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公開番号2024086556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2023144283
出願日2023-09-06
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B60C 11/00 20060101AFI20240620BHJP(車両一般)
要約【課題】高速走行時の操縦安定性に優れたタイヤを提供する。
【解決手段】ベルト層及びトレッド部を備えたタイヤであって、
前記ベルト層は、スチールモノフィラメント及び被覆ゴムを備えたベルトプライを有し、
タイヤ半径方向断面において、前記ベルトプライのうち、最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ幅方向外側端部位置を点Pとしたとき、
前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ赤道面から、点Pまでのタイヤ軸方向距離Lの80%の位置の点Qまでの領域における、タイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E1(本/50mm)と、点Qから点Pまでのタイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E2(本/50mm)との比(E2/E1)が、0.90未満であり、
前記トレッド部の温度30℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードの条件で測定された損失正接tanδtが、0.25以下であるタイヤ。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ベルト層及びトレッド部を備えたタイヤであって、
前記ベルト層は、スチールモノフィラメント及び被覆ゴムを備えたベルトプライを有し、
タイヤ半径方向断面において、前記ベルトプライのうち、最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ幅方向外側端部位置を点Pとしたとき、
前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ赤道面から、点Pまでのタイヤ軸方向距離Lの80%の位置の点Qまでの領域における、タイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E1(本/50mm)と、点Qから点Pまでのタイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E2(本/50mm)との比(E2/E1)が、0.90未満であり、
前記トレッド部の温度30℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードの条件で測定された損失正接tanδtが、0.25以下であるタイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記スチールモノフィラメントの径Dが0.25~0.42mmである請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記ベルト層を構成するベルトプライの厚みTbが0.7~1.0mmである請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのE1(本/50mm)及びE2(本/50mm)、前記トレッド部のE*t(MPa)が、下記式を満たす請求項1に記載のタイヤ。
E2/E1×E*t≦7.2
(式中、E1及びE2は、前記と同様である。E*tは、温度30℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードの条件下で測定したトレッド部の複素弾性率である。)
【請求項5】
前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのE1(本/50mm)及びE2(本/50mm)、前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライの被覆ゴムのE*b(MPa)が、下記式を満たす請求項1に記載のタイヤ。
E2/E1×E*b≦10.8
(式中、E1及びE2は、前記と同様である。E*bは、温度70℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードの条件下で測定したベルト層の被覆ゴムの複素弾性率である。)
【請求項6】
前記トレッド部は、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が50~100質量部である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記ベルトプライの被覆ゴムは、ゴム成分100質量部に対する窒素吸着比表面積45m

/g以下のカーボンブラックの含有量が5~60質量部である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライに含まれるスチールモノフィラメントの径D(mm)、前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのE1(本/50mm)及びE2(本/50mm)が、下記式を満たす請求項1に記載のタイヤ。
D×E2/E1<0.35
(式中、E1及びE2は、前記と同様である。)
【請求項9】
前記トレッド部は、温度30℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードにおける複素弾性率E*tが10.0MPa以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記ベルトプライの被覆ゴムは、温度70℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードにおける複素弾性率E*bが15.0MPa以下である請求項1に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、各種タイヤ性能を改善する手法が種々検討されており、近年、特に高速走行時の操縦安定性の向上が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、前記課題を解決し、高速走行時の操縦安定性に優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ベルト層及びトレッド部を備えたタイヤであって、
前記ベルト層は、スチールモノフィラメント及び被覆ゴムを備えたベルトプライを有し、
タイヤ半径方向断面において、前記ベルトプライのうち、最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ幅方向外側端部位置を点Pとしたとき、
前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ赤道面から、点Pまでのタイヤ軸方向距離Lの80%の位置の点Qまでの領域における、タイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E1(本/50mm)と、点Qから点Pまでのタイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E2(本/50mm)との比(E2/E1)が、0.90未満であり、
前記トレッド部の温度30℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードの条件で測定された損失正接tanδtが、0.25以下であるタイヤに関する。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、ベルト層及びトレッド部を備えたタイヤであって、前記ベルト層は、スチールモノフィラメント及び被覆ゴムを備えたベルトプライを有し、前記E2/E1が0.90未満であり、前記tanδtが0.25以下であるタイヤであるので、高速走行時の操縦安定性に優れたタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図である。
図1のタイヤのベルト層及びバンド層の拡大断面図である。
図1のトレッド部の近辺が示された拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、ベルト層及びトレッド部を備えたタイヤであって、前記ベルト層は、スチールモノフィラメント及び被覆ゴムを備えたベルトプライを有し、タイヤ半径方向断面において、前記ベルトプライのうち、最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ幅方向外側端部位置を点Pとしたとき、前記最もタイヤ軸方向の幅が広いベルトプライのタイヤ赤道面から、点Pまでのタイヤ軸方向距離Lの80%の位置の点Qまでの領域における、タイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E1(本/50mm)と、点Qから点Pまでのタイヤ幅方向50mm当たりのスチールモノフィラメントの配列本数E2(本/50mm)との比(E2/E1)が、0.90未満であり、前記トレッド部の温度30℃、初期歪10%、動歪±1%、周波数10Hz、伸長モードの条件で測定された損失正接tanδtが、0.25以下である。
【0008】
前述の作用効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のメカニズムにより奏するものと推察される。
ベルト層を単線のフィラメント(スチールモノフィラメント)で形成することで、撚りがある他のコードに比べ、変形した際に復元するまでの応答性を高めやすくすることができる。
一方で、単線のフィラメントは剛直な状態となり、接地する際に変形しにくくなると考えられる。そのため、ベルト層を形成するベルトプライのうち最も幅が広いものについて、クラウン部のフィラメントの配列本数E1に対する、ショルダー部のフィラメントの配列本数E2の比を0.90未満とすることで、ベルト層端部付近の剛性をクラウン部に対して相対的に小さくすることができる。これにより、トレッド部のショルダー部が接地しやすくなるため、旋回時のトレッド部の接地性が向上し、トレッド部で反力を生じさせ易くすることが可能となる。
さらにトレッド部の30℃tanδを低下させ、0.25以下と小さくなるようにすることで、トレッド部での変形、応答の位相差を小さくし、より応答性を高めることが可能となる。
以上により、トレッド部の接地性を向上させつつ、トレッド部のゴム組成物及びベルトコードでの応答性を高めることが可能となるため、高速走行時の操縦安定性が向上すると推察される。
【0009】
このように、「E2/E1が0.90未満」を満たすベルトプライを備えること、「30℃における損失正接tanδtが0.25以下」を満たすトレッド部を備えた構成にすることにより、高速走行時の操縦安定性を向上するという課題(目的)を解決するものである。すなわち、「E2/E1が0.90未満」、「30℃における損失正接tanδtが0.25以下」のパラメーターは課題(目的)を規定したものではなく、本願の課題は、高速走行時の操縦安定性を向上することであり、そのための解決手段として当該パラメーターを満たすような構成にしたものである。
【0010】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明されるが、これは一形態にすぎず、本発明のタイヤは以下の形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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