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公開番号
2025038687
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145440
出願日
2023-09-07
発明の名称
プレス成形体の製造方法および製造装置
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
B29C
43/34 20060101AFI20250312BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】P3HA系樹脂のプレス成形体を製造する際に、離型性に優れ、かつ、プレス成形温度またはプレス成形圧力を低減できるプレス成形体の製造方法を実現する。
【解決手段】プレス成形体の製造方法にて使用される一対の金型(31)の成形面(32A、33A)の表面自由エネルギーは、26.0mN/m以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する樹脂組成物を加熱して溶融樹脂組成物とする加熱工程と、
前記溶融樹脂組成物を吐出部から吐出することにより一対の金型間に供給する樹脂供給工程と、
前記一対の金型を閉じて流動可能な前記溶融樹脂組成物をプレス成形し冷却する成形工程と、有し、
前記一対の金型の成形面の表面自由エネルギーは、26.0mN/m以下である、プレス成形体の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記一対の金型の成形面には、フッ素系樹脂が分散した金属被膜を形成するめっき処理が施されている、請求項1に記載のプレス成形体の製造方法。
【請求項3】
前記一対の金型の成形面には、ケイ素表面コーティング処理が施されている、請求項1に記載のプレス成形体の製造方法。
【請求項4】
前記一対の金型の成形面は、0.1μm~1.0μmの範囲内の算術平均粗さRaであり、0.5μm~10.0μmの範囲内の最大高さRzである、請求項1~3の何れか1項に記載のプレス成形体の製造方法。
【請求項5】
前記一対の金型の成形面は、ショットピーニング処理、およびブラスト処理より選択される、少なくともいずれか1種の表面処理が施されている、請求項4に記載のプレス成形体の製造方法。
【請求項6】
前記金属被膜を構成する金属は、ニッケル系金属、クロム系金属、鉄系金属、およびアルミナ系金属からなる群より選択される1種類以上である、請求項2に記載のプレス成形体の製造方法。
【請求項7】
前記プレス成形体は、プレス方向へ立ち上がった立ち上がり部の厚さが0.1mm~0.4mmである、請求項1~3の何れか1項に記載のプレス成形体の製造方法。
【請求項8】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂は、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシバレレート)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシバレレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-4-ヒドロキシブチレート)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシオクタノエート)、およびポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシデカノエート)からなる群より選択される1種類以上である、請求項1~3の何れか1項に記載のプレス成形体の製造方法。
【請求項9】
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する溶融樹脂組成物を充填する一対の金型を備えたプレス成形体の製造装置であって、
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂組成物を加熱して溶融樹脂組成物を生成する溶融樹脂生成部と、
前記溶融樹脂組成物を吐出する吐出部を有し、当該吐出部により前記一対の金型間へ前記溶融樹脂組成物を供給する供給部と、
前記一対の金型を閉じて流動可能な前記溶融樹脂組成物をプレス成形し冷却する成形部と、を備え、
前記一対の金型の成形面の表面自由エネルギーは、26.0mN/m以下である、プレス成形体の製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(以下、「P3HA系樹脂」と称する場合がある。)のプレス成形体の製造方法および製造装置に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックによる海洋汚染に対し、生分解性プラスチックの使用が期待される。しかし、国連環境計画が2015年に取り纏めた報告書では、ポリ乳酸などのコンポストで生分解可能なプラスチックは、温度が低い実海洋中では短期間での分解が期待できないために、海洋汚染の対策にはなり得ないと指摘されている。
【0003】
このような中、P3HA系樹脂は海水中でも生分解が進行しうる材料であるため、上記課題を解決する素材として注目されている。
【0004】
例えば特許文献1には、成形機を用いて、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する樹脂組成物をシート状に成形し、当該シート状成形物をプレス成形する技術が開示されている。
【0005】
また、熱可塑性の生分解性樹脂を加熱して溶融樹脂とし、当該溶融樹脂を金型間に供給して、金型を閉じてプレス成形し、冷却して成形品を得る技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-077063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する樹脂組成物を加熱して溶融樹脂とし、当該溶融樹脂を金型間に供給して、金型を閉じてプレス成形する場合、次の問題が生じることがわかった。
【0008】
(i)金属または金属合金製の金型によって得られたプレス成形体は、非常に強い力により金型と密着しているため、金型から外れ難くなっている(離型性が悪い)。それゆえ、金型から離型したときに、プレス成形体が変形するおそれがある。
【0009】
(ii)製造コスト低減のために、プレス成形圧力およびプレス成形時の一対の金型の加熱温度(単にプレス成形温度と称する場合がある)の低減、並びに成形時間の短縮が可能な技術が要望されていた。
【0010】
本発明の一態様は、P3HA系樹脂のプレス成形体を製造する際に、離型性に優れ、かつ、プレス成形温度またはプレス成形圧力を低減できる、プレス成形体の製造方法および製造装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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