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公開番号
2025026148
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023131544
出願日
2023-08-10
発明の名称
発泡性樹脂粒子、その製造方法、発泡粒子および発泡成形体
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08J
9/16 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】抗菌性に優れる発泡成形体を提供し得る、発泡性樹脂粒子を提供すること。
【解決手段】スチレン系樹脂を含む基材樹脂と発泡剤とを含み、さらに表面に、(A)アミン化合物と、(B)リシノール酸、リシノール酸誘導体、オレイン酸、オレイン酸誘導体、特定の分子量を有するポリプロピレングリコールおよび特定の分子量を有するポリブチレングリコールからなる群から選択される1種以上と、を含有する発泡性樹脂粒子とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子であって、
前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、
前記発泡性樹脂粒子は、表面に、(A)アミン化合物と、(B)リシノール酸、リシノール酸誘導体、オレイン酸、オレイン酸誘導体、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコールからなる群から選択される1種以上と、を含有し、
前記ポリプロピレングリコールの数平均分子量は800以上であり、
前記ポリブチレングリコールの数平均分子量は300以上である、発泡性樹脂粒子。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記発泡性樹脂粒子本体100重量部に対して、
前記(A)成分の含有量は、0.03重量部~0.50重量部であり、
前記(B)成分の含有量は、0.03重量部~0.30重量部である、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項3】
前記(A)成分は、N-ヒドロキシエチル-N-2-ヒドロキシアルキルアミン、N-ヒドロキシエチル-N-2-ヒドロキシアルキルアミンの塩、水酸基を有しないアルキルアミン化合物および水酸基を有しないアルケニルアミン化合物からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項4】
前記(B)成分は、ひまし油、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコールからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項5】
前記ポリプロピレングリコールの数平均分子量は、4500以下である、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項6】
前記ポリブチレングリコールの数平均分子量は、5000以下である、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項7】
前記ポリプロピレングリコールおよび前記ポリブチレングリコールは、室温で液体である、請求項4に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項8】
請求項1~7の何れか1項に記載の発泡性樹脂粒子を発泡してなる、発泡粒子。
【請求項9】
請求項8に記載の発泡粒子を成形してなる、発泡成形体。
【請求項10】
基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子の製造方法であって、
発泡性樹脂粒子本体の表面に、(A)アミン化合物と、(B)リシノール酸、リシノール酸誘導体、オレイン酸、オレイン酸誘導体、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコールからなる群から選択される1種以上と、を塗布する塗布工程を含み、
前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、
前記ポリプロピレングリコールの数平均分子量は800以上であり、
前記ポリブチレングリコールの数平均分子量は300以上である、発泡性樹脂粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡性樹脂粒子、その製造方法、発泡粒子および発泡成形体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
発泡性樹脂粒子として発泡性ポリスチレン系樹脂粒子が良く知られている。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は型内発泡成形により容易に成形体を得ることができ、安価であることから一般的に広く利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、N-ヒドロキシエチル-N-2-ヒドロキシアルキルアミンを含む低帯電量の発泡性スチレン系樹脂粒子、発泡粒子、および発泡成形体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-114987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述のような従来技術により得られる発泡性樹脂粒子から得られる発泡成形体は、抗菌性の観点から改善の余地があった。
【0006】
本発明の一実施形態は、前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、抗菌性に優れる発泡成形体を提供し得る、新規の発泡性樹脂粒子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子であって、前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、前記発泡性樹脂粒子は、表面に、(A)アミン化合物と、(B)リシノール酸、リシノール酸誘導体、オレイン酸、オレイン酸誘導体、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコールからなる群から選択される1種以上と、を含有し、前記ポリプロピレングリコールの数平均分子量は800以上であり、前記ポリブチレングリコールの数平均分子量は300以上である、発泡性樹脂粒子。
〔2〕前記発泡性樹脂粒子本体100重量部に対して、前記(A)成分の含有量は、0.03重量部~0.50重量部であり、前記(B)成分の含有量は、0.03重量部~0.30重量部である、〔1〕に記載の発泡性樹脂粒子。
〔3〕前記(A)成分は、N-ヒドロキシエチル-N-2-ヒドロキシアルキルアミン、N-ヒドロキシエチル-N-2-ヒドロキシアルキルアミンの塩、水酸基を有しないアルキルアミン化合物および水酸基を有しないアルケニルアミン化合物からなる群から選択される1種以上を含む、〔1〕または〔2〕に記載の発泡性樹脂粒子。
〔4〕前記(B)成分は、ひまし油、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコールからなる群から選択される1種以上を含む、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の発泡性樹脂粒子。
〔5〕前記ポリプロピレングリコールの数平均分子量は、4500以下である、〔1〕~〔4〕の何れか1つに記載の発泡性樹脂粒子。
〔6〕前記ポリブチレングリコールの数平均分子量は、5000以下である、〔1〕~〔5〕の何れか1つに記載の発泡性樹脂粒子。
〔7〕前記ポリプロピレングリコールおよび前記ポリブチレングリコールは、室温で液体である、〔4〕に記載の発泡性樹脂粒子。
〔8〕〔1〕~〔7〕の何れか1つに記載の発泡性樹脂粒子を発泡してなる、発泡粒子。
〔9〕〔8〕に記載の発泡粒子を成形してなる、発泡成形体。
〔10〕基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子の製造方法であって、発泡性樹脂粒子本体の表面に、(A)アミン化合物と、(B)リシノール酸、リシノール酸誘導体、オレイン酸、オレイン酸誘導体、ポリプロピレングリコールおよびポリブチレングリコールからなる群から選択される1種以上と、を塗布する塗布工程を含み、前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、前記ポリプロピレングリコールの数平均分子量は800以上であり、前記ポリブチレングリコールの数平均分子量は300以上である、発泡性樹脂粒子の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、抗菌性に優れる発泡成形体を提供し得る、新規の発泡性樹脂粒子を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)
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