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公開番号2024082987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022197246
出願日2022-12-09
発明の名称ポリエステル樹脂組成物
出願人日本エステル株式会社
代理人
主分類C08G 63/672 20060101AFI20240613BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、結晶性に優れ、かつ柔軟性を有し、バインダー繊維、成形品に加工することが容易であり、各種の接着用途にも好適に使用することができるポリエステル樹脂組成物を提供しようとするものである。
【解決手段】本発明のポリエステル樹脂組成物は、全ジカルボン酸成分中、テレフタル酸を50モル%以上、全グリコール成分中、1,4-ブタンジオールを20モル%以上含有し、全成分中、数平均分子量500~3000のポリテトラメチレングリコールを5~50質量%共重合したポリエステル樹脂と、結晶核剤を0.01~3質量%含有するポリエステル樹脂組成物であって、降温結晶化温度(Tc)から算出する結晶化ピークΔHが4J/g以上であり、引張弾性率が1000MPa以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
全ジカルボン酸成分中、テレフタル酸を50モル%以上、全グリコール成分中、1,4-ブタンジオールを20モル%以上含有し、全成分中、数平均分子量500~3000のポリテトラメチレングリコールを5~50質量%共重合したポリエステル樹脂と、結晶核剤を0.01~3質量%含有するポリエステル樹脂組成物であって、降温結晶化温度(Tc)から算出する結晶化ピークΔHが4J/g以上であり、JIS K 6251 1号に従って作製したダンベル片を用い、ASTM D638に従って引張速度5mm/分の条件で測定された引張弾性率が1000MPa以下である、ポリエステル樹脂組成物。
続きを表示(約 87 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物を含む、成形体。
【請求項3】
請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物を含む、フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル樹脂は、柔軟性、弾性回復性、強度、耐衝撃性等の優れた機械特性を有しているのに加えて、熱可塑性を有しており成形加工が容易に可能であることから、自動車部品、電気部品、成形品、フィルム及び繊維などに幅広く用いられている。
【0003】
バインダー繊維や接着剤等に用いられるポリエステル樹脂においては、低融点化が要望されている。このような用途には、一般に共重合ポリエステルが用いられており、例えば、特許文献1には、130℃付近の低融点域の結晶融点を示し、寸法安定性に優れたバインダー繊維に用いられる共重合ポリエステルが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-248218号公報
特許第5169437号
【0005】
しかしながら、特許文献1の共重合ポリエステルは柔軟性や弾性に欠けるため、バインダー繊維や接着剤として用いた場合、接着点での強力が低く、接着強力に劣る場合があった。
【0006】
また、特許文献2に記載されたポリエステルは、機械物性に優れる反面、繊維に用いた場合、払い出し後のブロッキングや、紡糸後に密接する繊維同士が膠着する問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するものであって、低融点にも関わらず結晶性に優れ、かつ柔軟性や弾性にも優れ、バインダー繊維、成形品に加工することが容易であり、各種の接着用途にも好適に使用することができるポリエステル樹脂組成物を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の課題を解決するために検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)全ジカルボン酸成分中、テレフタル酸を50モル%以上、全グリコール成分中、1,4-ブタンジオールを20モル%以上含有し、全成分中、数平均分子量500~3000のポリテトラメチレングリコールを5~50質量%共重合したポリエステル樹脂と、結晶核剤を0.01~3質量%含有するポリエステル樹脂組成物であって、降温結晶化温度(Tc)から算出する結晶化ピークΔHが4J/g以上であり、JIS K 6251 1号に従って作製したダンベル片を用い、ASTM D638に従って引張速度5mm/分の条件で測定された引張弾性率が1000MPa以下である、ポリエステル樹脂組成物。
(2)(1)のポリエステル樹脂組成物を含む、成形体。
(3)(1)のポリエステル樹脂組成物を含む、フィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリエステル樹脂組成物は、低融点にも関わらず結晶性に優れ、かつ柔軟性や弾性にも優れているため、成形材料として成形性に優れるものである。本発明のポリエステル樹脂組成物をバインダー繊維や接着剤として用いた場合、接着点での強力が高くなり、各種の接着用途に好適に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリエステル樹脂組成物は、ポリエステルのハードセグメントとポリアルキレングリコールのソフトセグメントから構成されるポリエステル樹脂を含有するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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