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公開番号2024050436
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2023141017
出願日2023-08-31
発明の名称ポリエステル組成物の製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08G 63/88 20060101AFI20240403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】金属異物および粉を低減し、特定フィルター使用による水循環使用による経済負荷低減出来る、ポリエステル組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオールとのエステル化反応ならびに重縮合反応によって、ポリエステルを製造するに際し、ペレット化工程において、ストランドカッターでストランドを式(1)を満たす水で冷却して、カッティングを行い、式(2)を満たす水をペレットに接触させ、前記式(2)を満たす水を循環使用し、前記循環水の循環ラインにバネ式フィルターを設置して、0.7μm以上の粉の含有量を10ppm以下で水循環することを特徴とするポリエステル組成物の製造方法で達成される。
式(1)
20ppm<Si<60ppm
10ppm<Mg<40ppm
20ppm<Ca<60ppm
式(2)
Si<1ppm
Mg<1ppm
Ca<1ppm
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオールとのエステル化反応ならびに重縮合反応によって、ポリエステルを製造するに際し、ペレット化工程において、ストランドカッターでストランドを式(1)を満たす水で冷却して、カッティングを行い、式(2)を満たす水をペレットに接触させ、前記式(2)を満たす水を循環使用し、前記循環使用する水の循環ラインにバネ式フィルターを設置して、0.7μm以上の粉の含有量を10ppm以下で水循環することを特徴とするポリエステル組成物の製造方法。
式(1)
20ppm<Si<60ppm
10ppm<Mg<40ppm
20ppm<Ca<60ppm
式(2)
Si<1ppm
Mg<1ppm
Ca<1ppm
ここでppmは水中の上記原子又は粉の質量比を表す。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
バネ式フィルター目開きが5~50μmであることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル組成物の製造方法。
【請求項3】
上記式(1)の水でポリエステルをカッティング後、脱水し、50<水分<100wt%/対ポリエステルの状態で式(2)の水を接触させることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル組成物の製造方法。
【請求項4】
循環水中の残留塩素濃度が、0.2~1.9ppmであることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はポリエステル組成物の製造方法に関する。詳しくは、ペレット表面付着異物の少ないエステル組成物の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、異物低減効果を有し、かつフィルム用途において欠点数が少なく生産性に優れたポリエステル組成物の製造方法に関する物である。
続きを表示(約 970 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステルはジカルボン酸成分とジオール成分の重合によって得られ、特に、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体とエチレングリコールから製造されるポリエチレンテレフタレートは汎用性、実用性の点で優れており、ポリエステルフィルム等に好適に使用されている。
【0003】
ポリエチレンテレフタレートを製造する商業的なプロセスとして、ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとのエステル交換反応ならびに重縮合反応、または、テレフタル酸とエチレングリコールとのエステル化反応ならびに重縮合反応によって製造する方法が知られている。中でもテレフタル酸とエチレングリコールとのエステル化反応は、経済的に有利である点、環境負荷が少ない点から、汎用的な製造方法として利用されている。
【0004】
一方、ポリエステルフィルムを成形する際には、ポリエステル組成物の表面付着異物は、フィルム中で欠点となり製品の特性を損ねるだけでなく、欠点を起点とした製造中の破れにより生産性が著しく低下する結果となり、製造方法を改善する必要があった。このため各種の方法が開示されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、ポリエステル冷却工程にイオン交換水を使用し、ペレット表面を洗浄する、ポリエステルの製造方法が記載されている。
【0006】
特許文献2には、ペレットを沸騰水での抽出を行う、ポリエステルの製造方法が記載されている。
【0007】
特許文献3には、イオン交換水を使用しペレット化を行う、ポリエステルの製造方法が記載されている。
【0008】
特許文献4には、ペレット化で使用する、イオン交換水を循環使用する、ポリエステルの製造方法が記載されている。
【0009】
特許文献5には、水中の微生物対策で、塩素を添加する、ポリカーボネートの製造方法が記載されている。
【0010】
特許文献6には、水中の微生物対策で、冷却水中に酸化物質を含有させる、樹脂のカッティング方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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