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公開番号2024088379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203514
出願日2022-12-20
発明の名称シーラントタイヤの試験装置
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類G01M 17/02 20060101AFI20240625BHJP(測定;試験)
要約【課題】シーラントタイヤを適切に評価することが可能な試験装置を提供する。
【解決手段】シーラント層116を有するシーラントタイヤTの試験装置100は、ベース部10と、ベース部10においてタイヤTを周方向へ回転可能に支持する支持部20と、タイヤTをベース部10に対して固定する固定部30と、タイヤTの径方向に延びる基準線C上に釘Nを保持する釘保持部40と、基準線C上で釘保持部40を変位させる第1変位機構60、及びタイヤTの軸方向について釘保持部40を変位させる第2変位機構70、を含む変位調整部50と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シーラント層を有するタイヤであるシーラントタイヤの試験装置であって、
ベース部と、
前記ベース部において前記タイヤを周方向へ回転可能に支持する支持部と、
前記タイヤを前記ベース部に対して固定する固定部と、
前記タイヤの径方向に延びる基準線上に釘を保持する釘保持部と、
前記基準線上で前記釘保持部を変位させる第1変位機構、及び前記タイヤの軸方向について前記釘保持部を変位させる第2変位機構、を含む変位調整部と、を備える、シーラントタイヤの試験装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第1変位機構は、
前記基準線に対して同軸状に配置されるねじ軸と、前記ねじ軸に螺合するナットとを含むボールねじ機構を備え、
前記釘保持部が、前記ボールねじ機構によって変位される、請求項1に記載のシーラントタイヤの試験装置。
【請求項3】
前記ねじ軸に対して着脱可能であって、前記ねじ軸を回転駆動可能な駆動装置をさらに備える、請求項2に記載のシーラントタイヤの試験装置。
【請求項4】
前記釘保持部は、
第1部材及び第2部材からなり、前記第1部材及び前記第2部材の合わせ面に形成された凹部、及び前記凹部に連通する開口部を有し、前記釘の胴部を前記開口部から外部に突出させた状態で、前記凹部において前記釘の胴部及び頭部を保持するホルダーと、
前記ホルダーを着脱可能に保持するホルダー保持部と、備える、請求項1又は請求項2に記載のシーラントタイヤの試験装置。
【請求項5】
長さが異なる複数種類の前記釘に応じた複数種類の前記ホルダーを備え、
前記開口部からの前記胴部の突出長さが、
複数種類の前記ホルダーにおいて一定である、請求項4に記載のシーラントタイヤの試験装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シーラントタイヤの試験装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
パンク防止機能を備えたタイヤとして、シーラント層を内周面に有するシーラントタイヤがある。シーラント層は、タイヤの内周面にシーラント材を塗布することによって形成される。シーラント材は、例えば、ブチル系ゴムを主成分とするゴム成分と液状ゴムとを含んでいる。シーラントタイヤでは、シーラント層(シーラント材)が、パンク時に形成される穴を自動的に塞ぐ。シーラントタイヤは自己修復機能を有する。
【0003】
図12は、シーラントタイヤの説明図である。図12には、シーラントタイヤの一例であるシーラントタイヤT(以下、タイヤTとも称する)の子午線断面を示している。図12において、左右方向はタイヤTの軸方向であり、上下方向はタイヤTの径方向である。図12の紙面に対して垂直な方向は、タイヤTの周方向である。図12においてタイヤTはリムRに組まれている。タイヤTは、トレッド104、一対のサイドウォール106、一対のビード108、カーカス110、ベルト112、インナーライナー114及びシーラント層116を備える。
【0004】
このようなタイヤTは、シーラント層116の作用及び効果を確認するため、パンク状況を確認する試験が行われる。つまり、タイヤTにおけるパンク状況の確認試験では、主にシーラント層116による自己修復機能(穴を塞ぐ機能)の確認が行われる。タイヤのパンク試験に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示された装置が知られている。
【0005】
特許文献1に開示されたタイヤのパンク試験装置は、タイヤのサンプル片を用いて、内圧を付与した状態でのパンク状況を再現することができ、サンプル片に圧力を付与した状態で当該サンプル片を保持する保持手段と、保持手段に保持されたサンプル片に釘状のパンク要因部材を打ち込む打ち込み手段とを備える。特許文献1の試験装置では、目視により、タイヤのパンク状況を確認する。
【0006】
また、従来のタイヤのパンク試験の方法としては、釘をハンマーで叩いてタイヤに刺したり、あるいは、ジャッキを用いて釘をタイヤに刺したりして、タイヤのパンク状況を確認する方法も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-325325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
シーラントタイヤのパンク試験は、実際の使用状態により近い状態を再現するために、リム組みした状態のシーラントタイヤの現物で行うことが好ましいが、特許文献1の試験装置は、パンク試験に要するコストの削減を図るためにサンプル片を用いており、タイヤの現物を用いていない。また、シーラントタイヤのパンク試験では、タイヤに対して釘を打ち込むだけでなく、釘を引き抜いた後のタイヤの状況確認が特に重要となるが、特許文献1の試験装置は、パンク要因部材の打ち込み速度を変更できるように構成されているものの、パンク要因部材の引き抜き速度については、何ら考慮されていない。さらに、シーラントタイヤのパンク試験では、釘を刺し込む速度以外にも、釘の刺し込み長さ、刺す角度等の試験条件をコントロールする(換言すると、試験条件の再現性を確保する)必要があるが、特許文献1の試験装置は、釘の刺し込み速度以外の試験条件をコントロールする機能を備えていない。このため、従来の試験装置及び試験方法を用いてシーラントタイヤのパンク試験を行った場合、評価結果にばらつきが生じ、その結果、シーラントタイヤを適切に評価することが困難であった。
【0009】
本発明は、シーラントタイヤを適切に評価することが可能な試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明に係るシーラントタイヤの試験装置は、シーラント層を有するタイヤであるシーラントタイヤの試験装置であって、ベース部と、前記ベース部において前記タイヤを周方向へ回転可能に支持する支持部と、前記タイヤを前記ベース部に対して固定する固定部と、前記タイヤの径方向に延びる基準線上に釘を保持する釘保持部と、前記基準線上で前記釘保持部を変位させる第1変位機構、及び前記タイヤの軸方向について前記釘保持部を変位させる第2変位機構、を含む変位調整部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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