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公開番号
2025033507
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139264
出願日
2023-08-29
発明の名称
予測装置、並びに、有機ELパネルの製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
主分類
H10K
71/70 20230101AFI20250306BHJP()
要約
【課題】有機ELパネルの点灯時の色度を予測し、有機ELパネル生産管理を容易化する技術を提供する。
【解決手段】発光層が形成され、発光層が赤色発光材料成分と緑色発光材料成分を含む有機ELパネルにおける点灯時の色度を予測する予測装置において、第1基材の主面上に赤色発光材料成分のみで構成された赤色層を製膜したときの第1基材の主面の各位置での赤色層の厚み分布を取得する第1分布算出工程と、第2基材の主面上に緑色発光材料成分のみで構成された緑色層を製膜したときの第2基材の主面の各位置での緑色層の厚み分布を取得する第2分布算出工程と、第1領域における赤色層の厚み分布と第2領域における緑色層の厚み分布のそれぞれを規格化する規格化工程と、第1領域と第2領域の各位置における赤色層と緑色層の厚みの比、又は、厚みの差分によって、有機ELパネルの点灯時の色度を予測する予測工程を行う、構成とする。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
ガス放出部から放出される製膜ガスによって発光層が形成され、前記発光層が赤色発光材料成分と緑色発光材料成分を含む有機ELパネルにおける点灯時の色度を予測する予測装置であって、
前記ガス放出部から赤色発光材料を含む赤色発光ガスを第1基材の主面に対して放出し、前記第1基材の主面上に赤色発光材料成分のみで構成された赤色層を製膜したときの前記第1基材の主面の各位置での赤色層の厚み分布を取得する第1分布算出工程と、
前記ガス放出部から緑色発光材料を含む緑色発光ガスを第2基材の主面に対して放出し、前記第2基材の主面上に緑色発光材料成分のみで構成された緑色層を製膜したときの前記第2基材の主面の各位置での緑色層の厚み分布を取得する第2分布算出工程と、
前記第1基材の主面において第1領域における赤色層の厚みの最小値と最大値の差と、前記第2基材の主面において前記ガス放出部に対して前記第1領域と同一の位置関係となる第2領域における緑色層の厚みの最小値と最大値の差とが同じ値になる、又は、前記第1基材の主面において第1領域における赤色層の各位置の厚みの平均値と、前記第2基材の主面において前記ガス放出部に対して前記第1領域と同一の位置関係となる第2領域における緑色層の各位置の厚みの平均値が同じ値となるように規格化する規格化工程と、
前記第1領域と前記第2領域の各位置における赤色層と緑色層の厚みの比、又は、厚みの差分によって、有機ELパネルの点灯時の色度を予測する予測工程を行う、予測装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記発光層は、赤色発光材料成分と緑色発光材料成分を含む単一層である、請求項1に記載の予測装置。
【請求項3】
前記予測工程は、過去の有機ELパネルの各位置における赤色層と緑色層の厚みの比と、前記過去の有機ELパネルの点灯時の各位置におけるCIE-xy色空間における色座標の関係から色度を予測する、請求項1又は2に記載の予測装置。
【請求項4】
有機ELパネルの製造方法であって、
ガス放出部から赤色発光材料を含む赤色発光ガスを第1基材の主面に対して放出し、前記第1基材の主面上に赤色発光材料成分のみで構成された赤色層を製膜したときの前記第1基材の主面の各位置での赤色層の厚み分布を取得する第1分布算出工程と、
前記ガス放出部から緑色発光材料を含む緑色発光ガスを第2基材の主面に対して放出し、前記第2基材の主面上に緑色発光材料成分のみで構成された緑色層を製膜したときの前記第2基材の主面の各位置での緑色層の厚み分布を取得する第2分布算出工程と、
前記第1基材の主面において第1領域における赤色層の厚みの最小値と最大値の差と、前記第2基材の主面において前記ガス放出部に対して前記第1領域と同一の位置関係となる第2領域における緑色層の厚みの最小値と最大値の差とが同じ値になる、又は、前記第1基材の主面において第1領域における赤色層の各位置の厚みの平均値と、前記第2基材の主面において前記ガス放出部に対して前記第1領域と同一の位置関係となる第2領域における緑色層の各位置の厚みの平均値が同じ値となるように規格化する規格化工程と、
前記第1領域と前記第2領域の各位置における赤色層と緑色層の厚みの比、又は、厚みの差分によって、有機ELパネルの点灯時の色度を予測する予測工程を含み、
前記予測工程の後に有機ELパネルを製造する、有機ELパネルの製造方法。
【請求項5】
前記予測工程は、過去の有機ELパネルの各位置における赤色層と緑色層の厚みの比と、前記過去の有機ELパネルの点灯時の各位置におけるCIE-xy色空間における色座標の関係から色度を予測する工程である、請求項4に記載の有機ELパネルの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機ELパネルの色度を予測する予測装置に関する。また、予め色度の予測を行う有機ELパネルの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、照明装置として有機ELパネルが注目されており、このような照明用の有機ELパネルとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1の有機ELパネルは、透明絶縁基材上に、有機EL素子が積層され、有機EL素子が透明絶縁基材と無機封止層で封止されたものである。そして、有機EL素子は、透明電極層、有機機能層、及び裏面電極層が重畳したものである。
なお、特許文献1の有機ELパネルでは、有機機能層は、透明電極層側から順に、正孔注入層、正孔輸送層、青色蛍光発光層、電子輸送層、電子注入層、接続層、正孔注入層、正孔輸送層、赤緑燐光発光層、電子輸送層が積層されて構成されたものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-174162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、照明用の有機ELパネルを製造する際には、基材上に薄膜を順次製膜していくことで、基材上に積層膜を有する構造体を形成し、この構造体を複数に分割して複数の有機ELパネルを形成する場合がある。しかしながら、このように形成した複数の有機ELパネルは、製品の特性にばらつきが生じる場合があった。
詳細には、製造した複数の有機ELパネルのそれぞれを点灯させて測定を行うと、複数の有機ELパネルのうちの一つと、他の一つとで、点灯時の色度が微細に異なってしまう場合があった。
【0005】
ここで、製造するまで有機ELパネルの製品の特性が不明であることは、製品を大量に製造し、管理する上で問題がある。すなわち、有機ELパネルを形成する際、これから形成される有機ELパネルがどのような特性を有するのか(点灯時の色度がどのようになるのか)について、事前に把握したいという欲求があった。
【0006】
そこで本発明は、有機ELパネルの点灯時の色度を予測し、有機ELパネル生産管理を容易化する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討した結果、積層膜の一部を構成する所定の膜の厚さが意図せずに各部で違う厚さとなってしまうことが、特性が異なる有機ELパネルが製造されてしまう原因となってしまうことを発見した。すなわち、積層膜の一部となる所定の薄膜の厚い部分を含んで形成される有機ELパネルと、薄い部分を含んで形成される有機ELパネルとで特性が異なる場合があることを発見した。
上記発見に基づいて導き出された本発明の一つの様相は、ガス放出部から放出される製膜ガスによって発光層が形成され、前記発光層が赤色発光材料成分と緑色発光材料成分を含む有機ELパネルにおける点灯時の色度を予測する予測装置であって、前記ガス放出部から赤色発光材料を含む赤色発光ガスを第1基材の主面に対して放出し、前記第1基材の主面上に赤色発光材料成分のみで構成された赤色層を製膜したときの前記第1基材の主面の各位置での赤色層の厚み分布を取得する第1分布算出工程と、前記ガス放出部から緑色発光材料を含む緑色発光ガスを第2基材の主面に対して放出し、前記第2基材の主面上に緑色発光材料成分のみで構成された緑色層を製膜したときの前記第2基材の主面の各位置での緑色層の厚み分布を取得する第2分布算出工程と、前記第1基材の主面において第1領域における赤色層の厚みの最小値と最大値の差と、前記第2基材の主面において前記ガス放出部に対して前記第1領域と同一の位置関係となる第2領域における緑色層の厚みの最小値と最大値の差とが同じ値になる、又は、前記第1基材の主面において第1領域における赤色層の各位置の厚みの平均値と、前記第2基材の主面において前記ガス放出部に対して前記第1領域と同一の位置関係となる第2領域における緑色層の各位置の厚みの平均値が同じ値となるように規格化する規格化工程と、前記第1領域と前記第2領域の各位置における赤色層と緑色層の厚みの比、又は、厚みの差分によって、有機ELパネルの点灯時の色度を予測する予測工程を行う、予測装置である。
【0008】
本様相によると、有機ELパネルの色度に関する特性を製造前に予測できるので、有機ELパネル生産管理を容易化できる。
【0009】
好ましくは、前記発光層は、赤色発光材料成分と緑色発光材料成分を含む単一層である。
【0010】
好ましくは、前記予測工程は、過去の有機ELパネルの各位置における赤色層と緑色層の厚みの比と、前記過去の有機ELパネルの点灯時の各位置におけるCIE-xy色空間における色座標の関係から色度を予測する。
(【0011】以降は省略されています)
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