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公開番号
2024052569
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-11
出願番号
2023149159
出願日
2023-09-14
発明の名称
樹脂粒子及びその用途
出願人
松本油脂製薬株式会社
代理人
主分類
C08J
3/12 20060101AFI20240404BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 本発明は、透明性及び光乱反射性を両立できる樹脂粒子を提供することを目的とする。
【解決手段】 熱可塑性樹脂を含み、体積平均粒子径が1~100μmであり、表面に凹凸部を有し、前記凹凸部の深度が0.0001~0.05であり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gである、樹脂粒子。前記熱可塑性樹脂が、ポリビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種であると好ましい。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂を含み、体積平均粒子径が1~100μmであり、表面に凹凸部を有し、前記凹凸部の深度が0.0001~0.05であり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gである、樹脂粒子。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性樹脂が、ポリビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂が、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項4】
前記ポリエステル系樹脂が、脂肪族ポリエステル系樹脂及び脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項2又は3に記載の樹脂粒子。
【請求項5】
前記凹凸部が前記表面に沿って連続した形状を有する、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子。
【請求項6】
真球度が0.7~1.0である、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子。
【請求項7】
前記樹脂粒子が生分解性を有する、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子。
【請求項8】
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子を含む、化粧料。
【請求項9】
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子を含む、コーティング組成物。
【請求項10】
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子を含む、光学部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂粒子及びその用途に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
粒子は、化粧品、塗料、光学用途、樹脂、建材などへ多く使用されている。粒子に求められる機能としては、光拡散性、隠蔽性、塗工性、感触付与などがある。粒子の素材としては、有機物、無機物など様々な素材からなる粒子があり、有機物からなる粒子は無機粒子と比較してソフトな感触を有することから、化粧品や塗料などにおいて、感触付与などの点で好ましく用いられている。また、粒子の光学特性を利用して、例えば化粧料では、毛穴やシワを目立たなくさせるソフトフォーカス効果や、明度を向上させることが検討されている。
有機物からなる粒子としては、例えば、アクリル系、スチレン系、ウレタン系、シリコーン系のポリマー粒子などが挙げられる。また、近年、環境への関心が高まる中で、環境への負荷の少ない粒子が求められており、特に生分解性を有する粒子が注目されている。
例えば特許文献1では、環境負荷低減の粒子として、非石油原料由来のポリ乳酸からなるポリ乳酸系樹脂微粒子の製造方法およびポリ乳酸系樹脂微粒子が記載されている。また特許文献2では、生分解性を有するポリエステル系熱可塑性樹脂からなる多孔質樹脂微粒子が、特許文献3では、真球度が0.90~1.00、かつ光散乱指数が0.5~1.0の略球状樹脂微粒子が記載されている。しかし、これらの粒子は、透明性及び光乱反射性を両立できてはいない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2012/105140号公報
WO2017/056908号公報
特開2016-222897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、透明性及び光乱反射性を両立できる樹脂粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明者は、前記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、特定の表面状態であり、特定の性質を示す樹脂粒子であると、透明性及び光乱反射性を両立できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の樹脂粒子は、熱可塑性樹脂を含み、体積平均粒子径が1~100μmであり、表面に凹凸部を有し、前記凹凸部の深度が0.0001~0.05であり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gである。
【0006】
本発明の樹脂粒子は以下の1)~6)のうちの少なくとも1つを満たすと好ましい。
1)前記熱可塑性樹脂が、ポリビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種である。
2)前記熱可塑性樹脂が、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種である。
3)前記ポリエステル系樹脂が、脂肪族ポリエステル系樹脂及び脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含む。
4)前記凹凸部が前記表面に沿って連続した形状を有する。
5)真球度が0.7~1.0である。
6)前記樹脂粒子が生分解性を有する。
【0007】
本発明の化粧料は、上記樹脂粒子を含む。
本発明のコーティング組成物は、上記樹脂粒子を含む。
本発明の光学部材は、上記樹脂粒子を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の樹脂粒子は、透明性及び光乱反射性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の粒子1の電子顕微鏡写真である。
実施例1の粒子1を含むシリコーンオイル塗膜を文字に重ねた写真である。
実施例2の粒子2の電子顕微鏡写真である。
実施例3の粒子3の電子顕微鏡写真である。
実施例4の粒子4の電子顕微鏡写真である。
比較例1の粒子の電子顕微鏡写真である。
比較例1の粒子を含むシリコーンオイル塗膜を文字に重ねた写真である。
本発明の樹脂粒子の表面にある凹凸部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[樹脂粒子]
本発明の樹脂粒子は、熱可塑性樹脂を含み、体積平均粒子径が1~100μmであり、表面に凹凸部を有し、前記凹凸部の深度が0.0001~0.05であり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gである粒子であって、透明性及び光乱反射性に優れるものである。
以下に本発明の樹脂粒子について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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