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公開番号2024082044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2022195746
出願日2022-12-07
発明の名称天然ゴムの素練り方法及び混練装置
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08C 4/00 20060101AFI20240612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】天然ゴムのゴム粘度を簡便に低下させることが可能な天然ゴムの素練り方法、及びそれに用いる混練装置を提供する。
【解決手段】密閉式混練機により天然ゴムを素練りする素練り工程を含む天然ゴムの素練り方法であって、
前記素練り工程が、酸素ガスを圧入した密閉式混練機内で天然ゴムを混練することを特徴とする天然ゴムの素練り方法に関する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
密閉式混練機により天然ゴムを素練りする素練り工程を含む天然ゴムの素練り方法であって、
前記素練り工程が、酸素ガスを圧入した密閉式混練機内で天然ゴムを混練することを特徴とする天然ゴムの素練り方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
素練り工程が、更に酸化亜鉛を混練するものである請求項1記載の天然ゴムの素練り方法。
【請求項3】
酸素ガスを圧入した密閉式混練機内の酸素分圧が大気中の酸素分圧より高い条件下で素練り工程を行う請求項1記載の天然ゴムの素練り方法。
【請求項4】
酸素ガスを圧入した密閉式混練機内の酸素含有量が、70体積%以上である請求項1記載の天然ゴムの素練り方法。
【請求項5】
酸素ガスが、加湿した酸素ガスである請求項1記載の天然ゴムの素練り方法。
【請求項6】
酸素ガスを圧入した密閉式混練機内の相対湿度が、80%以上である請求項1記載の天然ゴムの素練り方法。
【請求項7】
素練り工程前に密閉式混練機内を脱気する脱気工程を行う請求項1記載の天然ゴムの素練り方法。
【請求項8】
脱気工程後の密閉式混練機内の圧力が50000Pa以下である請求項7記載の天然ゴムの素練り方法。
【請求項9】
請求項1記載の天然ゴムの素練り方法に使用される混練装置であって、
密閉式混練機と、前記密閉式混練機に接続された酸素ガス供給装置とを備える混練装置。
【請求項10】
更に脱気装置を備える請求項9記載の混練装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ゴムの素練り方法及び混練装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
天然ゴムは、合成ゴムよりも分子量が大きく、各種配合剤を合成ゴムよりも均一に混練し難い。そのため、一般に、第1の混練工程として、素練促進剤と共に混練する素練りにより、分子量を調整し、ゴム粘度を低下させており、この素練りでは、カーボンブラックなどの補強剤を少なくとも一部混練するカーボン素練りを行う場合もある(特許文献1参照)。しかしながら、素練促進剤は高価であること、更なるゴム粘度の低下には混練時間や混練工程の追加が必要であることから、簡便な方法により、天然ゴムのゴム粘度を低下し、素練りを実施することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-143972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、天然ゴムのゴム粘度を簡便に低下させることが可能な天然ゴムの素練り方法、及びそれに用いる混練装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、密閉式混練機により天然ゴムを素練りする素練り工程を含む天然ゴムの素練り方法であって、
前記素練り工程が、酸素ガスを圧入した密閉式混練機内で天然ゴムを混練することを特徴とする天然ゴムの素練り方法に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、密閉式混練機により天然ゴムを素練りする素練り工程を含む天然ゴムの素練り方法であって、前記素練り工程が、酸素ガスを圧入した密閉式混練機内で天然ゴムを混練することを特徴とする天然ゴムの素練り方法であるので、天然ゴムのゴム粘度を簡便に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の天然ゴムの素練り方法で用いる混練装置1の概略図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<天然ゴムの素練り方法、ゴム組成物の製造方法>
本発明の天然ゴムの素練り方法は、密閉式混練機により天然ゴムを素練りする素練り工程を含み、かつ素練り工程が酸素ガスを圧入した密閉式混練機内で天然ゴムを混練するものである。これにより、後述の高価な素練り促進剤の使用を防止したり、ゴム粘度を下げるために混錬時間や混練工程の追加を防止しつつ、天然ゴムのゴム粘度を簡便に低下させることができる。
【0009】
前述の作用効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のメカニズムにより奏するものと推察される。
従来、機械せん断、熱、素練り促進剤などにより天然ゴムの素練りが行われているが、本発明では、特に、酸素ガスを圧入した密閉式混練機内で天然ゴムを混練することで、天然ゴム分子が切断されてラジカルが発生し、ラジカル部に酸素が結合することで、効果的に天然ゴムのゴム粘度を低下させることができると考えられる。従って、本発明の方法により、簡便に天然ゴムのゴム粘度を十分に低下できるものと推察される。
【0010】
先ず、上記天然ゴムの素練り方法、該素練り方法により作製された素練り済の天然ゴムを含むゴム組成物の製造方法において、使用可能な材料について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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