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公開番号2024060372
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167702
出願日2022-10-19
発明の名称ソールゴム用改質剤
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08L 21/00 20060101AFI20240424BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 優れたグリップ性と耐引裂性を発揮するソールゴムを提供することのできるソールゴム用改質剤を提供するものである。
【解決手段】 ソールゴムを改質するゴム用改質剤であって、JIS K2605に準拠して測定した臭素価(Br2/100g)が20~60g、軟化点が80~130℃、ゲル浸透クロマトグラフィーによる標準ポリスチレン換算値の重量平均分子量が500~6000であり、芳香族基成分10~100モル%を有する芳香族性石油樹脂、であるソールゴム用改質剤。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ソールゴムを改質するゴム改質剤であって、JIS K2605に準拠して測定した臭素価(Br

/100g)が20~60g、軟化点が80~130℃、ゲル浸透クロマトグラフィーによる標準ポリスチレン換算値の重量平均分子量が500~6000であり、芳香族基成分10~100モル%を有する芳香族性石油樹脂であることを特徴とするソールゴム用改質剤。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
芳香族性石油樹脂が、芳香族系石油樹脂、脂肪族-芳香族系石油樹脂及び芳香族-ジシクロペンタジエン共重合石油樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の芳香族性石油樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のソールゴム用改質剤。
【請求項3】
ソールゴムがスポーツシューズのソールゴムであることを特徴とする請求項1又は2に記載のソールゴム用改質剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ソールゴム用改質剤に関するものであり、ゴムに配合することにより、特にグリップ性および耐引裂性に優れるソールゴムを提供することができる芳香族性石油樹脂であるソールゴム用改質剤に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
靴には、耐久性や快適性に加えて、乾燥した地面、雨天により水で濡れた地面等の様々な環境下においても高いグリップ性を発現することが求められている。
【0003】
そこで、靴のグリップ性を向上させる方法として、例えばゴムに活性炭を配合することで、靴底が水膜を介して地面と接する際に靴底の歪によって活性炭の孔から空気が放出され、靴底と地面が直接的に接する領域が形成され、濡れた地面でのグリップ性(以下、ウェットグリップ性と称する場合がある。)が向上すること(例えば、特許文献1参照。)、また、天然ゴム及び臭素化ブチルゴムに対し、テルペン樹脂を配合することで、グリップ性及び耐久性を向上すること(例えば、特許文献2参照。)、さらに、ニトリル-ブタジエンゴムに対し、Tgが20℃より高い炭化水素樹脂、及びTgが-20℃より低いオイルを特定量配合することで、液体(水、油、脂肪、血液、石鹸等)で濡れた床上でのグリップ性を担保すること(例えば、特許文献3参照。)、等の提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開特許第2021/176685号
特開2019-166317号公報
特許第6102008号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、靴には様々な生活場面における快適性、安全性の向上が求められており、グリップ性を向上した靴への要求は常に求められ続けており、特許文献1~3のいずれの提案においても、満足には至っておらず、さらなるグリップ性の向上が要求され続けている。また同時に、耐久性向上への要求も付加され耐引裂性や引張強度等の機械特性の向上も求められている。
【0006】
そこで、本発明は、これら課題を解決し、特にグリップ性および耐引裂性を改善するソールの提供を可能とするソールゴム用改質剤を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を進めた結果、特定の芳香族性石油樹脂が、特に優れたグリップ性および耐引裂性を発揮するソールゴムを提供することが可能となることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
即ち、本発明は、ソールゴムを改質するゴム用改質剤であって、JIS K2605に準拠して測定した臭素価(Br

/100g)が20~60g、軟化点が80~130℃、ゲル浸透クロマトグラフィーによる標準ポリスチレン換算値の重量平均分子量が500~6000であり、芳香族基成分10~100モル%を有する芳香族性石油樹脂であることを特徴とするソールゴム用改質剤に関するものである。
【0009】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明のソールゴム用改質剤は、芳香族性石油樹脂よりなるものであり、該芳香族性石油樹脂は、JIS K2605に準拠して測定した臭素価(Br

/100g)が20~60g、軟化点が80~130℃、ゲル浸透クロマトグラフィーによる標準ポリスチレン換算値の重量平均分子量が500~6000であり、芳香族基成分10~100モル%を有するものである。ここで、臭素価が20g未満のものである場合、軟化点が80℃未満である場合やMwが500未満である場合、ソールゴムとした場合の耐引裂性に劣るものとなる。一方、60gを越えるものである場合や芳香族基成分が10モル%未満である場合、ソールゴムの架橋密度が低下し、引張強度に劣るものとなる。また、軟化点が130℃を越える場合やMwが6000を越えるものである場合、ソールゴムとする際の加工性に劣るものとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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