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公開番号2024054843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2023169290
出願日2023-09-29
発明の名称樹脂粒子及びその用途
出願人松本油脂製薬株式会社
代理人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20240410BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 本発明は、環境に優しく、透明性及びすべり性に優れた樹脂粒子を提供することを目的とする。
【解決手段】 生分解性樹脂(A)を含み、体積平均粒子径が1~50μmであり、真球度が0.9~1.0であり、比表面積が0.7~3.0m2/gであり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gであり、真比重が0.90~1.5g/cm3である樹脂粒子。前記生分解性樹脂(A)が、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種であると好ましい。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
生分解性樹脂(A)を含み、体積平均粒子径が1~50μmであり、真球度が0.9~1.0であり、比表面積が0.7~3.0m

/gであり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gであり、真比重が0.90~1.5g/cm

である樹脂粒子。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記生分解性樹脂(A)が、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項3】
前記ポリエステル系樹脂が、脂肪族ポリエステル系樹脂及び脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項2に記載の樹脂粒子。
【請求項4】
融解エンタルピーが20~140J/gである、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子。
【請求項5】
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子を含む、化粧料。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子を含む、コーティング組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂粒子及びその用途に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
粒子は、化粧品、塗料、光学用途、樹脂、建材などへ多く使用されている。粒子に求められる機能としては、光拡散性、隠蔽性、塗工性、感触付与などがある。粒子の素材としては、有機物、無機物など様々な素材からなる粒子があり、有機物からなる粒子は無機粒子と比較してソフトな感触を有することから、化粧品や塗料などにおいて、感触付与などの点で好ましく用いられている。また、粒子の光学特性を利用して、例えば化粧料では、毛穴やシワを目立たなくさせるソフトフォーカス効果や、明度を向上させることが検討されている。
有機物からなる粒子としては、例えば、アクリル系、スチレン系、ウレタン系、シリコーン系のポリマー粒子などが挙げられる。また、近年、環境への関心が高まる中で、環境への負荷の少ない粒子が求められており、特に生分解性を有する粒子が注目されている。
例えば特許文献1では、環境負荷低減の粒子として、非石油原料由来のポリ乳酸からなるポリ乳酸系樹脂微粒子の製造方法およびポリ乳酸系樹脂微粒子が記載されている。また特許文献2では、生分解性を有するポリエステル系熱可塑性樹脂からなる多孔質樹脂微粒子が、特許文献3では、真球度が0.90~1.00、かつ光散乱指数が0.5~1.0の略球状樹脂微粒子が記載されている。しかし、これらの粒子は、樹脂成分を有機溶剤に溶解して粒子を得るため、粒子内部に空洞が形成されやすく、透明性に劣るものであり、化粧品や塗料などへ配合した場合に、塗膜の透明性を保持することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2012/105140号公報
WO2017/056908号公報
特開2016-222897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、環境に優しく、透明性及びすべり性に優れた樹脂粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明者は、前記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、生分解性樹脂(A)を含み、特定の形状であり、特定の性質を示す樹脂粒子であると、透明性及びすべり性に優れた樹脂粒子を得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下の<1>~<6>の態様が含まれる。
<1> 生分解性樹脂(A)を含み、体積平均粒子径が1~50μmであり、真球度が0.9~1.0であり、比表面積が0.7~3.0m

/gであり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gであり、真比重が0.90~1.5g/cm

である樹脂粒子。
<2> 前記生分解性樹脂(A)が、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂及びセルロース系樹脂から選ばれる少なくとも1種である、<1>に記載の樹脂粒子。
<3> 前記ポリエステル系樹脂が、脂肪族ポリエステル系樹脂及び脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含む、<2>に記載の樹脂粒子。
<4> 融解エンタルピーが20~140J/gである、<1>~<3>のいずれかに記載の樹脂粒子。
<5> <1>~<4>のいずれかに記載の樹脂粒子を含む、化粧料。
<6> <1>~<4>のいずれかに記載の樹脂粒子を含む、コーティング組成物。
【発明の効果】
【0006】
本発明の樹脂粒子は、透明性及びすべり性に優れる。また、本発明の樹脂粒子は、生分解性樹脂を含むため、環境に優しい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1の粒子1の光学顕微鏡写真である。
実施例1の粒子1の電子顕微鏡写真である。
実施例1の粒子1の電子顕微鏡写真である。
比較例1の粒子6の光学顕微鏡写真である。
比較例1の粒子6の電子顕微鏡写真である。
比較例1の粒子6の電子顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の樹脂粒子は、生分解性樹脂(A)を含み、体積平均粒子径が1~50μmであり、真球度が0.9~1.0であり、比表面積が0.7~3.0であり、オレイン酸吸油量が30~150mL/100gであり、真比重が0.90~1.5である樹脂粒子であって、透明性及びすべり性に優れるものであり、環境にやさしいものである。
以下に本発明の樹脂粒子について説明する。
【0009】
[樹脂粒子]
本発明の樹脂粒子の体積平均粒子径は1~50μmである。該平均粒子径が1~50μmであると、すべり性に優れる。該粒子径の下限は、好ましくは1.5μm、より好ましくは2.0μm、さらに好ましくは2.5μm、特に好ましくは3μmであり、該粒子径の上限は、好ましくは40μm、より好ましくは35μm、さらに好ましくは30μm、特に好ましくは20μmである。さらに、例えば1~40μmが好ましく、1.5~30μmがより好ましく、2~20μmが特に好ましい。なお、樹脂粒子の体積平均粒子径は、実施例に記載の方法によるものである。
【0010】
本発明の樹脂粒子の粒度分布の変動係数CVは、特に限定はないが、2~70%であると、すべり性が優れる点で好ましい。該変動係数CVの上限は、好ましくは65%以下、さらに好ましくは60%以下、より好ましくは55%以下、特に好ましくは50%以下である。該変動係数CVの下限は、好ましくは3%、より好ましくは5%、特に好ましくは7%である。さらに、例えば3~65%がより好ましく、5~60%がさらに好ましい。該変動係数CVは、以下に示す計算式(1)及び(2)で算出される。
(【0011】以降は省略されています)

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