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公開番号2024093140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209326
出願日2022-12-27
発明の名称樹脂粘土及びその製造方法
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08L 27/06 20060101AFI20240702BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 製造工程が容易且つ簡略化され、練り易く、形状保持性が良好な手工材料、玩具として利用できる樹脂粘土及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 JIS K6721に準拠した平均重合度が650以上1200以下のペースト塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤、好ましくは脂肪族カルボン酸エステル系可塑剤35重量部以上65重量部以下、好ましくは更に充填剤、顔料及び安定剤からなる群より選択される少なくとも1種以上を含有する樹脂粘土。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
JIS K6721に準拠した平均重合度が650以上1200以下のペースト塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤35重量部以上65重量部以下を含有することを特徴とする樹脂粘土。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
可塑剤が脂肪族カルボン酸エステル系可塑剤であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂粘土。
【請求項3】
更に充填剤、顔料及び安定剤からなる群より選択される少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂粘土。
【請求項4】
JIS K7312に準拠した硬度ポイントが18以上40以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂粘土。
【請求項5】
130℃以上150℃以下の条件における加熱硬化処理品のJIS K7312に準拠した硬度ポイントが85以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂粘土。
【請求項6】
JIS K6721に準拠した平均重合度650以上1200以下のペースト塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤35重量部以上65重量部以下を配合しペースト塩化ビニル系樹脂組成物ゾルを調製し、50℃以上65℃以下、30分間以上1時間以内の範囲内で加熱処理することを特徴とする樹脂粘土の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、手工材料としての粘土として利用できる樹脂粘土に関するものであり、更に詳しくは、製造工程が容易且つ簡略化され、練り易く、形状保持性が良好な樹脂粘土及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂系粘土としては、塩化ビニル樹脂に可塑剤、充填剤等を配合してなる塩化ビニル樹脂系粘土が提案され(例えば特許文献1参照。)、加熱することにより字消しとしても利用可能な塩化ビニル系樹脂粘土として、塩化ビニルペースト樹脂とゲル化速度の異なる2種以上の可塑剤とを特定条件下で加熱混練してなる手工材料用粘土として使用できるものが提案されている(例えば特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭47-11660号
特開平1-294758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に提案の方法は、ゲル化速度の遅い可塑剤を用いた粘土は、加熱硬化の際に高温とする必要があり、家庭での適用に課題を有する。一方、ゲル化速度の速い可塑剤を用いた粘土は、その管理が難しいものとなり、やはり家庭での適用に課題を有するものとなる。
【0005】
また、特許文献2に提案された塩化ビニル系樹脂粘土は、字消しとしての適用も可能なものとして提案されたものであり、樹脂粘土としての作業性、造形性、形状保持性等には課題を有するものであった。
【0006】
そこで、製造工程が容易且つ簡略化され、手工材料として、練り易く、形状保持性、造形性が良好な樹脂粘土及びその製造方法が求められてきた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題について鋭意検討を重ねた結果、特定のペースト塩化ビニル系樹脂に特定量の可塑剤を含有する樹脂粘土が手工材料として優れた特性を有するものとなることを見出し、発明を完成させるに至った。
【0008】
即ち、本発明は、JIS K6721に準拠した平均重合度が650以上1200以下のペースト塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤35重量部以上65重量部以下を含有することを特徴とする樹脂粘土及びその製造方法に関するものである。
【0009】
以下に、本発明に関し詳細に説明する。
【0010】
本発明の樹脂粘土は、平均重合度が650以上1200以下のペースト塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤35重量部以上65重量部以下を含有するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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