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公開番号2024067610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177816
出願日2022-11-07
発明の名称ゴム組成物
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08L 9/06 20060101AFI20240510BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 ウェットグリップ性、転がり抵抗性、耐摩耗性のバランス、更に加工性、アイスグリップ性にも優れるゴム組成物を提供する。
【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部に対して、C5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂5~40重量部を含むゴム組成物であって、該ジエン系ゴムがスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを50重量%を越えて含むものであり、該C5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂が、(1)二重結合水素割合が6~13%、オレフィン性二重結合水素/ジシクロペンタジエン残基二重結合水素が30/70~75/25、(2)重量平均分子量が1500~3000、重量平均分子量/数平均分子量が1.5~3.0、(3)臭素価が40~55(g-Br2/100g)、(4)軟化点が80~125℃、(5)ガードナー色相が4~9、を満足するものである、ゴム組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100重量部に対して、石油類のC5留分とジシクロペンタジエンとの共重合樹脂であるC5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂5~40重量部を含むゴム組成物であって、該ジエン系ゴムがスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを50重量%を越えて含むものであり、該C5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂が下記特性(1)~(5)のいずれをも満足するものである、ことを特徴とするゴム組成物。
(1)プロトン核磁気共鳴スペクトル装置にて測定したピーク面積における二重結合水素割合が6~13%、オレフィン性二重結合水素/ジシクロペンタジエン残基二重結合水素が30/70~75/25(ピーク面積比)である。
(2)標準ポリスチレンを標準物質とし、JIS K-0124(2011)に準拠し、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフにより測定した重量平均分子量が1500~3000、重量平均分子量/数平均分子量が1.5~3.0である。
(3)JIS K-2605(1996)に準拠し測定した臭素価が40~55(g-Br

/100g)である。
(4)JIS K-2207(1996)(環球法)に準拠し測定した軟化点が80~125℃である。
(5)50重量%トルエン溶液として、ASTM D-1544-63Tに準拠し測定したガードナー色相が4~9である。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
スチレン-ブタジエン共重合体ゴムが、スチレン含有量が25%以下のスチレン-ブタジエン共重合体ゴムであることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
ジエン系ゴムが、スチレン-ブタジエンゴム共重合体ゴムとイソプレンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴムのうち少なくとも1種以上のゴムとの混合ジエン系ゴムであることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項4】
タイヤ構成用の加硫ゴム組成物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項5】
請求項4に記載のゴム組成物製のトレッドを有することを特徴とするタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェットグリップ性、転がり抵抗性、耐摩耗性のバランス、更に加工性、アイスグリップ性にも優れ、特にタイヤ用として適した新規なゴム組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車の高性能化、高機能化に伴い、タイヤ性能への要求が高まっている。例えば、相反関係にあるウェットグリップ性、転がり抵抗性及び耐摩耗性を向上したタイヤが求められている。また、転がり抵抗性を改善するためゴムにシリカを配合する技術や、シリカの分散性を高めるため末端にシリカと親和性の高い、又は化学結合し得る官能基を導入した末端変性ゴムを使用する技術が利用されている。その一方で、シリカや末端変性ゴムの使用により粘度が上昇するため、加工性の向上が求められている。
【0003】
タイヤの機械特性の向上や未加硫のゴム組成物に良好な粘着性を付与することを目的に、ゴムに脂肪族/芳香族共重合樹脂(例えば特許文献1参照。)、脂肪族/脂環族共重合樹脂(例えば特許文献2参照。)を配合することが提案されている。
【0004】
また、乾燥路面、湿潤路面の両方で高い制動性能を有することを目的に、天然ゴムを70質量%以上含むゴム成分に対して、C5系樹脂、C5/C9系樹脂、C9樹脂などの熱可塑性樹脂を配合すること(例えば特許文献3参照。)が提案され、新規なC5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂、それを含むゴム組成物(例えば特許文献4参照。)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5309529号
特許第5375101号
特許第6346325号
特開2022-55449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1~2に提案の方法においては、主な充填剤としてカーボンブラックの配合について提案されたものであり、ウェットグリップ性、転がり抵抗性、耐摩耗性、そのバランスについては検討がされていないものであり、特にタイヤ組成物の性能としては改良の余地を有するものであった。また、特許文献3に提案のゴム組成物は、C5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂の検討は何らなされておらず、その効果についても何ら提案はされていないものであった。さらに、特許文献4における提案は、新規なC5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂を提供するものであり、ゴム組成物としてはウェットグリップ性、転がり抵抗性、耐摩耗性のバランスに一応の効果は見られるものであったが、加工性、アイスグリップ性については何ら検討されていないものであった。
【0007】
そこで、本願発明は、ウェットグリップ性、転がり抵抗性、耐摩耗性のバランス優れ、更には加工性、アイスグリップ性にも優れる新規なゴム組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の課題を解決するため、鋭意検討を行った結果、特定のジエン系ゴムに特定の二重結合量を有するC5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂を含むゴム組成物が優れたゴム特性を発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は、ジエン系ゴム100重量部に対して、石油類のC5留分とジシクロペンタジエンとの共重合樹脂であるC5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂5~40重量部を含むゴム組成物であって、該ジエン系ゴムがスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを50重量%を越えて含むものであり、該C5-ジシクロペンタジエン共重合樹脂が下記特性(1)~(5)のいずれをも満足するものであることを特徴とするゴム組成物に関するものである。
(1)プロトン核磁気共鳴スペクトル装置にて測定したピーク面積における二重結合水素割合が6~13%、オレフィン性二重結合水素/ジシクロペンタジエン残基二重結合水素が30/70~75/25(ピーク面積比)である。
(2)標準ポリスチレンを標準物質とし、JIS K-0124(2011)に準拠し、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフにより測定した重量平均分子量が1500~3000、重量平均分子量/数平均分子量が1.5~3.0である。
(3)JIS K-2605(1996)に準拠し測定した臭素価が40~55(g-Br

/100g)である。
(4)JIS K-2207(1996)(環球法)に準拠し測定した軟化点が80~125℃である。
(5)50重量%トルエン溶液として、ASTM D-1544-63Tに準拠し測定したガードナー色相が4~9である。
【0010】
以下に、本発明に関して詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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