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公開番号2024071133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022181922
出願日2022-11-14
発明の名称海藻資源化システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類C08B 37/04 20060101AFI20240517BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】廃水の有効利用が可能な海藻資源化システムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る海藻資源化システムは、海藻を洗浄する処理と、洗浄した海藻からアルギン酸成分を含む水溶液を抽出する処理と、抽出した水溶液を希釈する処理と、希釈した水溶液を海藻から分離させる処理と、海藻から分離した水溶液からアルギン酸を凝固析出させる処理と、析出したアルギン酸を脱水させる処理と、を行うアルギン酸製造装置と、脱水処理により発生した廃水に対して浄化処理を行う浄水装置と、海水及び浄水装置により浄化された廃水の少なくとも何れかから淡水を製造する淡水製造装置と、海水、淡水製造装置により製造された淡水、及び、浄水装置により浄化された廃水、の少なくとも何れかから、水素を製造する水素製造装置と、浄水装置により浄化された廃水を、淡水製造装置、水素製造装置、及び、アルギン酸製造装置の何れかに供給する制御装置と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
海藻の資源化の処理を行う海藻資源化システムであって、
海中から取得した海藻を洗浄する処理と、洗浄した海藻からアルギン酸成分を含む水溶液を抽出する処理と、抽出した前記水溶液を希釈する処理と、希釈した前記水溶液を前記海藻から分離させる処理と、前記海藻から分離した前記水溶液からアルギン酸を凝固析出させる処理と、析出したアルギン酸を脱水させる処理と、を行うアルギン酸製造装置と、
前記アルギン酸製造装置における脱水処理により発生した廃水に対して浄化処理を行う浄水装置と、
海水及び前記浄水装置により浄化された前記廃水の少なくとも何れかから、前記アルギン酸製造装置における洗浄処理及び希釈処理に少なくとも用いられる淡水を製造する淡水製造装置と、
海水、前記淡水製造装置により製造された淡水、及び、前記浄水装置により浄化された前記廃水、の少なくとも何れかから、燃料電池に用いられる水素を製造する水素製造装置と、
前記浄水装置により浄化された前記廃水を、前記淡水製造装置、前記水素製造装置、及び、希釈処理の希釈水として用いられる前記アルギン酸製造装置、の少なくとも何れかに供給する制御装置と、
を備えた、海藻資源化システム。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記制御装置は、淡水の残量、水素の残量、及び、前記アルギン酸製造装置の稼働状況に応じて、前記浄水装置により浄化された前記廃水の、前記淡水製造装置、前記水素製造装置、及び、前記アルギン酸製造装置への供給比率を制御する、
請求項1に記載の海藻資源化システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記アルギン酸製造装置の稼働に用いられるエネルギーの残量に応じて、前記浄水装置により浄化された前記廃水の、前記淡水製造装置、前記水素製造装置、及び、前記アルギン酸製造装置への供給比率を制御する、
請求項1に記載の海藻資源化システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、海藻資源化システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年では、海洋プラントにおける海藻を用いた資源化の処理により発生した廃水の有効利用が求められている。例えば、特許文献1には、自然現象を活用して海藻類を育成させ、空気中の二酸化炭素を取り込むとともに、この海藻類を活用してメタノール、水素、二酸化炭素を製造、分離、回収するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-35967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、海藻類を活用してメタノール、水素、二酸化炭素を製造することについて開示されているのみであり、海藻の資源化の処理により発生した廃水の利用方法については開示されていない。つまり、特許文献1では、海藻の資源化の処理により発生した廃水を有効利用することができない、という課題があった。
【0005】
本開示は、以上の背景に鑑みなされたものであり、海藻の資源化の処理により発生した廃水を有効利用することが可能な海藻資源化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる海藻資源化システムは、海藻の資源化の処理を行う海藻資源化システムであって、海中から取得した海藻を洗浄する処理と、洗浄した海藻からアルギン酸成分を含む水溶液を抽出する処理と、抽出した前記水溶液を希釈する処理と、希釈した前記水溶液を前記海藻から分離させる処理と、前記海藻から分離した前記水溶液からアルギン酸を凝固析出させる処理と、析出したアルギン酸を脱水させる処理と、を行うアルギン酸製造装置と、前記アルギン酸製造装置における脱水処理により発生した廃水に対して浄化処理を行う浄水装置と、海水及び前記浄水装置により浄化された前記廃水の少なくとも何れかから、前記アルギン酸製造装置における洗浄処理及び希釈処理に少なくとも用いられる淡水を製造する淡水製造装置と、海水、前記淡水製造装置により製造された淡水、及び、前記浄水装置により浄化された前記廃水、の少なくとも何れかから、燃料電池に用いられる水素を製造する水素製造装置と、前記浄水装置により浄化された前記廃水を、前記淡水製造装置、前記水素製造装置、及び、希釈処理の希釈水として用いられる前記アルギン酸製造装置、の少なくとも何れかに供給する制御装置と、を備える。この海藻資源化システムは、海藻からアルギン酸を製造する過程で発生した廃水を浄化して、淡水製造装置、水素製造装置、及び、アルギン酸製造装置、の少なくとも何れかに供給することにより、当該廃水を有効利用することができる。つまり、この海藻資源化システムは、海藻の資源化の処理により発生した廃水を有効利用することができる。
【発明の効果】
【0007】
本開示により、海藻の資源化の処理により発生した廃水を有効利用することが可能な海藻資源化システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1にかかる海藻資源化システムの構成例を示すブロック図である。
図1に示す海藻資源化システムに設けられたアルギン酸製造装置によるアルギン酸の製造方法を示すフローチャートである。
図1に示す海藻資源化システムの動作の一部を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0010】
<実施の形態1>
図1は実施の形態1にかかる海藻資源化システム1の構成例を示すブロック図である。海藻資源化システム1は、陸上の資源を自由に持ち込むことが困難な海上に建設された海洋プラント等に適用される。ここで、海藻資源化システム1は、海藻からアルギン酸を製造する過程で発生した廃水を浄化して、淡水製造装置、水素製造装置、及び、アルギン酸製造装置、の少なくとも何れかに供給することにより、当該廃水を有効利用することができる。つまり、海藻資源化システム1は、海藻の資源化の処理により発生した廃水を有効利用することができる。以下、具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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