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公開番号2024089619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2023160694
出願日2023-09-25
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類B60C 11/00 20060101AFI20240626BHJP(車両一般)
要約【課題】摩耗後のウェットグリップ性能が改善されたタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ半径方向最外側の第一ゴム層4と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層5とを少なくとも備え、前記トレッド部のトレッド面は、タイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝2と、前記周方向主溝によって画された陸部31、32とを有し、前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は、溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成されており、クラウン領域のランド比をLANDCrとし、ショルダー領域のランド比をLANDShとするとき、LANDCrとLANDShとが以下の関係を満たすタイヤ。
(1)LANDSh/LANDCr>1.00
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ半径方向最外側の第一ゴム層と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層とを少なくとも備え、
前記トレッド部のトレッド面は、タイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって画された陸部とを有し、
前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は、溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成されており、
前記トレッド面の接地領域を、前記接地領域の接地最大幅Lを三等分するタイヤ周方向に平行な二本の直線で三分割し、その中央の領域をクラウン領域とし、その両側の領域をショルダー領域とし、
前記クラウン領域のランド比をLAND
Cr
とし、前記ショルダー領域のランド比をLAND
Sh
とするとき、LAND
Cr
とLAND
Sh
とが以下の関係を満たし、
前記第一ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第一ゴム組成物からなるものであり、
前記第二ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第二ゴム組成物からなるものであり、
前記第一ゴム組成物の0℃におけるtanδを0℃tanδ1とし、前記第二ゴム組成物の0℃におけるtanδを0℃tanδ2とするとき、0℃tanδ1と0℃tanδ2とが以下の関係を満たすタイヤ。
(1) LAND
Sh
/LAND
Cr
>1.00
(2) 0℃tanδ2/0℃tanδ1>1.00
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
0℃tanδ2と、LAND
Cr
と、LAND
Sh
とが以下の関係を満たす、請求項1記載のタイヤ。
(3) 0℃tanδ2×(LAND
Sh
/LAND
Cr
)>0.50
【請求項3】
0℃tanδ1と、LAND
Cr
と、LAND
Sh
とが以下の関係を満たす、請求項1または2記載のタイヤ。
(4) 0℃tanδ1×(LAND
Sh
/LAND
Cr
)<3.00
【請求項4】
式(1)の右辺が1.15である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項5】
式(2)の右辺が1.10である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項6】
前記第二ゴム組成物のガラス転移温度(℃)をTg2とするとき、Tg2が-30℃超である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項7】
前記第一ゴム組成物の30℃におけるtanδを30℃tanδ1とするとき、30℃tanδ1が0.30未満である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項8】
前記陸部のうち、タイヤ中心線上に位置する陸部の、または、タイヤ中心線上に周方向主溝が存在する場合にはタイヤ中心線に最も近い陸部のタイヤ幅方向長さが、タイヤ半径方向外側から内側に向けて増加している、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項9】
前記第一ゴム組成物に含まれるゴム成分のスチレン含量(質量%)をSt1とし、前記第二ゴム組成物に含まれるゴム成分のスチレン含量(質量%)をSt2とするとき、St1とSt2の少なくとも一つが25.0未満
である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項10】
前記第一ゴム組成物に含まれるゴム成分および前記第二ゴム組成物に含まれるゴム成分の少なくとも一つのゴム成分がブタジエンゴムとイソプレン系ゴムの少なくとも一つを含む、請求項1または2記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
グリップ性能と低燃費性能はトレードオフの関係にあるため、例えば、特許文献1には、タイヤのトレッド部を、タイヤ径方向内側に位置するベースゴムと、そのタイヤ径方向外側に位置するキャップゴムの2層構造(いわゆるキャップ/ベース構造)とし、前記ベースゴムに損失正接(tanδ)の小さなゴム組成物を適用して、タイヤの操縦安定性能および低燃費性能の向上を図ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3213127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のようなタイヤの場合、キャップゴム層の損失正接tanδが高いため、新品時のウェットグリップ性能は高い。しかしながら、走行を重ねるごとにキャップゴム層は自己発熱の影響により熱劣化を生じ硬くなるため、トレッド接地面の剛性が高くなり、路面に対する追従性が失われ、ウェットグリップ性能が低下することが懸念される。
【0005】
本発明は、摩耗後のウェットグリップ性能が改善されたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のタイヤに関する。
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ半径方向最外側の第一ゴム層と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層とを少なくとも備え、
前記トレッド部のトレッド面は、タイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって画された陸部とを有し、
前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は、溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成されており、
前記トレッド面の接地領域を、前記接地領域の接地最大幅Lを三等分するタイヤ周方向に平行な二本の直線で三分割し、その中央の領域をクラウン領域とし、その両側の領域をショルダー領域とし、
前記クラウン領域のランド比をLAND
Cr
とし、前記ショルダー領域のランド比をLAND
Sh
とするとき、LAND
Cr
とLAND
Sh
とが以下の関係を満たし、
前記第一ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第一ゴム組成物からなるものであり、
前記第二ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第二ゴム組成物からなるものであり、
前記第一ゴム組成物の0℃におけるtanδを0℃tanδ1とし、前記第二ゴム組成物の0℃におけるtanδを0℃tanδ2とするとき、0℃tanδ1と0℃tanδ2とが以下の関係を満たすタイヤ。
(1) LAND
Sh
/LAND
Cr
>1.00
(2) 0℃tanδ2/0℃tanδ1>1.00
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、摩耗後のウェットグリップ性能が改善されたタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係るタイヤのトレッドの一部の展開図である。
本発明の一実施形態に係るタイヤの、トレッド部の一部のタイヤ回転軸を通る平面による断面を表した図面である。
トレッド面の接地領域を模式的に表した図面である。
タイヤ中心線に最も近い陸部に拡幅周方向溝を有するタイヤのトレッドの一部の展開図である。
図4の拡幅周方向溝のタイヤ回転軸を通る平面による断面を表した図面である。
ショルダー領域に小穴を有するタイヤのトレッドの一部の展開図である。
ショルダー領域に周方向細溝を有するタイヤのトレッドの一部の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態であるタイヤは、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部はタイヤ半径方向最外側の第一ゴム層と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層とを少なくとも備え、前記トレッド部のトレッド面はタイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって画された陸部とを有し、前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は、溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成されており、前記トレッド面の接地領域を前記接地領域の接地最大幅Lを三等分するタイヤ周方向に平行な二本の直線で三分割し、その中央の領域をクラウン領域とし、その両側の領域をショルダー領域とし、前記クラウン領域のランド比をLAND
Cr
とし、前記ショルダー領域のランド比をLAND
Sh
とするとき、LAND
Cr
とLAND
Sh
とが以下の関係を満たし、前記第一ゴム層はスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分およびシリカを含む第一ゴム組成物からなるものであり、前記第二ゴム層はスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分およびシリカを含む第二ゴム組成物からなるものであり、前記第一ゴム組成物の0℃におけるtanδを0℃tanδ1とし、前記第二ゴム組成物の0℃におけるtanδを0℃tanδ2とするとき、0℃tanδ1と0℃tanδ2とが以下の関係を満たすタイヤである。
(1) LAND
Sh
/LAND
Cr
>1.00
(2) 0℃tanδ2/0℃tanδ1>1.00
【0010】
理論に拘束されることは意図しないが、本発明において、摩耗後のウェットグリップ性能が改善されるメカニズムとしては、以下が考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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