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公開番号2024088299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203397
出願日2022-12-20
発明の名称シート
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類C08J 5/04 20060101AFI20240625BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 ガラス繊維織物に含浸された状態で含まれる硬化樹脂層について、ベタツキを抑制し耐折性に優れたものとすることを主な目的とする。
【解決手段】 ガラス繊維織物と、前記ガラス繊維織物に含浸された状態で含まれる硬化樹脂層を含む、シートであって、前記硬化樹脂層が(A)臭素化ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂、及び(B)アルキレンオキサイド基を有し、かつ芳香環を有さない単官能(メタ)アクリレート、を含む樹脂組成物の硬化物により形成されている、シート。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス繊維織物と、前記ガラス繊維織物に含浸された状態で含まれる硬化樹脂層を含む、シートであって、
前記硬化樹脂層が(A)臭素化ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂、及び(B)アルキレンオキサイド基を有し、かつ芳香環を有さない単官能(メタ)アクリレート、を含む樹脂組成物の硬化物により形成されている、シート。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記アルキレンオキサイド基の付加モル数が2~10である、請求項1に記載のシート。
【請求項3】
前記硬化樹脂層上に熱可塑性樹脂層が積層されている、請求項1又は2に記載のシート。
【請求項4】
前記シートの全光線透過率が80%以上であり、ヘーズが20%以下である、請求項1又は2に記載のシート。
【請求項5】
50kW/m

の輻射熱を照射する発熱性試験に供した際に、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m

以下になる、請求項1又は2に記載のシート。
【請求項6】
50kW/m

の輻射熱を照射する発熱性試験に供した際に、加熱開始後20分間、発熱速度が10秒以上継続して200kW/m

を超えない、請求項1又は2に記載のシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建築基準法及び建築基準法施行令は、建築物の火災時に発生する煙、有毒ガスなどの流動を妨げて、避難及び消火活動が円滑に行えるように、排煙設備を設けることを規定している。従って、オフィスビル、商業施設などの建築物には、排煙設備及び遮煙設備として、防煙垂壁などが設置されることが多い。
【0003】
防煙垂壁は、火災発生時の煙、有毒ガスなどが廊下や上層階へ流動することを一時的に遮断し、避難に必要な時間を確保することなどを目的として、通常、建築物の天井に取り付けられている。このため、防煙垂壁によって視野が妨げられたり、美観が損なわれないよう、防煙垂壁としては、透明板ガラス、ガラス繊維と樹脂との透明樹脂複合体などが用いられている。ガラス繊維と樹脂との透明樹脂複合体は、透明板ガラスに比して割れにくいという利点を有する。
【0004】
上記透明樹脂複合体として、少なくとも1枚のガラス繊維織物と、前記ガラス繊維織物を挟む一対の硬化樹脂層と、を含むシートであって、前記ガラス繊維織物が20~70重量%であり、前記一対の硬化樹脂層が80~30重量%であり、前記ガラス繊維織物中のガラス繊維を構成するガラス組成物と前記一対の硬化樹脂層を構成する樹脂組成物との屈折率の差が0.02以下であり、前記ガラス繊維織物中のガラス繊維を構成するガラス組成物と前記一対の硬化樹脂層を構成する樹脂組成物とのアッベ数の差が30以下であるシートが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
また、少なくとも1枚のガラス繊維織物と、当該ガラス繊維織物に含浸される光硬化樹脂と、を有する不燃性シートであって、前記ガラス繊維織物中のガラス繊維を構成するガラス組成物と、前記光硬化樹脂との屈折率との差が0.02以下であり、前記不燃性シートに対する前記ガラス繊維織物の割合が20~70重量%、前記不燃性シートに対する前記光硬化樹脂の割合が80~30重量%であり、前記光硬化樹脂は、少なくとも臭素化ビスフェノールA型ビニルエステルを含有する組成物を硬化させたものである不燃性シートが知られている(例えば特許文献2参照。)。
【0006】
また、臭素を5質量%~20質量%含有し、厚さが100μm~150μmである第1ポリカーボネートシート層と、前記第1ポリカーボネートシート層に積層され、目付が30g/m

~80g/m

のガラス繊維織物に含浸された、臭素を10質量%~30質量%含有する硬化樹脂組成物を含む硬化樹脂組成物層と、前記硬化樹脂組成物層に積層され、臭素を5質量%~20質量%含有し、厚さが100μm~150μmである第2ポリカーボネートシート層と、を備える積層体からなり、厚さが300μm~400μmである、透明不燃シートが知られている(例えば特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-319746号
特開2014-213489号
特開2020-1172号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は、特許文献1に開示されているシートは、硬化樹脂層を硬化した後、硬化樹脂層の表面にベタツキが生じる場合があることを知得した。ベタツキが生じた場合、例えば、これをロール製品にした場合にシートの引き出しが困難になりやすくなる場合があることを知得した。また、シートの引裂強さを向上させる等の目的で硬化樹脂層上にフィルム層等熱可塑性樹脂層を積層した場合に当該熱可塑性樹脂層の接着性が劣るものとなりやすくなるという問題があることを知得した。
【0009】
また、本発明者は、特許文献2に開示されている不燃性シート及び特許文献3に開示されている透明不燃シートは、ガラス繊維織物に含浸された状態で含まれる硬化樹脂層が耐折性に劣る場合があるという問題があることを知得した。具体的に、上記シートを繰り返し湾曲させた場合、破断が生じやすく、耐折性に劣るという問題があることを知得した。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題を解決し、ガラス繊維織物に含浸された状態で含まれる硬化樹脂層について、ベタツキを抑制し耐折性に優れたものとすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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