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公開番号2024090625
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206628
出願日2022-12-23
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 9/22 20060101AFI20240627BHJP(車両一般)
要約【課題】耐偏摩耗性、操縦安定性及び高速耐久性への影響を抑制しながら、軽量化を達成できる、タイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2はバンド18を備え、バンド18は第一フルバンド40と第二フルバンド42とを備える。第一フルバンド40はらせん状に巻かれた第一バンドストリップ44からなる。第一フルバンド40は一対の第一密巻き部40Tと第一疎巻き部40Lとを備える。第一密巻き部40Tでは第一バンドストリップ44の断面は隙間をあけずに並ぶ。第一疎巻き部40Lでは第一バンドストリップ44の断面は隙間をあけて並ぶ。第二フルバンドはらせん状に巻かれた第二バンドストリップからなる。第二フルバンド42では第二バンドストリップ50の断面は隙間をあけて並ぶ。第二フルバンド42の第二バンドコード52の剛性は第一フルバンド40の第一バンドコード46の剛性よりも高い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
トレッドと、
前記トレッドの径方向内側に位置するベルトと、
径方向において前記トレッドと前記ベルトとの間に位置するバンドと
を備え、
前記トレッドが路面と接地するトレッド面を備え、
前記バンドが、前記ベルトを覆う第一フルバンドと、前記第一フルバンドの径方向外側に位置する第二フルバンドとを備え、
前記第二フルバンドの端が前記第一フルバンドの端の軸方向内側に位置し、
前記第一フルバンドが、有機繊維コードである第一バンドコードを含み、
前記第一フルバンドが、らせん状に巻かれた第一バンドストリップからなり、
前記第一バンドストリップが、複数本の前記第一バンドコードが配列したコード配列体であり、
前記第一フルバンドが、前記ベルトの端の径方向外側に位置する一対の第一密巻き部と、一対の第一密巻き部の間に位置する第一疎巻き部とを備え、
前記第一フルバンドの断面が前記第一バンドストリップの断面を含み、
それぞれの前記第一密巻き部において前記第一バンドストリップの断面が隙間をあけずに並び、
前記第一疎巻き部において前記第一バンドストリップの断面が隙間をあけて並び、
前記第二フルバンドが、有機繊維コードである第二バンドコードを含み、
前記第二バンドコードが前記第一バンドコードの剛性よりも高い剛性を有し、
前記第二フルバンドが、らせん状に巻かれた第二バンドストリップからなり、
前記第二バンドストリップが、複数本の前記第二バンドコードが配列したコード配列体であり、
前記第二フルバンドの断面が前記第二バンドストリップの断面を含み、
前記第二フルバンドでは、その全体において前記第二バンドストリップの断面が隙間をあけて並び、
前記第一密巻き部の内端が、前記第二フルバンドの端の軸方向外側に位置する、
タイヤ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記トレッドに軸方向に並列した複数の周方向溝が刻まれ、
複数の前記周方向溝のうち、赤道面から前記ベルトの端までのゾーンにおいて隣り合う2本の周方向溝が第一基準周方向溝及び第二基準周方向溝であり、前記第二基準周方向溝が前記第一基準周方向溝の軸方向内側に位置し、
前記第二フルバンドの端が前記第一基準周方向溝と前記第二基準周方向溝との間に位置し、
前記第一密巻き部と前記第二フルバンドとの間に前記第一基準周方向溝が位置する、
請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第一密巻き部の内端から前記第二フルバンドの端までの軸方向距離が10mm以上である、
請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
赤道から前記トレッド面の端までの径方向距離の、前記トレッド面の幅に対する比が0.034以下である、
請求項1又は2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤのベルトはトレッドの径方向内側においてカーカスに積層される。ベルトは少なくとも2枚のベルトプライを備える。ベルトプライは、並列した多数のベルトコードを含む。スチールコードがベルトコードとして用いられる。ベルトは走行時の外径成長を抑制する。
バンドはトレッドとベルトとの間に位置する。バンドは、らせん状に巻かれたバンドストリップからなる。バンドストリップは、並列した複数本のバンドコードを含む。有機繊維コードがバンドコードとして用いられる。バンドはベルトの変形を抑制する。
ベルト及びバンドを備えたタイヤが例えば下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-165934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
隙間をあけずにバンドストリップを巻いてバンド全体を構成するのが一般的である。
タイヤの軽量化の観点から、バンドストリップの端部を含むバンドのエッジ部分以外を、間隔をあけてバンドスリップを巻いて構成することが検討されている。
このようにバンドを構成すると、トレッドのショルダー部分の外径変化量に比べてクラウン部分の外径変化量が大きくなることが予想される。ショルダー部分とクラウン部分との間で外径変化量に違いが生じると、走行時のトレッド面のプロファイル(以下、現実プロファイル)が、タイヤの設計段階で想定したプロファイル(以下、想定プロファイル)から乖離することが懸念される。乖離が大きい場合、偏摩耗が生じたり、操縦安定性や高速耐久性が低下したりする恐れがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、耐偏摩耗性、操縦安定性及び高速耐久性への影響を抑制しながら、軽量化を達成できる、タイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るタイヤは、トレッドと、前記トレッドの径方向内側に位置するベルトと、
径方向において前記トレッドと前記ベルトとの間に位置するバンドとを備える。前記トレッドは路面と接地するトレッド面を備える。前記バンドは、前記ベルトを覆う第一フルバンドと、前記第一フルバンドの径方向外側に位置する第二フルバンドとを備える。前記第二フルバンドの端は前記第一フルバンドの端の軸方向内側に位置する。前記第一フルバンドは、有機繊維コードである第一バンドコードを含む。前記第一フルバンドは、らせん状に巻かれた第一バンドストリップからなる。前記第一バンドストリップは、複数本の前記第一バンドコードが配列したコード配列体である。前記第一フルバンドは、前記ベルトの端の径方向外側に位置する一対の第一密巻き部と、一対の第一密巻き部の間に位置する第一疎巻き部とを備える。前記第一フルバンドの断面は前記第一バンドストリップの断面を含む。それぞれの前記第一密巻き部において前記第一バンドストリップの断面は隙間をあけずに並ぶ。前記第一疎巻き部において前記第一バンドストリップの断面は隙間をあけて並ぶ。前記第二フルバンドは、有機繊維コードである第二バンドコードを含む。前記第二バンドコードは前記第一バンドコードの剛性よりも高い剛性を有する。前記第二フルバンドは、らせん状に巻かれた第二バンドストリップからなる。前記第二バンドストリップは、複数本の前記第二バンドコードが配列したコード配列体である。前記第二フルバンドの断面は前記第二バンドストリップの断面を含む。前記第二フルバンドでは、その全体において前記第二バンドストリップの断面は隙間をあけて並ぶ。前記第一密巻き部の内端は前記第二フルバンドの端の軸方向外側に位置する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、耐偏摩耗性、操縦安定性及び高速耐久性への影響を抑制しながら、軽量化を達成できる、タイヤが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係るタイヤの一部を示す断面図である。
第一フルバンドのための第一バンドストリップの一部を示す斜視図である。
第二フルバンドのための第二バンドストリップの一部を示す斜視図である。
ベルト及びバンドの構成を説明する図である。
トレッド面のプロファイルを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
【0010】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内部には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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