(I)と、該工程(I)で得られた混合物にエラストマー成分を添加して更に混合する工程(II)とを含む製造方法が好適である。
【0009】
(工程(I))
工程(I)では、ミクロフィブリル化植物繊維及びフェニルエステル化合物を混合する。このように、予めミクロフィブリル化植物繊維及びフェニルエステル化合物を混合することで後述する工程(II)でエラストマー成分と工程(I)で得られた混合物とを混合した際、エラストマー成分中にミクロフィブリル化植物繊維をより良好に分散できる。
【0010】
工程(I)で使用するミクロフィブリル化植物繊維としては、良好な補強性が得られるという観点から、セルロースミクロフィブリルが好ましい。セルロースミクロフィブリルとしては、天然物由来のものであれば特に制限されず、例えば、果実、穀物、根菜などの資源バイオマス、木材、竹、麻、ジュート、ケナフ、及びこれらを原料として得られるパルプや紙、布、農作物残廃物、食品廃棄物や下水汚泥などの廃棄バイオマス、稲わら、麦わら、間伐材などの未使用バイオマスの他、ホヤ、酢酸菌等の生産するセルロースなどに由来するものが挙げられる。これらミクロフィブリル化植物繊維は、1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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