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公開番号
2024098282
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-23
出願番号
2023001689
出願日
2023-01-10
発明の名称
グラフト共重合体
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
主分類
C08F
257/02 20060101AFI20240716BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】共重合モノマーとして、スチレン系モノマーとマクロモノマーとを用いて、改善した弾性率を有するグラフト共重合体を提供する。
【解決手段】スチレン系モノマー(a1)に由来する構成単位を含むスチレン系樹脂からなる幹ポリマー(A)と、アクリル酸エステル(b1)に由来する構成単位を主として含む重合体からなる枝ポリマー(B)と、を含み、
前記アクリル酸エステル(b1)が、アクリル酸2-メトキシエチル、アクリル酸エチル、及びアクリル酸メチルからなる群より選択される1種以上を含み、
前記枝ポリマー(B)が、第1の末端と第2の末端とを有し、前記第2の末端で前記幹ポリマー(A)にグラフトしている、グラフト共重合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
スチレン系モノマー(a1)に由来する構成単位を含むスチレン系樹脂からなる幹ポリマー(A)と、アクリル酸エステル(b1)に由来する構成単位を主として含む重合体からなる枝ポリマー(B)と、を含み、
前記アクリル酸エステル(b1)が、アクリル酸2-メトキシエチル、アクリル酸エチル、及びアクリル酸メチルからなる群より選択される1種以上を含み、
前記枝ポリマー(B)が、第1の末端と第2の末端とを有し、前記第2の末端で前記幹ポリマー(A)にグラフトしている、グラフト共重合体。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記第1の末端も、前記幹ポリマー(A)にグラフトしている、請求項1に記載のグラフト共重合体。
【請求項3】
前記アクリル酸エステル(b1)が、アクリル酸2-メトキシエチルである、請求項1または2に記載のグラフト共重合体。
【請求項4】
前記枝ポリマー(B)の数平均分子量が、1000以上50000以下である、請求項1または2に記載のグラフト共重合体。
【請求項5】
前記枝ポリマー(B)の含有量が、前記幹ポリマー(A)100質量部に対して、0.2質量部以上10質量部以下である、請求項1または2に記載のグラフト共重合体。
【請求項6】
前記グラフト共重合体は、アクリロニトリルに由来する構成単位を含むか、または含まず、
前記グラフト共重合体がアクリロニトリルに由来する構成単位を含む場合、該アクリロニトリルに由来する構成単位の含有量が、前記グラフト共重合体中の全構成単位に対して、7モル%以下である、請求項1または2に記載のグラフト共重合体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチレン系樹脂を幹ポリマーとするグラフト共重合体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリスチレンの特性を改善するため、スチレンモノマーと、アクリロニトリル、ブタジエン等の他のモノマーとを共重合して得られるスチレン系樹脂が知られている。スチレン系樹脂の代表的なものとしては、アクリロニトリル/スチレン樹脂(AS樹脂)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン樹脂(ABS樹脂)等がある。
【0003】
また、ポリスチレンの特性を改善するための他の方法としては、グラフト化技術が知られている。グラフト化技術としては、主体となる樹脂の重合系において、重合性基を有する重合体であるマクロモノマーを共重合させる方法がある。例えば、特許文献1では、スチレン、アクリロニトリル、及び重合性基を有するポリアクリル酸ブチルからなるマクロモノマーとの共重合体が、スチレンとアクリロニトリルとの共重合体と比較して、破断伸びと衝撃強度が向上することが開示されている。また、特許文献2では、特許文献1に開示されたマクロモノマーを用いた共重合体と、発泡剤とを含む発泡性樹脂の発泡体が、圧縮強度を維持しつつ、耐割れ性が高いことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2006/106899号
国際公開第2006/106653号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者の検討によれば、燃焼時のシアンガスの発生を抑制するために、特許文献1に開示された方法において、アクリロニトリルを用いず、スチレンとマクロモノマーとを共重合した場合、共重合体の弾性率が低下してしまうという問題があることが分かった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、共重合モノマーとして、スチレン系モノマーとマクロモノマーとを用いて、改善した弾性率を有するグラフト共重合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、特定のアクリル酸エステルから作製されたマクロモノマーを用いることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
本開示の態様は、以下のグラフト共重合体に関する。
【0009】
[1] スチレン系モノマー(a1)に由来する構成単位を含むスチレン系樹脂からなる幹ポリマー(A)と、アクリル酸エステル(b1)に由来する構成単位を主として含む重合体からなる枝ポリマー(B)と、を含み、
前記アクリル酸エステル(b1)が、アクリル酸2-メトキシエチル、アクリル酸エチル、及びアクリル酸メチルからなる群より選択される1種以上を含み、
前記枝ポリマー(B)が、第1の末端と第2の末端とを有し、前記第2の末端で前記幹ポリマー(A)にグラフトしている、グラフト共重合体。
[2] 前記第1の末端も、前記幹ポリマー(A)にグラフトしている、[1]に記載のグラフト共重合体。
[3] 前記アクリル酸エステル(b1)が、アクリル酸2-メトキシエチルである、[1]または[2]に記載のグラフト共重合体。
[4] 前記枝ポリマー(B)の数平均分子量が、1000以上50000以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のグラフト共重合体。
[5] 前記枝ポリマー(B)の含有量が、前記幹ポリマー(A)100質量部に対して、0.2質量部以上10質量部以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のグラフト共重合体。
[6] 前記グラフト共重合体は、アクリロニトリルに由来する構成単位を含むか、または含まず、
前記グラフト共重合体がアクリロニトリルに由来する構成単位を含む場合、該アクリロニトリルに由来する構成単位の含有量が、前記グラフト共重合体中の全構成単位に対して、7モル%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のグラフト共重合体。
【発明の効果】
【0010】
本発明のグラフト共重合体によれば、共重合モノマーとして、スチレン系モノマーとマクロモノマーとを用いて、改善した弾性率を有するグラフト共重合体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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